- まえがき
- T 改訂の経緯とそのポイント
- 1 高等学校教育課程の改訂
- 2 高等学校理科の改訂
- 3 高等学校理科教育課程の改訂
- U 高等学校理科の目標と内容
- 1 高等学校理科の目標
- 2 高等学校理科の科目構成
- V 各科目の目標と内容
- 1 理科基礎
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 2 理科総合A
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 3 理科総合B
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 4 物理T
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 5 物理U
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 6 化学T
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 7 化学U
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 8 生物T
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 9 生物U
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 10 地学T
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 11 地学U
- 1 性格と目標
- 2 内容
- 3 内容の取扱い
- 付録
- 学校教育法施行規則(抄)
- 高等学校学習指導要領 第1章 総則
- 高等学校学習指導要領 第2章第5節 理科
まえがき
平成10年7月に教育課程審議会の答申に基づき教育課程の改訂作業が行われ,平成11年3月に高等学校学習指導要領が告示された。
今回の改訂のポイントは,完全学校五日制のもとに,ゆとりの中で「生きる力」をはぐくむことを重視することである。
これからの我が国は,科学技術や情報技術の進歩と人間生活との調和,環境・エネルギー問題への対応,高齢化社会への対応など多くの課題を克服していかねばならない。そのためには,青少年が自然の事象に好奇心や探究心をもち,科学的なものの見方や考え方や正しい判断ができるような力を身に付けていく必要がある。
そこで,高等学校理科については,多くの生徒が幅広い科学的素養を身に付けられるよう「理科基礎」「理科総合A」「理科総合B」という新しい科目を設け,これらの中から必ず1科目は選択するようにした。
また,自然科学を系統的に学ぶ科目として,従来の「TB科目」や「U科目」を再構成して3単位の「Tを付した科目」「Uを付した科目」を設け,より多くの生徒が理科に親しみをもち,なるべく多くの理科の科目を履修しやすいようにしたところである。
今回の学習指導要領は,30人の作成協力者に協力をお願いし,多くの会議を重ねて作成されたものである。本書は,学習指導要領作成に当たったそれらの協力者によって執筆されたものである。
それぞれの協力者は高い学識と豊かな経験をもった方々であり,何回も協力者会議を重ね様々な視点から議論や検討がなされてきた。
ここに書かれた内容はそれぞれの個人の責任において書かれたものであるが,いずれも学習指導要領作成に深いつながりをもった者であるだけに今回の改訂の趣旨は十分に伝わっているものと思われる。
本書が今後の理科教育の改善の一助になることを念願しているものである。最後に,本書の刊行に当たって,明治図書の仁井田康義氏に大変お世話になったことを書面を通して感謝申し上げたい。
平成12年7月 /江田 稔
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- 明治図書