大森塾の提案シリーズ8
規律ある授業のつくり方

大森塾の提案シリーズ8規律ある授業のつくり方

「右を向け」と言えば、全員がさっと指示通り動く授業!

「規律」の中でこそ、子どもたちは「自由」をかちとると筆者は訴える。規律のない授業例を多くあげ、規律のある授業とはどういうものか、実際の授業例で示す。つづいて規律のある授業を支える7箇条を示す。そのためにどう授業をつくるか、教師の指導力を説く。


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ISBN:
978-4-18-602324-4
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 128頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年5月22日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
T 規律のない授業とは
1 チェック1 常に「やかましい」クラスはあやしい
規律のない授業ケース@ 勝手なお喋りが横行する
規律ある授業のつくり方@
授業の始まり(終わり)の挨拶を止める
規律ある授業のつくり方A 作業指示を取り入れろ
片々の技術@ 授業の始まりは教科書チェックから
片々の技術A 国語なら漢字スキルという手もある
規律ある授業のつくり方B 「点」ではなく,「線」で指導せよ
2 要するに話が長いのだ
3 チェック2 全員が必ずやってくる?
規律のない授業ケースA 宿題が揃わない
片々の技術B 提出物の集め方にも型をもて
片々の技術C 言い訳を許さない
4 あなたの番じゃない
規律のない授業ケースB 子どもが教師の話をさえぎる
片々の技術D 可能な限り短いフレーズで対応せよ
片々の技術E まず学級に大きな指示を与えよ
規律ある授業のつくり方C 教えるべき「型」を教師がもて
5 ゴミが散乱する
規律のない授業ケースC
教室の床に信じられない物が落ちている
片々の技術F まず教師が拾う
6 ノートが大変だ
規律のない授業ケースD ノートを見せられない
7 結局「規律のない授業」とは指導をしない授業である
U 規律ある授業とは
1 「右を向け」と言えば,全員が右を向く
2 黄金の三日間は生命線だ
3 実際の「規律ある授業」 〜国語の授業〜
4 普通の漢字確認の時間だが
5 クラブ活動の最初の1時間目 〜授業と同じ〜
6 全員を巻き込む技術
V 規律ある授業を支える7箇条
1 基礎体力をあげるための7箇条
その1 担任する児童の名前を覚えよ
その2 笑顔を練習せよ
その3 驚きは練習せよ
その4 靴箱を見よ
その5 ロッカーを見よ
その6 机の中を見よ
その7 追試せよ
2 授業の腕をあげるための7箇条
その1 授業をする際は,TOSS授業技量検定D表の評定項目を意識せよ
その2 授業の原則の「確認の原則」を強く意識せよ
その3 授業の原則の「空白禁止の原則」を強く意識せよ
その4 授業の原則の「一時一事の原則」を強く意識せよ
その5 授業の原則の「所時物の原則」を強く意識せよ
その6 授業の原則の「趣意説明の原則」を強く意識せよ
その7 授業の原則の「指導評価」を強く意識せよ
W 規律ある授業をつくるために
1 新 授業の原理・原則
(1) 1時間の授業に安定した流れがある
(2) 発問指示は何度くり返しても同じ言葉で言える
(3) 作業指示・活動内容が明確である
(4) 説明がシンプルであり言葉が極めて短い
(5) 個別評定があり多くの子を褒めている
(6) きれいでていねいなノートを全員が書いている
(7) 授業の流れが骨太であり脱線をしない
(8) 変化のあるくり返しで全員を習得させている
(9) 授業時間がのびない
(10) いつも笑顔で子どもをどならない
2 「規律ある授業」の下準備 これくらいは
X 教師の指導力
1 小1プロブレムって何だ?
2 モンスターペアレント?
3 いや,教師の指導力だ
おわりに

