- はじめに
- T 資質・能力を育てる新しい中学校理科の授業づくり
- 1 なぜ資質・能力の育成が大切なのか
- 2 総合的な学習の時間と理科の関連及び選択理科の授業づくり
- U 理科のカリキュラム・デザイン
- 1 カリキュラムとは
- 2 総合的な学習の時間と理科の関連及び選択理科のカリキュラムデザイン
- V 資質・能力を育てる選択・総合的な学習の授業づくり例
- 1 選択教科としての理科授業
- (1) ものづくりに関する事例〜エネルギー学習を通して〜
- (2) 実験・観察に関する事例〜メダカの飼育・観察を通して〜
- (3) 身近な自然環境に関する事例〜取り上げたい身近な自然や環境からのテーマ〜
- (4) 環境の観察活動に関する事例〜五感を使った観察活動を通して森林のよさを体感する〜
- (5) 健康に関する事例〜モジュール「薬と体」による学習〜
- (6) 視聴覚メディアに関する事例〜動物のつくりと働きの学習〜
- (7) パソコン利用の環境教育〜CMづくりを通して自然環境に対する感性を育む〜
- (8) 学校外施設を活用した事例〜生涯学習の基礎を培う〜
- (9) 自然環境をグループで調べる事例〜小グループによる課題解決学習〜
- (10) 課題解決学習の事例〜目的意識をもって主体的に実験を行う〜
- 2 総合的な学習としての事例
- (1) 環境に関する事例〜サウンドスケープによる環境学習への導入〜
- (2) 環境に関する横断的な学習の事例〜異教科間TTによる学習指導〜
- (3) 総合的な学習と防災教育の事例〜地震災害への対処に向けて〜
- (4) 情報に関する事例〜プレゼンテーションの能力を育てる〜
はじめに
平成10年に中学校学習指導要領が告示され,14年の完全実施が間近に迫ってきた。
今回の改訂は,完全学校週5日制のもとで,ゆとりの中で自ら学び,自ら考え,問題を解決する「生きる力」をはぐくむことが大きな目標として掲げられている。
中学校理科では,「目的意識をもった」観察,実験を行うことにより,科学的に調べる能力や態度を育て,科学的な見方や考え方を養うことを重視しているが,そのことが「生きる力」をはぐくむことにつながるのである。
そのためには,日常生活との関連を図った学習や,自然体験や自然と人間とのかかわりなどの学習を一層推進する必要がある。
また,生徒がゆとりをもって観察,実験に取り組み,問題解決能力や多面的・総合的な見方ができるような教育を展開していく必要がある。
理科では,内容(知識・理解)と方法(学び方)を身に付けることが大切であるが,これまでは,どちらかといえば内容の理解に重点が置かれてきた。
その影響は,IEA調査(国際理科教育調査)で,我が国の中学生の理科の成績は世界のトップクラスなのに理科が好きな生徒が最低レベルであったこと,計算問題はできるが,理科で習ったことを日常生活と関連付けて考察する力が弱いという事実に表れているように思われる。
自ら問題を発見し,自ら考える力を育てるためには,なるべく自然事象に触れること,よく観察・実験をしたり,飼育・栽培をしたり,見学・調査,ものづくりなどを行うことが大切である。すなわち,予想したり仮説をたてたり,調べたり,討論したり,論理的に思考したり,自らの考えを導き出して結果をまとめたり発表する機会を増やすことである。
本書は資質・能力の育成をテーマとしている。資質・能力とは,端的に言えば,主体的に学び,科学的に思考し判断する力ということができる。
本書は,日頃から創意工夫をこらして理科教育に熱心に取り組み,深い知識と経験をおもちの先生方の執筆によって刊行されたものである。
新教育課程での授業の構想,計画,展開に当たって,本書を大いに活用していただき,理科好きの生徒をたくさん育てていただくことを念願している。
最後に,本書の編集にご尽力いただいた明治図書の仁井田,原田の両氏に心から謝意を表する次第である。
/江田 稔
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明治図書
















