- まえがき
- 本書の使い方
- 1 芦田恵之助
- 2 アリストテレス
- 3 イリイチ
- 4 ヴィゴツキー
- 5 ヴント
- 6 エリクソン
- 7 及川平治
- 8 オーエン
- 9 小原國芳
- 10 キルパトリック
- 11 ギルフォード
- 12 クィンティリアヌス
- 13 クレッチマー
- 14 ケイ
- 15 ケーラー
- 16 ケルシェンシュタイナー
- 17 コメニウス
- 18 コールバーグ
- 19 コンドルセ
- 20 澤柳政太郎
- 21 シュタイナー
- 22 シュプランガー
- 23 スキナー
- 24 スペンサー
- 25 ソクラテス
- 26 ソーンダイク
- 27 手塚岸衛
- 28 デューイ
- 29 デュルケム
- 30 ナトルプ
- 31 新渡戸稲造
- 32 二宮尊徳
- 33 パーカースト
- 34 バンデューラ
- 35 ピアジェ
- 36 ビネー
- 37 福澤諭吉
- 38 プラトン
- 39 ブルーナー
- 40 ブルーム
- 41 フレネ
- 42 フレーベル
- 43 フロイト
- 44 ペスタロッチ
- 45 ヘルバルト
- 46 ホール
- 47 マカレンコ
- 48 マン
- 49 森有礼
- 50 モンテッソーリ
- 51 山本鼎
- 52 ユング
- 53 吉田松陰
- 54 ラトケ
- 55 ラングラン
- 56 ルソー
- 57 ルター
- 58 レヴィン
- 59 ロジャーズ
- 60 ロック
- 61 ワトソン
- 62 ワロン
- あとがき
まえがき
本事典は,西洋と日本の教育史上の人物のうち,特に日本の教育界に大きな影響を与えたと思われる著名かつ重要な人物を選び,その思想の特徴とその影響を,わかりやすく要約的に解説したものである。人物1人について見開き2ページの分量を取り,左ページには「人物名,国,生没年」「思想と業績」「キーワード」と「主要著書」を,右ページには「その影響」「ここが問われる」という項目を立て,一読して頭に入りやすいように工夫してある。
これまで,教育に関する人名辞典としては,1冊にまとめた厚手のものとして『教育人名辞典』(理想社,1962年刊)があり,非常に内容のよい,信頼の置けるものであったけれども,大部なので図書館の参考図書室に「禁帯出」のラベルが貼られていて,ほとんどが気軽に手にすることのできないものだった。それ以外では,何巻もある大きな事典の特定の巻を探せば,かなり詳しい解説が載っているが,何冊もの巻をすべて揃えることもできず,逆に小さな辞・事典類では,その解説が短くて物足りず,もう少し内容を詳しく知ることのできるものはないかとの思いを強めていた。
そんなとき,図らずも本事典の編者として出版社から要請があったので,上記のような思いを少しでも実現できるよい機会として活用しようと考えた。
幸いにも執筆者として,現在の教育界や教育学界で中心的かつ代表的な方々にご協力いただけたので,小さい事典ながらも内容の重厚なものとなった。この意味で,元来,教員採用試験の受験を志す人にとって実際的に役立つものとして企画したが,日々教育の事実を創る現職の教師や研究者,多くの教育関係者にとっても役に立つ,信頼の置ける人名事典になったと信ずる。
ぜひ,少しでも多くの読者を得て,その方々のために大きな助けとなるよう心から期待している。
2005年3月 編者 /安彦 忠彦
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- 明治図書