板書&展開例でよくわかる 指導と評価が見える 365日の全授業 中学校理科1年

板書&展開例でよくわかる 指導と評価が見える 365日の全授業 中学校理科1年

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中学1年生の理科の予備時間を除く全単元・全時間の授業を網羅。各時間、指示・発問を明示した展開例とともに、見やすい板書例で授業のポイントがひと目でわかります。「指導と評価を一体化させる」とはどういうことなのかを形にした1冊。【ダウンロード特典あり】


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PDF
ISBN:
978-4-18-552125-3
ジャンル:
理科
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 208頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月11日
備考:
サポート情報

目次

もくじの詳細表示

はじめに
本書の使い方
第1章 これからの理科授業
1 学習指導要領で求められる資質・能力と理科教育との関係とは
2 令和の教育政策動向(「令和の日本型学校教育」答申,GIGAスクール構想)と理科教育とは
3 中学校理科で学年ごとに重視する探究の学習過程とは
4 「指導と評価の一体化」のための学習評価(育成すべき3つの柱の評価)に向けて
5 全国学力・学習状況調査の結果から明らかになった成果と課題を踏まえた授業づくり
6 授業づくりノート作成のすすめ
第2章 365日の全授業 1年
光と音 全13時間
単元について
第1時 鏡で反射するときの光の進み方を調べ,規則性を見いだそう
第2時 ものが見える仕組みを日常経験及びテレプロンプターを用いて考えよう
第3時 コインが見える現象,見えなくなる現象がなぜ起こるのか予想しよう
第4時 コインが見える現象,見えなくなる現象について検証実験をしよう
第5時 コインが見える現象,見えなくなる現象について考察しよう
第6時 凸レンズ越しにものを見たときの現象について予想しよう
第7時 凸レンズ越しにものを見たときの現象について実験しよう
第8時 凸レンズ越しにものを見たときの現象について考察しよう
第9時 共鳴音叉で片方をたたくともう片方が鳴りだす現象を解明しよう
第10時 音の伝わり方を解明しよう
第11時 音を伝える物質と伝わる速さを解明しよう
第12時 音の大きさや高さを変える方法を調べよう
第13時 音の大きさや高さと振動の関係を解明しよう
力の働き 全7時間
単元について
第1時 力の働きを探ろう
第2時 身の回りにある力を調べよう
第3時 力の大きさとばねの伸びの関係を調べよう@
第4時 力の大きさとばねの伸びの関係を調べようA
第5時 力の表し方を調べよう
第6時 力がつり合っているときの特徴を探究しよう@
第7時 力がつり合っているときの特徴を探究しようA
物質のすがた 全10時間
単元について
第1時 白い粉を区別するための妥当な実験方法を考えよう
第2時 立案した方法を基に,白い粉を区別しよう
第3時 実験結果を説明するためにレポートを書こう
第4時 いろいろな金属に共通の性質を探ろう
第5時 体積や質量を測定して,前回扱った金属の物質名を特定しよう
第6時 物質の特徴を基に,メダルが何からできているのか調べよう
第7時 気体の性質の調べ方を学ぼう
第8時 酸素や二酸化炭素を捕集して,その性質を調べよう
第9時 いろいろな気体を発生させ,その性質を調べよう
第10時 なぜアンモニアの噴水という現象が起こったのかについて説明しよう
水溶液の性質,状態変化 全13時間
単元について
第1時 物質が水に溶けたとき,溶けた物質はどのようになるか調べよう
第2時 物質が水に溶けた様子を粒子のモデルで表そう
第3時 水溶液の濃さの違いを粒子のモデルで表そう
第4時 見た目では区別できない濃度の異なる食塩水を比較しよう
