- まえがき
- 導入例
- 1 疑問詞(what)
- 2 疑問詞(who)
- 3 指示代名詞(this)
- 4 所有代名詞(your)
- 5 Be動詞の疑問文
- 6 人称代名詞(he, she)
- 7 一般動詞
- 8 現在進行形
- 9 疑問代名詞(whose)
- 10 選択疑問文
- 11 Howmany〜?
- 12 三人称単数現在形のS
- 13 補語としての形容詞
- 14 時間の言い方
- 15 命令文
- 16 人称代名詞(him,her)
- 17 助動詞(can)
- 18 独立所有格
- 19 疑問詞(where)
- 20 whatis+「前置詞句」?
- 21 一般動詞の過去形
- 22 一般動詞の過去形(不規則変化)
- 23 形容詞の同等比較
- 24 形容詞の比較級T
- 25 形容詞の最上級U
- 26 形容詞の比較級U
- 27 形容詞の最上級U
- 28 副詞の比較級
- 29 副詞の最上級
- 30 不定詞の副詞的用法
- 31 不定詞の名詞的用法
- 32 不定詞の形容詞的用法
- 33 未来表現(be going to)
- 34 There is(are) 〜
- 35 接続詞(before)
- 36 have to
- 37 補語に形容詞をとる動詞
- 38 受動態
- 39 受動隊の疑問文
- 40 現在完了形(完了)
- 41 現在分詞の後置修飾
- 42 過去分詞の後置修飾
- 43 間係代名詞(Who)
- 44 間係代名詞(Which【主賂】)
- 45 間係代名詞(Which【目的賂】)
- 46 間接疑問文
- 47 第五文型
- 48 I間係代名詞(whose)
- 参考文献
まえがき
授業で一番大切な部分は何と言っても導入である。導入は子どもがはじめて新しい教材と出会う時である。新教材がどのように導入さわるかによって授業の価値が決まると言っても過言ではない。同時に,生徒が英語の学習に興味を示すには,視覚教具を効果的に活用し学習指導が楽しいものであることが求められる。特に,基本文型の導入を工夫することが重要である。
基本文型の導入はおおよそ次のような段階に分けて考えられる。
○第一段階=(視聴覚教具による場面の設定)→「視覚に訴えながら、文型を使用する場面を設定する」
○第二段階=(基本文型の口頭提示)→「提示された場面に応じて、基本文型を音声英語を通して提示する」
○第三段階=(基本文型の口慣らし)→「提示された英文を理解させ、口頭でスムーズに言えるように口慣らしの練習を繰り返しさせる」
○第四段階=(基本文型の口頭練習“パタンプラクティス”)→「基本文型の表現をスムーズに言えるようになったら、一語ずつ置き換えて表現練習をさせる」
○第五段階=(コミュニケーション活動)→「基本文型と口頭練習で身につけた表現形式を用いて、実際の事柄や視覚教具によって設定した場面について会話する」
このように文型学習では,できるだけ絵などを用いて日本語を介することなく,英語の音声と意味とを直結させて英語を聞き取らせるようにする必要がある。(口頭提示の後,生徒の様子を見てあまり理解していないようであれば日本語による説明を入れてもよい。)文型の提示と理解が済んだ段階では,教師の後をつけて何度もその英文がスラスラ言えるようになるまで口慣らしする。その後に,バタンプラクティスを行い,ある程度,その文型が定着した後に,実生活のことや視覚教具によって設定された場面について対話するとよい。
本書では,文型導入を効果的な楽しいものにするための具体的な工夫を示した。文型は,語句とともに英語をマスターするための基礎・基本であり,授業のなかでほとんどのように毎時間取り扱われるものである。
ここに示したものを参考に楽しく基本文型の学習がなされることを願っている。
平成10年 初春 著者
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- 明治図書