新学習指導要領の指導事例
新中学校社会科・重点指導事項の実践開発

新学習指導要領の指導事例新中学校社会科・重点指導事項の実践開発

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3分野の重点指導事項例の指導と評価を具体的に解説

答申で示された「重点指導事項例」その後、指導要領でも、解説にも特段の言及はない。しかし、指導資料として取り上げられるーといわれる。いずれにしても学力の基礎となる重点事項をどう指導するか。授業ですぐ使える形で全学年にわたり紹介。


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ISBN:
978-4-18-495116-7
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5横判 136頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T章 中学校社会の何が変わるのか,なぜ変わるのか
―中央教育審議会「答申」から―
§1 何が検討課題だったのか
§2 どのように変えようとしているのか
§3 新しい社会科のデザイン
U章 なぜ重点指導事項を掲げるのか,そもそも重点指導事項例とは何か
§1 重点指導事項例が必要な理由
§2 どのようなものを重点指導事項例とするか
§3 「重点指導事項例」を学ぶ意味は何か
V章 中学校社会科の重点指導事項例を考える
§1 社会科で何を重点指導事項例と考えるか
§2 3分野の「重点指導事項例」の全体をとらえてみよう
W章 重点指導事項例の指導と評価を提案する
§1 地理的分野の重点指導事項例の指導と評価をどうするか
1 世界の国の名称と位置
2 緯度と経度
3 時差
4 大陸と海洋の分布
5 世界の地域区分
6 世界の人々の生活
7 日本の国土の位置
8 日本の地域構成
9 世界と比較した日本の特色
10 地図の読図や作図
11 調査方法
12 身近な地域の課題解決
13 地理的な見方や考え方
§2 歴史的分野の重点指導事項例の指導と評価をどうするか
1 世界の古代文明
2 大和朝廷による統一
3 貴族の政治
4 文化の国風化
5 武士の政治
6 ヨーロッパ人の来航
7 江戸幕府の成立と政治の仕組み
8 町人文化
9 市民革命と産業革命
10 欧米のアジア進出
11 明治維新
12 昭和初期から第二次世界大戦までの我が国の政治・外交の動き
13 国際社会における我が国の役割
14 時代区分
15 年表の見方
§3 公民的分野の重点指導事項例の指導と評価をどうするか
1 現代日本の特色
2 文化の意義や影響
3 経済活動の意義
4 市場経済の基本的な考え方
5 国や地方公共団体が果たす役割
6 財政
7 法に基づく政治
8 日本国憲法の基本的原則
9 議会制民主主義
10 公正な裁判の保障
11 選挙の意義
12 地球環境
13 見方や考え方
X章 身に付けた重点指導事項例を次の学習や生活にどのように生かすか
§1 地理的分野の生かし方
§2 歴史的分野の生かし方
§3 公民的分野の生かし方
Y章 重点指導事項例を課題追究的に身に付けさせるための年間指導計画とは
§1 年間指導計画の作成の新たなポイントは何か
§2 地理的分野の例
§3 歴史的分野の例
§4 公民的分野の例

まえがき

 戦後生まれの社会科は人間でいえば還暦を過ぎたところである。この間に何回か学習指導要領が改訂されてきたが,常に言われ続けてきたことの一つに「基礎・基本の確実な定着」をあげることができる。

 基礎・基本を定着させることに対して誰も異を唱えるものはいないと思うが,何度も指摘されるということは簡単そうに見えてなかなか実現することが難しいものであることの証左であろう。

 さて,21世紀は「知識基盤型社会」(knowledge-based society)の時代と言われている。今後,知識・技能の必要性が高まることが予想され,ますます「基礎・基本の確実な定着」ということの意味合いが大きくなってきたようだ。こうした今日的状況の中で,平成20年1月に中央教育審議会答申が出され,学習指導要領改訂の基本的な考え方が示された。そして,これを受けて改訂された中学校学習指導要領が同年3月に告示された。

 今次改訂では「生きる力」の理念を堅持するとともに,それを実現するために,児童生徒が身に付けるべき学力の重要な要素として次の3点が示された。

 @基礎的・基本的な知識・技能の習得

 A知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等

 B学習意欲

 このうち,@については,すべての学力の基盤となるものであり,「答申」においても義務教育段階での一層の習得を促す方策として文部科学省が「重点指導事項例」を提示することを提案している。

 このように今次改訂では,基礎・基本の徹底に対する並々ならぬ意気込みが感じられる。社会科においても,いや社会科こそ,この提案を真剣に受け止めるべきではなかろうか。

 こうした課題意識のもと,社会科における「重点指導事項例」の指導についての理解と研究を進めるため本書を作成している。前半部は現行社会科の課題と改善方略を述べるとともに,新社会科の姿をスケッチしている。後半部は3分野における重点事項とその指導及び評価について指導計画を示しながら具体的に解説している。全国の先生方に役立ててもらえることができれば幸いである。


  平成20年10月   編著者

著者紹介

大杉 昭英(おおすぎ あきひで)著書を検索»

岐阜大学教授

新学習指導要領の指導事例

新中学校社会科・重点指導事項の実践開発

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 中学社会科の実践事例が豊富で、参考になった。
      2015/8/920代社会科教諭

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