第5時 水に食塩や硝酸カリウムを溶かし,水の温度と溶ける質量の関係を調べよう
第6時 硝酸カリウム水溶液から硝酸カリウムを取り出そう
第7時 再結晶で食塩が取り出しにくいのはなぜか考えよう
第8時 液体のロウを冷やして固体に状態変化する様子を観察しよう
第9時 エタノールを温めて気体に状態変化するときの様子を観察しよう
第10時 固体⇔液体⇔気体の状態変化を粒子のモデルで表そう
第11時 液体のエタノールを加熱する実験を行い,温度変化をグラフに表してみよう
第12時 水とエタノールの混合物からエタノールを取り出してみよう@
第13時 水とエタノールの混合物からエタノールを取り出してみようA
生物の観察と分類の仕方 全7時間
単元について
第1時 スケッチの仕方を身に付けよう
第2時 ルーペを用いた観察と記録の仕方を身に付けよう
第3時 野外観察の計画を立てよう
第4時 野外観察をしよう
第5時 観察結果を発表しよう
第6時 トランプを分類するための観点と基準を考えよう
第7時 身近な生物を分類するための観点と基準を考えよう
いろいろな生物とその共通点 全14時間
単元について
第1時 身近な花のつくりを観察し,共通するつくりや違いについて調べよう
第2時 身近な花のつくりのうち,めしべの根元のふくらんだ部分の中身を調べよう
第3時 生殖器官としての花の役割を理解しよう
第4時 裸子植物と被子植物の花の共通点と相違点を見いだそう
第5時 様々な植物の葉脈と根のつくりを観察して分類の視点を見いだそう
第6時 シダ植物,コケ植物と種子植物の体のつくりの違いについて調べよう
第7時 これまで学習してきた知識を用いて,植物を分類しよう
第8時 煮干しとシバエビの体のつくりを観察し,その違いについて理解しよう
第9時 いろいろな脊椎動物の特徴の違いについて理解しよう
第10時 肉食動物と草食動物の体のつくりの違いについて調べよう
第11時 いろいろな脊椎動物を,特徴を基に分類しよう
第12時 無脊椎動物(節足動物)の体のつくりと種類について調べよう
第13時 軟体動物の体のつくりと種類,その他の無脊椎動物の種類について理解しよう
第14時 これまで学習してきた知識を用いて,動物を分類しよう
身近な地形や地層,岩石の観察,地層の重なりと過去の様子 全9時間
単元について
第1時 身近な露頭をスケッチし,既習事項を生かして気付きを残そう
第2時 運ばれてきた「れき,砂,泥」がどのようにして地層をつくるのか考えよう
第3時 堆積岩の種類によってどのような特徴があるか調べて見分けよう
第4時 石灰岩とチャートの特徴を基に堆積環境を考えよう
第5時 地層に含まれる化石から堆積した当時の環境を考えよう
第6時 海にすんでいた生物の化石が山脈や陸地から見つかるのはなぜか調べよう
第7時 露頭が見られなくても地下にある地層の様子が分かるのはなぜだろう
第8時 離れた地点の柱状図から地域に広がる地層の重なり方を読み取ろう
第9時 露頭の観察から考えた自分の推論をより妥当なものにしよう
火山と地震,自然の恵みと火山災害,地震災害 全12時間
単元について
第1時 噴火の様子や火山噴出物は火山によって違うことをまとめよう
第2時 火山によって特徴が違うことをモデル実験から導き出そう
第3時 火山灰によって含まれる鉱物の種類や割合が違っていることを導き出そう
第4時 火山灰の観察結果から火山灰とマグマの性質の関係性を導き出そう
第5時 いくつかの火成岩を観察し,火成岩のつくりをまとめよう
第6時 火山岩と深成岩のでき方の違いを,結晶の生成モデル実験から導き出そう
第7時 地震計の記録を基に,地震波の伝わり方を調べよう
第8時 地震の揺れや大きさと規模や距離にどのような関係があるか調べよう
第9時 様々な地震の発生データから地震が起こりやすい場所を調べよう
第10時 地震が起こる仕組みを捉えよう
第11時 火山から得ている恵みと火山噴火による災害について調べよう
第12時 地震によってできる土地のつくりと地震による災害について調べよう

