新学習指導要領の指導事例
新小学校理科・重点指導事項の実践開発

新学習指導要領の指導事例新小学校理科・重点指導事項の実践開発

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単元レベルでの重点指導事項をあげ、指導のアイデアを提示

小学校理科では、重点指導事項として身近な自然観察や実験活動から、目標の設定→計画→実行→振り返りを通して子どもの科学的な見方や考え方を養うための授業づくりの指導アイデアを展開過程・図・写真で分かりやすく具体的に提示しました。


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ISBN:
978-4-18-681614-3
ジャンル:
理科
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
B5横判 112頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第T章 新学習指導要領・どこが変わったか?
1 各学年における追加項目や移動項目
第U章 重点指導事項とは何か
1 基礎的・基本的な知識や技能に関するもの
2 思考力・判断力・表現力に関するもの
3 重点指導事項を表記する方法
第V章 重点指導事項の教材研究と指導のアイデア
1 各学年の重点指導事項(知識と技能)一覧
2 第3学年の重点指導事項
第3学年  A 物質・エネルギー
A(1)単元名 「物と重さ」
A(2)単元名 「風やゴムの働き」
A(3)単元名 「光の性質」
A(4)単元名 「磁石の性質」
A(5)単元名 「電気の通り道」
第3学年  B 生命・地球
B(1)単元名 「昆虫と植物」@
B(1)単元名 「昆虫と植物」A
B(2)単元名 「身近な自然の観察」
B(3)単元名 「太陽と地面の様子」
3 第4学年の重点指導事項
第4学年  A 物質・エネルギー
A(1)単元名 「空気と水の性質」
A(2)単元名 「金属,水,空気と温度」@
A(2)単元名 「金属,水,空気と温度」A
A(2)単元名 「金属,水,空気と温度」B
A(3)単元名 「電気の働き」
第4学年  B 生命・地球
B(1)単元名 「人の体のつくりと運動」
B(2)単元名 「季節と生物」
B(3)単元名 「天気の様子」
B(4)単元名 「月と星」
4 第5学年の重点指導事項
第5学年  A 物質・エネルギー
A(1)単元名 「物の溶け方」
A(2)単元名 「振り子の運動」
A(3)単元名 「電流の働き」
第5学年  B 生命・地球
B(1)単元名 「植物の発芽,成長,結実」
B(2)単元名 「動物の誕生」
B(3)単元名 「流水の働き」
B(4)単元名 「天気の変化」
5 第6学年の重点指導事項
第6学年  A 物質・エネルギー
A(1)単元名 「燃焼の仕組み」
A(2)単元名 「水溶液の性質」
A(3)単元名 「てこの規則性」
A(4)単元名 「電気の利用」
第6学年  B 生命・地球
B(1)単元名 「人の体のつくりと働き」
B(2)単元名 「植物の養分と水の通り道」
B(3)単元名 「生物と環境」
B(4)単元名 「土地のつくりと変化」
B(5)単元名 「月と太陽」
第W章 能力に関する重点指導事項
[1] 観察・実験の企画力
[2] 「資料の活用力」
[3] 思考力
[4] 判断力
[5] 表現力
[6] 問題解決能力
[7] 「探究」
[8] 言語の活用(力)
[9] 比較,関係付け,条件制御,推論

はじめに

 このたびの改訂において,子どもたちに確実な学力を保証するため,重点指導事項例が,中央教育審議会の平成20年1月17日の答申,「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」で提案された。

 この重点指導事項例は,次のように明記されている。


  基礎的・基本的な知識・技能の習得に関する例示とともに,知識・技能のようには具体的に示すことはできないと考えられるが,思考力・判断力・表現力等にかかわるものについても例示し,各学校において,これらの力の育成にしっかりと取り組むようにすることが必要である。


したがって,重点指導事項は,

(1)基礎的・基本的な知識・技能に関するもの

(2)思考力・判断力・表現力等に関するもの

から構成できると考える。

 そこで,本書では,基礎的・基本的な知識・技能に関するものを自然事象に関する性質や規則性,科学的な概念,観察・実験器具の名称やその扱い方ととらえた。また,思考力・判断力・表現力等に関するものの育成を子どもが主体となる問題解決過程でとらえた。そして,この重点指導事項を単元レベルで,

@問題の見いだし方(違いに気づくようにするための工夫)

A予想の設定の仕方(関連する既習の学習経験の想起のさせ方)

B観察・実験の器具と扱い方

C観察・実験結果の整理の方法

D学習を通して獲得すべき,事象の性質や規則性

という視点から具体化した。


 上述の考え方をもとに,本書は,新しい学習指導要領で子どもに確実に育成すべき学力を明確にした。本書の考え方をもとに学習指導過程を構成し展開すれば,子どもが確実に学力を習得し,活用できると確信する。

 本書が多くの学校関係者のみならず,教育に関心のある方々にも読まれ新しい学習指導過程を工夫していただければ幸いである。


 なお,最後に,本書は,明治図書編集部の仁井田康義氏の協力がなければ,完成しなかったと思う。記して,心より感謝の意を表する。


  2008年12月   広島大学大学院教育学研究科教授 /角屋 重樹

著者紹介

角屋 重樹(かどや しげき)著書を検索»

 博士(教育学)

 広島大学大学院教授教育学研究科教授。

 中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会,小学校・中学校理科専門部会委員。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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