- まえがき
- 1章 理科における絶対評価の基本
- §1 観点別学習状況の絶対評価
- §2 評定の絶対評価
- §3 授業の中の絶対評価
- §4 評価計画と評価のポイント
- 2章 理科5・6年評価規準活用の全単元 絶対評価の実際
- §1 第5学年の評価方法と子どもへの支援
- 1 植物の成長と発芽 (14時間)
- 2 天気と気温の変化 (10時間)
- 3 魚や人のたんじょう (7時間)
- 4 植物の実や種子のでき方 (8時間)
- 5 台風と天気の変化 (4時間)
- 6 流れる水のはたらき (13時間)
- 7 てこのはたらき (13時間)
- 8 もののとけ方 (11時間)
- 9 おもりのはたらき (11時間)
- §2 第6学年の評価方法と子どもへの支援
- 1 ものの燃え方と空気 (8時間)
- 2 人と動物のからだのはたらき (12時間)
- 3 植物のからだとはたらき (5時間)
- 4 生き物のくらしとかんきょう (9時間)
- 5 大地のつくりと変化 (14時間)
- 6 水溶液の性質 (13時間)
- 7 電磁石のはたらき (14時間)
- 8 人とかんきょう (11時間)
まえがき
平成14年4月から全面実施された新しい学習指導要領は,完全学校週5日制の下,基礎的・基本的な内容の確実な習得を図り,自ら学び自ら考える力などの「生きる力」を育成することをねらいとしています。
このようなねらいを実現するための子どもの学習の評価の在り方について,平成12年12月に,教育課程審議会から「児童生徒の学習と教育課程の実施状況の評価の在り方」の答申が出されました。
その答申に拠りますと,これからの評価の基本的な考え方として,次の点をあげています。
1 新学習指導要領においては,自ら学び自ら考える力などの「生きる力」をはぐくむことを目指していることから,学習指導要領に示す目標に照らしてその実現状況を見る評価(いわゆる絶対評価)を一層重視し,観点別学習状況の評価を基本として,児童生徒の学習の到達度を適切に評価していくことが重要であること。
2 自ら学ぶ意欲や問題解決の能力,個性の伸長などに資するよう,個人内評価(児童生徒ごとのよい点や可能性,進歩の状況などの評価)を工夫することが大切であること。
3 これからは,目標に準拠した評価及び個人内評価が柱となる中で,集団に準拠した評価については,児童生徒の発達段階などに配慮した上で,目的に応じて指導に生かすことが必要であること。
これらのことを基に,平成14年2月には,国立教育政策研究所教育課程研究センターから「評価規準の作成,評価方法の工夫改善のための参考資料(小学校)」(「評価規準,評価方法等の研究開発(報告)」)が出されました。
この研究開発では,評価規準については,教科ごとに学習指導要領に示す領域や内容項目等に検討を加え,それらを幾つかの内容のまとまりとして,それぞれについて「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」の四つの観点ごとに「内容のまとまりごとの評価規準及び具体例」を設定すること。また,評価方法については,単元(題材)の評価に関する事例を取り上げ,学習活動や評価規準等に応じて行った具体的な評価方法の工夫改善が分かるようにすること。さらに,指導と評価の一体化から,指導に生かす評価を充実させるようにすることなどが留意されています。
本書は,以上のことを踏まえ,それらを参考としながら,各学年で学習する理科の全単元について,これからの学習評価で重視される目標に準拠した評価,いわゆる絶対評価の実際を取り上げたものです。1章では,観点別学習状況を基にした絶対評価の在り方や評価方法等理科における絶対評価の基本的なことについて,2章では,各単元の観点別評価を行うに当たってのポイントや,評価資料の収集,整理等に拠る観点別評価の進め方,評価を生かした子どもへの支援の在り方など,観点別の評価規準を活用した理科の全単元の絶対評価の実際について,それぞれ具体的に述べ,すぐにでも教育実践に役立てることができるように構成されています。
本書が各学校,各学級で有効に活用され,子ども一人一人がもっているよさや可能性を十分伸ばすことができる理科の評価の実際や,指導と評価を一体化させた新しい理科の授業を展開する上で,その一助になることを強く望んでおります。
なお,本書の企画から発刊にいたるまで,終始ご配慮いただいた明治図書出版編集部の安藤征宏氏,増渕 説氏に心から感謝申し上げます。
平成14年8月 /星野 昌治
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明治図書
