はじめに

 私事で恐縮である。

 一昨年の6月に学校で倒れ,意識不明になった。

 そのまま5ケ月の入院となり,病院は2つの医院をまたいだものとなった。


 昨年の4月から校務に復帰し,現在まで無事に勤めている。

 入院当初から「すごい回復力ですね」とか「こんな回復は奇跡的です」と先生方から言っていただいた。

 リハビリ中に職員の方を子ども役にして,模擬授業もした(内容はかなりいいかげんだったと思う)。

 とにかく一所懸命だった。

 いや,一所懸命と言うより,必死だった。

 必死と言うより,もがいていた。あがいていた。

 自分の思い通りに動いてくれない身体に,1人地団駄を踏むことが何度となくあった。

 情けなくて涙が出た。

 だれにも見られないようにトイレで泣いた。


 今は,おそらく外から見ると「普通」に戻ったのだと思う。

 この文章もパソコンで打っている。

 他のだれにも遜色はないスピードだと思う。

 3,4,5年の算数TT,4年と5年の書写,5年生の理科を受けもたせてもらっている。

 時には1時間目から6時間目まで,2階と3階を行き来し,あたふたとしながらも大きなミスなく,仕事をこなしている(と思う)。

 知らない人が見たら,病気のことなど分からないだろう。

 それでも「障害」は残る。

 それこそ特別支援を要する子どものように,「軍手を2枚はめて」作業するようなものである。

 昨年の1月から3月。つまり,復職の直前。

 群馬,東京,新潟でたて続けにTOSS授業技量検定を受けた。

 そこには最高のリハビリがあった。


 しかし,結果は散々なものだった。

 当然である。TOSSは実力の世界だ。

 その場に立ったら言い訳はきかない。

 また,しようとも思わない。

 「障害」の残る身には,コンテンツの操作さえ重労働だった。

 ミスも,多岐にわたり,多種多様にあった。


 そんな中,3月の新潟で向山洋一氏に声をかけて頂いた。

 正直,何を言われたのかは覚えていない。

 しかし,氏の言葉,氏の笑顔に,私は涙した。

 あふれる涙を止めることはできなかった。

 会場のトイレに駆け込んだ。

 涙は次から次へとあふれ,しばらくの間,トイレから出られなかった。

 だれよりも,向山氏に声をかけられたことで救われた。

 苦しかった入院生活も,必死だったリハビリも,家で悶々として過ごした日々も……。全てが涙と一緒に流れていった。

 「規律」の中でこそ,子どもたちは「自由」を勝ち取る。

 担任を離れているからこそ,腹の底からの実感として分かることを本書には綴ってある。


 本書は,新潟で昨年の8月に行われたワンポイントセミナーのプロット審査で,江部満氏にプロットを拾ってもらったから日の目を見た。

 江部氏には感謝の気持ちでいっぱいである。


 また,この日を迎えられたのは,入院中にずっと付き添ってくれた家族のおかげである。感謝は言葉にならない。


 全ての人に感謝の気持ちをもって。


  平成22年12月   新潟向理研代表 /冨山 一美

著者紹介

冨山 一美(とやま かずみ)著書を検索»

1962年 新潟生まれ

2007年 新潟県魚沼市立堀之内小学校 勤務

現在に至る

法則化サークル新潟向理研代表

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 今回の新刊では「規律」についての書籍が
      たくさん刊行されている。
      その中でも一押しなのは,本著である。

      なぜ,一押しか。
      それは,冨山一美氏個人が著したものだからである。
      つまり,富山氏のこれまでの教職経験や教師修業が
      ぎゅっと凝縮された一冊なのである。
      だから,一冊の重みが違う。
      読み応えがある。

      特に,
      「はじめに」
      「V 規律ある授業を支える7カ条」
      「W 規律ある授業をつくるために」
      は極めて具体的だ。
      これが教職経験と教師修業がなせる文章なのだ。

      ぜひ,若い先生,悩まれている先生に読んでほしい。
      私も,そのような教師の一人である。

      2010/12/14ユッキー
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