はじめに

 新型コロナウイルス感染症は世界を一変させ,人々の暮らしや社会だけでなく価値観や考え方をも変えさせ,学校教育にも大きな影響を与えました。この間「GIGAスクール構想」に基づき,全国の児童生徒に1人1台のコンピュータ端末が配付されるなど「学校のオンライン化」が一気に促進されました。また,「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して〜全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現〜(答申)」(中央教育審議会,2021)では,全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと,協働的な学びの実現の方向性が示されています。大きな社会的変化と教育改革の最中にスタートした新学習指導要領は,「社会に開かれた教育課程の実現」を目標に,探究を重視することを柱に据え,求められる資質・能力の育成を目指した「戦後最大の教育改革」ともいわれています。

 新学習指導要領に対して全国の中学校理科の先生方からは,「新学習指導要領の趣旨は理解できるが,具体的にどのように授業を構成し,どのように授業展開したらよいかより詳しく知りたい」「日々の授業が不安でどのように進めたらよいかヒントがほしい」といった意見をいただいております。目指す学習者の資質・能力の育成は,理念を語りつくすだけでは目的を達成できるものではありません。その実現に向けては,日々の地道な努力,授業の充実が欠かせません。授業を司る先生方には,具体的な様々な事例から学び,毎日の授業づくりに工夫を重ね,ご自身で構成してさらに実践と改善を繰り返すことが求められています。

 本書は,書籍名通り「板書&展開例」を基に,日々の授業に焦点を当て,中学1〜3年までの全ての授業を書籍化するという試みであります。執筆者として,北海道から沖縄まで全国でご活躍されている先生方,若手からベテランまで30名以上にご協力いただきました。執筆者の多くが新学習指導要領作成の関係者,全国学力・学習状況調査の作成や分析・検証の関係者,さらには,国立教育政策研究所が発行している「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料」の作成等に関わった関係者などであります。経験豊富である先生方が日々行っている授業を基に,育成を目指す資質・能力を焦点化し,まさに魂を注ぎ込んで作成していただきました。本書は,新学習指導要領の実現にとって,極めて重要な書籍になることを確信しています。日々の授業の参考にしていただくことはもちろん,教員研修センターや校内研修等の教員研修,大学の理科教育法等の授業における教員養成での活用も期待しております。

 関係者一同,本書が全国の先生方の授業の充実に向けてのたたき台となり,よりよき方向性の一助となるだけではなく,本書を超える実践が多く出現することを願ってやみません。

 最後にイラスト等でご協力いただいた茨城県立石岡第一高等学校の石田理紗先生に,この場を借りて厚く御礼申し上げます。


   /後藤 顕一・野内 頼一・藤本 義博

著者紹介

後藤 顕一(ごとう けんいち)著書を検索»

東洋大学食環境科学部教授,教職センター長。

埼玉県教諭,埼玉県教育局指導主事,国立教育政策研究所教育課程研究センター基礎研究部,総括研究官を経て現職。

「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編」の作成・編集に携わった。また,「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料(理科)」の作成・編集に携わった。

野内 頼一(のうち よりかず)著書を検索»

国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官・学力調査官。

茨城県教諭,茨城県指導主事を経て現職。

「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編」の作成・編集に携わった。また,「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料(理科)」の作成・編集に携わった。

藤本 義博(ふじもと よしひろ)著書を検索»

岡山理科大学教育推進機構教職支援センター教授,教職支援センター長。

岡山県教諭,岡山大学教育学部附属中学校教諭,岡山県教育委員会指導主事,倉敷市教育委員会倉敷情報学習センター館長,国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部学力調査官・教育課程調査官を経て現職。

「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編」の作成・編集に携わった。また,全国学力・学習状況調査の中学校理科における責任者であった。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。

本書の特典は、下記よりダウンロードできます。

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@図版パーツ

内容 ファイル名 サイズ  
図版パーツ一式 zuhan.zip 2,269KB ダウンロード

A重要用語プリント

内容 ファイル名 サイズ  
重要用語プリント(1年) keyterms_1.zip 3,252KB ダウンロード

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