改訂小学校学習指導要領の展開 理科編平成10年版

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見通しを持ち、感じ、考え、実感し、課題選択という5つのコンセプトの元に改訂された新しい小学校理科の内容を解り易く解説し展開例も示す。


復刊時予価: 2,783円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-625109-6
ジャンル:
学習指導要領・教育課程
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 192頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
T 改訂のねらいと基本方針
1 人間形成と理科教育
(1) 教育課程審議会の答申のねらい
(2) 豊かな人間性や社会性の育成
(3) 自ら学び,自ら考える力の育成
2 小学校理科の改善の基本的な考え方と改善の内容
(1) 改善の具体的事項
(2) 理科の改訂
(3) 目標の改善
(4) 内容の改善
U 今次改訂の特色
―5つのコンセプト
@ 「見通し」
A 「感じる」
B 「考える」
C 「実感する」
D 課題選択
V 改訂小学校理科の構造
1 全体構造図
2 厳選の考え方
A 生きることを実感する
B ものづくり
C 感性・自然災害
3 年間指導計画例
第3学年
第4学年
第5学年
第6学年
W 小学校理科の改訂事項の解説
〔第3学年〕
1 目 標
2 内 容
A 生物とその環境
B 物質とエネルギー
C 地球と宇宙
展開例】
〔第4学年〕
1 目 標
2 内 容
A 生物とその環境
B 物質とエネルギー
C 地球と宇宙
【展開例】
〔第5学年〕
1 目 標
2 内 容
A 生物とその環境
B 物質とエネルギー
C 地球と宇宙
【展開例】
〔第6学年〕
1 目 標
2 内 容
A 生物とその環境
B 物質とエネルギー
C 地球と宇宙
【展開例】
X 新理科の実践課題と具体例
@ 問題解決能力
A 観察・実験
B 学習法の多様化
C T・T
D コンピュータ・視聴覚機器の活用
E 選択学習
F 地域施設の活用
G 総合的な学習の時間との関連
H 情報収集・活用能力
I 内容相互の関連
付録1 小学校学習指導要領「総則」
付録2 小学校学習指導要領「理科」

まえがき

 平成10年12月14日に改訂された新小学校学習指導要領の理科では,「感じる,考える,実感する」ことをそれぞれ重視した。

(1)「感じる」とは,自然の事物・現象への意図的な働き掛けである,観察,実験,栽培,飼育などの活動を行うことを通して,児童が「自然の事物・現象について感じる」ことができるようにすることである。

(2)「考える」とは,児童が自ら学び自ら考える力や主体的な学び方を習得していくため,自分で問題を見いだし,それを解決し結論を得るまでの一連の問題解決活動を体験することから,問題解決能力を獲得するとともに,「自然の事象について考える」ことができるようにすることである。

(3)「実感する」とは,児童が具体的な自然の事物・現象にかかわりながら,「自然の事象の性質や規則性について実感する」ことであり,それから科学的な見方や考え方を自らつくり,もつようにすることである。したがって,これからの理科教育は,児童が自然の事象について感じ,考え,実感することから,自然を愛する心情や問題解決能力,科学的な見方や考え方を獲得していくようにすることが重要であるといえよう。

 このため,教科の目標や各学年の目標,及びA〜Cのそれぞれの区分の内容を,以下のように変更した。

@ 教科目標は,児童のより一層主体的な問題解決の活動を行うことを目指し,「見通しをもって」という語句を付加した。

A 各学年の目標は,それぞれの学年で重点的に育成すべき問題解決の能力を明記するとともに,児童が働き掛ける対象と働き掛けの視点で構成した。

B 各学年におけるA〜Cの各区分の内容は,学習の対象と活動,視点,及び児童がつくり,もつことが期待される考えから構成した。

 本書は,小学校理科の改訂作業に協力していただいた先生方が分担してそれぞれを解説したものである。本書から新しい理科の方向を多くの先生方が理解し,その理解のもとに学習指導の変革が図られるのことを切望する。


  平成11年   /角屋 重樹

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