- 1 光をあててしらべよう!
- 1 物の性質と光・音〔第3学年B(2)〕
- 第1次「影のでき方調べ」
- 第2次「光の通し方・暖まり方調べ」
- 第3次「鏡で光をはね返そう」
- 2 温まり方と冷え方を比べると
- 金属・水・空気と温度〔第4学年B(1)〕
- 第1次「物の温まり方について考えてみよう」
- 第2次「物の温まり方を調べてみよう」
- 第3次「物の温まり方の特徴について話し合おう」
- 第4次「物の温度による体積変化を調べてみよう」
- 3 花粉の秘密を解き明かせ!
- 植物の結実〔第5学年A(1)ア〕
- 第1次「種はどこでできるのだろうか」
- 第2次「花粉にはどんなはたらきがあるのだろうか」
- 4 ふりこの秘密を探れ!
- 物の運動・振り子〔第5学年B(3)ア〕
- 「ふりこが1往復する時間は,どんなことに関係しているのだろう」
- 5 気温の変化の決め手は,何?
- 天気と気温の変化〔第5学年C(1)〕
- 第1次「1日の気温の変化の様子について考えよう」
- 第2次「1日の気温の変化の原因は何だろうか」
- 第3次「天気の変化のきまりを見つけよう」
- 第4次「天気を予想しよう」
- 6 消えたアルミニウムの行方を追え!
- 水溶液の性質〔第6学年B(1)〕
- 第1次「塩酸の不思議な性質」
- 第2次「塩酸に溶けているものはなんだろう」
- 第3次「塩酸に入れて消えたアルミニウム」
- 第4次「液性を調べよう」
- 第5次「酸性とアルカリ性の混ぜ合わせ」
- 7 ものの燃えるなぞを解き明かせ!
- 燃焼と空気〔第6学年B(2)〕
- 第1次「ものを燃やしてみよう」
- 第2次「なぜ空気が多いと火はよく燃えるの」
- 第3次「燃えかすと炭を比べよう」
- 第4次「金属を燃やしてみよう」
- 2 実感を重視した学習
- 1 乾電池や光電池を使っておもちゃ作り
- 電気や光の働き〔第4学年B(3)〕
- 第1次「乾電池や光電池を知る」
- 第2次「乾電池や光電池を利用したおもちゃを作る」
- 第3次「よく動くおもちゃに改造するために調べる」
- 2 大地は育ての親,種子は栄養ポケット
- 植物の発芽・成長〔第5学年A(1)イ〕
- 第1次「成長と養分」
- 第2次「種子の中の養分」
- 第3次「種子が発芽しない理由」
- 3 わたしは魚のお母さん 卵は,どう育っていくの?
- 魚の発生と成長〔第5学年A(2)〕
- 第1次「メダカのたまごを育てよう」
- 第2次「子メダカを育てよう」
- 4 わたしたちの地面の下を探検しよう!
- 土地のつくり〔第6学年C(2)〕
- 第1次「学区域の土地のつくり」
- 第2次「地面の下の様子」
- 第3次「港区の土地のつくり」
- 3 総合的な学習の時間
- 1 みんな ともだち ワクワクランド
- 〔第3学年〕
- 第1次「ワクワクランドにはどんな仲間がいるのかな」
- 第2次「ワクワクランドの仲間をくわしく調べよう」
- 第3次「ワクワクランドの仲間について考えよう」
- 2 箱根学習
- 〔第6学年〕
- 理科との関連:大地のつくり
- 国語科との関連:詩歌を味わう
- 社会科との関連:歴史探検
- 特別活動との関連:箱根を紹介しよう
- お わ り に
はじめに
第31回全国小学校理科研究大会が本年11月12日と13日の両日に東京都渋谷区立千駄ヶ谷小学校と東京都葛飾区立金町小学校,東京都府中市立府中第一小学校の3校で行われます。
これら3校が追究した課題は,大会主題が「自ら学び,たくましく生きる人間を育てる理科教育」であり,この主題のもとの研究主題は「創造性を培う動的自然観に立った理科指導」というものでした。
上述の研究主題は,まず,次のような子ども観を考え,その子ども観にもとづいて理科の学習指導を革新しようとするものです。その子ども観とは,子どもは日常の経験から自然事象に関して自分なりのいろいろな見方や考え方を既有している,という考え方です。そして,既有の見方や考え方を子どもがより発展的で適切なものに変容していくようにすることが教師の支援であり,これからの理科の学習指導であるという考え方です。さらに,このような考え方にもとづく理科の学習指導の方法論の一つとして,確証と反証による学習過程が提案されています。したがって,この研究主題は,理科の学習指導に革新をもたらすとともに,理科の新学習指導要領の一つの学習指導の姿を提案していると考えることができます。
以上のような研究主題の設定や追究の過程は,東京都の小学校理科教育研究会の先生方の英知を結集したものです。また,この大会では,教育課程審議会で答申されました,総合的な時間に関する先駆的な事例を提案しています。これらは非常に新鮮な息吹を感じさせるものです。
本書が全国の先生方に活用され,理科の学習指導が革新され,一人一人の子どもが真の意味で創造性を獲得することを願っております。
1998年11月 /角屋 重樹
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- 明治図書