- まえがき
- 第一部 科学的思考とは何か
- ―その本質と教育
- 第一章 科学の性格と任務
- 一 科学は「科」の学である
- 二 認識の一形態である
- 三 正確なる反映をめざす
- 第二章 宗教的思考と科学的思考
- 一 宗教的思考の原点
- 二 「観念」先行と「万物」先行
- 三 科学的思考の原点
- 第三章 呪術的思考と科学的思考
- 一 前代人の思考と聴耳頭巾
- 二 人間の有限性を突破する
- 三 科学は近代人の聴耳頭巾
- 四 知恵の進化上の中間形態
- 五 子どもの思考と近似する
- 第四章 コトワザ的思考と科学的思考
- 一 コトワザの前科学性
- 二 経験とコトワザと科学
- 三 コトワザ的思考の相貌
- 第五章 科学的思考の発展過程
- 一 真なるものへのアプローチ
- 二 科学的思考の三段階連関理論
- 第六章 日本人観と科学的思考
- 一 福沢諭吉の「所以の理」と「万物」主義
- 二 柳田国男の「疑惑」という「武器」
- 第七章 迷信の問題と科学的思考
- 一 科学教育のひとつの試金石
- 二 小幡篤次郎と折奇挫幻の精神
- 三 「惑を解き」の線が消えていく歴史
- 四 明治以降の科学教育は失敗
- 第八章 教育の問題と科学的思考
- 一 ふたつの反省的教訓を学びとる
- 二 科学的思考の第一義的なもの
- 三 科学的思考の教育原則とその意義
- 四 神戸伊三郎のもたらす示唆
- 第九章 内容の問題と科学的思考
- 一 科学教育の軸になるもの
- 二 両説ともに正当さを持つ
- 三 科学的思考教育の素材の体系
- 第十章 教材の原則と科学的思考
- 一 理想的教材の三原則
- 二 これからが勝負どころである
- 三 教材は法則性を掬いとるウツワだ
- 四 科学的思考教育の定式化の方向
- 第十一章 科学的思考の教育構造
- 一 理想的教材の部分的典型
- 二 科学的思考教育の基本構造
- 三 問うて確かめるという行為
- 第十二章 授業の展開と科学的思考
- 一 討論の中にみる思考の運転
- 二 あやつり人形にあらずという思想
- 三 敵側からも教えられるという思想
- 四 子どもは教師である
- 第二部 実際教育上の諸問題
- ―可能性と提言
- 第一章 力学的な考え方と子どもの可能性
- 一 単純にして明解な原理
- 二 機械論的な考え方のゆたかさ
- 三 「力の原理」教育の大筋と反省
- 第二章 予想のありかたとその質の高低
- 一 質の低い予想の持つ意義
- 二 予想の質を高めるとは
- 三 実践例にみる予想の移動
- 四 正しい予想を立てうる基本的観点
- 第三章 素材を教材化する視点
- 一 教材化の第一歩としての吟味
- 二 「予想問題」群の構成と教材化の完了
- 三 教材作成上の有力な見本
- 第四章 直接経験の重視の限界
- 一 じかに経験しえないことのすばらしさもある
- ニ アレモコレモの発想でないと進展しない
- 三 伝統的な姿勢は何ら変わっていない
- 四 マワリミチの教育で物を見る目をつくる
- 五 「手」の教育のことも「頭」の教育のことも
- 第五章 科学読物と子どもの発想
- 一 科学教育の落着点にかかわるもの
- 二 進化の本への子どもの目
- 三 科学的思考教育上のひとつのポイント
- 四 「自然」人門よりはむしろ「科学」入門を
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- 明治図書