- 第T章 生活科全般をめぐるQA
- 1 生活科と総合的な学習の位置づけは,どうあるのか
- 2 中学年の理科・社会科とのかかわりは,どうあるべきか
- 3 指導計画作成のポイントは何か
- 4 生活科の授業参観の在り方はどうあるべきか
- 5 生活科で一斉学習は,できないのか
- 6 望ましい学習活動案は,どうあるべきか
- 7 生活科にノートは必要か,またどんなノートがふさわしいか
- 8 活動時間の個人差にどう対応するのか
- 9 生活科の教科書は,どのように使えばよいのか
- 10 生活科におけるティーム・ティーチングはどうあるべきか
- 11 どんなときに支援し,どんなときに見守るのか 〈参観授業より:1〉
- 12 生活科において,感性を磨くとは,どういうことか
- 13 年間指導計画の自校化をどう進めるか
- 14 生活科室の設計や設備は,どうあるべきか
- 15 なぜ,体験学習が重視されるのか。体験から気付きは深まるのか
- 16 生活科の授業は,画一化しているのか
- 第U章 栽培活動をめぐるQA
- 1 栽培活動には,どんな意義があるのか
- 2 栽培活動における疑問や問題点
- 植物を育てたいという願いをどう持たせるか/ どんな植物が育てるのに適しているか/ 全員同じ植物ではいけないのか/ 花壇がよいか,植木鉢がよいか/ 理科学習の栽培とどう違うのか,成長記録はどの程度必要か/ 成長記録のとり方は,どんな方法があるか/ 栽培意欲を持続させるには,どうしたらよいか/ 世話の仕方をどう学習させるか/ 間引きをどう説明したらよいか/ なぜ,野菜を栽培するのか/ サラダパーティーは必要か/ 休日や夏季休業中の水やりや管理はどうするのか/ 子供が興味をもち,しかも短期間で育てることのできる植物はないか
- 第V章 飼育活動をめぐるQA
- 1 飼育活動には,どんな意義があるのか
- 2 飼育活動における疑問や問題点
- 何を飼えばよいのか/ どのくらいの期間,飼えばよいのか/ えさを確保するよい方法はないか/ ウサギが増えすぎて困っている/ 病気になったり死んでしまったりしたときどうすればよいか/ 長期休業中の世話や管理はどうしたらよいか
- 第W章 製作活動をめぐるQA
- 1 製作活動にはどんな意義があるのか
- 2 製作活動における疑問や問題点
- 1年生と2年生の製作活動はどう違うのか/ 図画工作科とはどう違うのか/ 安全に道具を使わせるには,どんな配慮が必要か/ どの程度支援していく必要があるか/ どんなおもちゃが興味を引くか 〈参観授業より:2〉/ 製作の過程をどう評価したらよいか/ 材料の収集や管理は,どうしたちよいか
- 第X章 探検活動をめぐるQA
- 1 学区の床地図の簡単な作り方はないか
- 2 地域の施設をどう探検に取り入れるか
- 3 乗車体験の単元は,必要か
- 4 探検活動に必要なものは何か
- 5 学区探検で安全に配慮した仕方は,どんな方法があるか
- 6 探検で注意しなければならない動植物は何か
- 7 探検で見つけたことの表現方法には,どんなものがあるか 〈参観授業より:3〉
- 8 地域の自然を調べ,まとめるよい方法はないか
- 第Y章 その他の活動をめぐるQA
- 1 お祭りの単元は,どのように扱えばよいのか 〈参観授業より:4〉
- 2 オープンスペースをどのように工夫したらよいか
- 3 どんな草花遊びが子供の興味を引くか 〈参観授業より:5〉
- 4 家族単元の扱い方は、どうあるべきか 〈参観授業より:6〉
- 5 自分の成長単元で,自分の記録を作ることにどう興味付けをしたらよいか
- 6 自分の成長の単元は,プライバシーとからみ扱いが難しい
- 7 幼児や高齢者,障害のある人などと触れ合う活動をとうするか
- 第Z章 評価問題をめぐるQA
- 1 生活科における評価
- 2 「関心・意欲・態度」の評価をどのようにするのか
- 3 表現力をどのように評価していけばよいのか
- 4 生活科でペーパーテストができるのか
- 5 自己評価と相互評価をどう取り入れるか
- 6 友達とのかかわりをどう評価していけばよいか
- 第[章 「総合的な学習の時間」をめぐるQA
- 1 「総合的な学習の時間」のねらいは何か
- 2 「総合的な学習の時間」とは,どんな学習
- 3 学校独自のカリキュラムをどう構成すればよいか
- 4 教師は,どのような構えで臨めばよいか
- 5 先進校において多いテーマにはどんなものがあるか
- 6 「総合的な学習の時間」は,はたして「ゆとり」につながるのか
- 7 生活科と総合的な学習の時間の相違点は何か
- 参考文献
- おわりに
はじめに
私が愛知教育大学に赴任する前,公立小学校の教員として,生活科の生の授業を参観する機会を得た。
生の授業とは,研究的に進めているのではない日常的な生活科の授業ということである。32校を訪問し50時間の生活科の授業を参観することができた。
本書は,貴重な授業を見せていただいた先生方に感謝の意を込めて,公立学校での生活科の授業の現状や授業後の先生方との話し合いの場で話題となった生活科の授業を進める上での疑問や問題点について,私なりの考えをまとめたものである。
これらの疑問や問題は,生活科の授業を行う上で,だれもが感じるものが多かった。また,これらの中には,教育課程審議会「中間まとめ]で指摘された「現状と課題」「改善の内容」及び「総合的な学習の時間」へのつながりに関するものも既に含まれていた。
日々の生活科の授業を行うにあたって,少しでも本書が役立ち,さらに生活科に強くなっていただければ幸いである。
平成10年3月 /野田 敦敬
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- 明治図書