- はじめに
- T 「資料読み取り能力」を鍛えるシート活用術
- 1 1年間の社会科授業に対応
- 2 「資料読み取り法」指導シート
- 3 トレーニングシートのユースウェア
- 4 PISA型「読解力」に対応する
- [1] 「写真・イラスト」読み取り法 指導シート
- [2] 「大小を表す棒グラフ」読み取り法 指導シート
- [3] 「変化を表す棒グラフ・折れ線グラフ」読み取り法 指導シート
- [4] 「割合のグラフ」(1つの場合)読み取り法 指導シート
- [5] 「割合のグラフ」(2つの場合)読み取り法 指導シート
- [6] 「表(年表)」「文章資料」読み取り法 指導シート
- U 「わたしたちのまち」 資料読み取りトレーニングシート
- 1 絵地図をよみとろう
- 2 絵地図をかこう
- 3 地図記号は何をもとにしているのかな?
- 4 公民館でできそうなことは何だろう
- 5 古いたてものを調べよう
- 6 駅のまわりの様子を調べよう
- V 「買い物調べ」 資料読み取りトレーニングシート
- 7 スーパーマーケットの仕事
- 8 商店街の工夫をみつけよう
- 9 コンビニの工夫をみつけよう
- 10 買い物するならどこで買う?
- 11 じょうずな買い物の仕方を考えよう
- 12 品物はどこからくるんだろう@/ 品物はどこからくるんだろうA
- 13 商店街をすくおう!大作戦
- W 「物を作る仕事」 資料読み取りトレーニングシート
- 14 しゅうかくはいつだろう(農家)
- 15 畑仕事カレンダーを見よう(農家)
- 16 やさいのゆくえを調べよう(農家)
- 17 工場の仕事を見てみよう(工場)
- 18 かまぼこはどこにいく?(工場)
- X 「住みよいくらし」 資料読み取りトレーニングシート
- 19 グラフを読み取って「水」について調べよう(水道)
- 20 学校のじゃ口調べ(水道)
- 21 水はどのように送られてくるのかな(水道)
- 22 じょう水場のしくみ(水道)
- 23 もし電気がなくなったら……(電気)
- 24 電気がとどくまで(電気)
- 25 火力発電所のしくみ(電気)
- 26 電気を送る仕事(電気)
- 27 発電方法の変化(電気)
- 28 グラフを読み取って「ガス」について調べよう(ガス)
- 29 ガスがとどくまで(ガス)
- 30 ガスに関わる人々(ガス)
- 31 省エネをさがせ(これからのエネルギー)
- 32 新エネルギー〈太陽光発電〉(これからのエネルギー)
- 33 新しいエネルギー資源(これからのエネルギー)
- 34 ごみの種類とゆくえ(ごみ)
- 35 いろいろなリサイクルマーク(ごみ)
- Y 「安全なくらし」 資料読み取りトレーニングシート
- 36 校内の消防施設を調べよう
- 37 まちの中の消防施設を調べよう
- 38 消防署の仕事
- 39 ひなん情報はどうやってとどく?(洪水)
- 40 洪水が起きたらどうしよう(洪水)
- 41 ぼうさい訓練にいる人は?(地震)
- 42 交通事故の原因は?(警察)
- 43 交通事故が起きたら…(警察)
- 44 子どもの被害はへっている!?(防犯)
- Z 「先人のはたらき」 資料読み取りトレーニングシート
- 45 人々の生活はどのように変わったのかな
- 46 昔から伝わる祭り
- 47 なぜ,大潟村をつくったのか
- 48 伝統工芸マップを作ろう
- [ 「県の様子と他地域や外国とのかかわり」 資料読み取りトレーニングシート
- 49 住んでいる県の位置〈日本地図〉
- 50 住んでいる県の地形・産業・気候の特ちょう
- 51 住んでいる県と近隣の県との結びつき
- 52 住んでいる県と外国とのかかわり
- おわりに
はじめに
社会科の授業で次の3つの能力を鍛えたい。
1 資料から情報を読み取る能力
2 読み取った情報を解釈する能力
3 解釈した内容を論述する能力
そのために開発した教材が『社会科「資料読み取り」トレーニングシート』である。資料を読み取り,解釈した内容をアウトラインにしたがって記述する,新しいタイプの教材である。しかも教材と指導案がパックになっているのでそのまま教室で使うことができる。
好評をいただき,1年間で4版を重ねることができた。
しかし,前作は1冊に3年〜6年の内容を盛り込んだために,1単元に1枚程度の教材しか取り入れることができなかった。
そこで今回,「学年別」のトレーニングシートを作る企画となった。3・4年編,5年編,6年編の3冊シリーズである。
このシリーズと前作トレーニングシートを合わせて使えば,1年間の社会科のほぼすべての授業に対応できると考えている。1年間,社会科の授業で悩むこともなくなるだろう。
しかも,日常的に資料読み取り能力,解釈力,作文力を鍛えることになり,子どもたちの学力向上も保証できる。PISA型読解力も身につくと考えている。
是非,前作と合わせて本シリーズを活用していただきたい。
今回,5年編と6年編は私がすべて執筆した。そして,3・4年編は私が代表を務めるTOSS青梅教育サークルのメンバーで分担して執筆した。
本書の原稿を,今回も東京向山型社会研究会(櫻木泰自代表)で何度も検討していただいた。セミナーでトレーニングシートの話をさせていただく機会もいただいた。
そして,『クロスワードで社会科授業が楽しくなる!』『社会科「資料読み取り」トレーニングシート』『社会科「重点指導事項」習得面白パズル』と社会科の本を著すチャンスを次々と与えてくれた明治図書の及川誠氏。
私は新採の頃より「毎日の社会科授業に困らずにすむ本」を求めてきた。まさか自分にそのような本を執筆する機会が与えられるとは思いもしなかった。
すべては及川氏のおかげである。心より感謝申し上げる。
本書が多くの先生方にとって毎日の社会科授業の一助となれば幸いである。
/村野 聡
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- 明治図書