- 序 文 /有田 和正
- はじめに /藤本 浩行
- 社会科の学力を定着させる補充的な指導 /藤本 浩行
- T くらしをまもる
- 1 火事がおきたら
- (1) 「火事がおきたら」における学力
- (2) 学力向上のポイント
- (3) 学力を診断するテスト
- 「火事がおきたら」
- はてな?テスト
- シンキングテスト
- 調べ テスト
- なるほど!テスト
- (4) 学力を補充・定着・発展させる問題
- 「火事がおきたら」
- はてな?パワーアップ問題
- シンキングパワーアップ問題
- 調べ パワーアップ問題
- なるほど!パワーアップ問題
- (5) 解答例とワンポイントアドバイス
- (6) 補充学習・発展学習(例)
- 2 じけんやじこがおきたら
- (1) 「じけんやじこがおきたら」における学力
- (2) 学力向上のポイント
- (3) 学力を診断するテスト
- 「じけんやじこがおきたら」
- はてな?テスト
- シンキングテスト
- 調べ テスト
- なるほど!テスト
- (4) 学力を補充・定着・発展させる問題
- 「じけんやじこがおきたら」
- はてな?パワーアップ問題
- シンキングパワーアップ問題
- 調べ パワーアップ問題
- なるほど!パワーアップ問題
- (5) 解答例とワンポイントアドバイス
- (6) 補充学習・発展学習(例)
- U 住みよいくらしをささえる
- 1 ごみのしまつと利用
- (1) 「ごみのしまつと利用」における学力
- (2) 学力向上のポイント
- (3) 学力を診断するテスト
- 「ごみのしまつと利用」
- はてな?テスト
- シンキングテスト
- 調べ テスト
- なるほど!テスト
- (4) 学力を補充・定着・発展させる問題
- 「ごみのしまつと利用」
- はてな?パワーアップ問題
- シンキングパワーアップ問題
- 調べ パワーアップ問題
- なるほど!パワーアップ問題
- (5) 解答例とワンポイントアドバイス
- (6) 補充学習・発展学習(例)
- 2 くらしの中の水
- (1) 「くらしの中の水」における学力
- (2) 学力向上のポイント
- (3) 学力を診断するテスト
- 「くらしの中の水」
- はてな?テスト
- シンキングテスト
- 調べ テスト
- なるほど!テスト
- (4) 学力を補充・定着・発展させる問題
- 「くらしの中の水」
- はてな?パワーアップ問題
- シンキングパワーアップ問題
- 調べ パワーアップ問題
- なるほど!パワーアップ問題
- (5) 解答例とワンポイントアドバイス
- (6) 補充学習・発展学習(例)
- V きょうどにつたわるねがい
- 1 地いきの発てんにつくした人
- (1) 「地いきの発てんにつくした人」における学力
- (2) 学力向上のポイント
- (3) 学力を診断するテスト
- 「地いきの発てんにつくした人」
- はてな?テスト
- シンキングテスト
- 調べ テスト
- なるほど!テスト
- (4) 学力を補充・定着・発展させる問題
- 「地いきの発てんにつくした人」
- はてな?パワーアップ問題
- シンキングパワーアップ問題
- 調べ パワーアップ問題
- なるほど!パワーアップ問題
- (5) 解答例とワンポイントアドバイス
- (6) 補充学習・発展学習(例)
- 2 昔のくらし
- (1) 「昔のくらし」における学力
- (2) 学力向上のポイント
- (3) 学力を診断するテスト
- 「昔のくらし」
- はてな?テスト
- シンキングテスト
- 調べ テスト
- なるほど!テスト
- (4) 学力を補充・定着・発展させる問題
- 「昔のくらし」
- はてな?パワーアップ問題
- シンキングパワーアップ問題
- 調べ パワーアップ問題
- なるほど!パワーアップ問題
- (5) 解答例とワンポイントアドバイス
- (6) 補充学習・発展学習(例)
- W わたしたちの県
- 1 わたしたちの県
- (1) 「わたしたちの県」における学力
- (2) 学力向上のポイント
- (3) 学力を診断するテスト
- 「わたしたちの県」
- はてな?テスト
- シンキングテスト
- 調べ テスト
- なるほど!テスト
- (4) 学力を補充・定着・発展させる問題
- 「わたしたちの県」
- はてな?パワーアップ問題
- シンキングパワーアップ問題
- 調べ パワーアップ問題
- なるほど!パワーアップ問題
- (5) 解答例とワンポイントアドバイス
- (6) 補充学習・発展学習(例)
- X 地図を活用した学習
- 1 地図を活用した学習
- (1) 地図を活用した学習の学力
- (2) 学力向上のポント
- (3) テスト・ワーク
- 方位・縮尺
- 地図記号(1)
- 地図記号(2)
- 宝 探 し
- 等 高 線
- 土地利用
- 日本の海岸線
- 地図帳活用(1)
- 地図帳活用(2)
- 都道府県庁の所在地
- 都道府県の特色
- 都道府県のさかい
- 都道府県の形
- なんでもベスト5
- 地 名
- 人 口
- 交 通
- 地図のれきし
- すごろくゲーム(1)〈西日本編〉
- すごろくゲーム(2)〈東日本編〉
- (4) テスト・ワークの解答例とワンポイントアドバイス
- Y How to 補充学習 5つのポイント
- ポイント1 気持ちはどの子も発展学習です
- ポイント2 補充学習の時間を確保して,単元計画をたてましょう
- ポイント3 補充学習の問題は,いろいろな角度から作成しましょう
- ポイント4 補充学習の評価は,プラス評価を心がけましょう
- ポイント5 補充学習は,次の単元に転移していきます
- Z 4年社会科到達度テスト(100点満点)
- (1) 教科書編
- はてな?テスト
- シンキングテスト
- 調べ テスト
- なるほど!テスト
- (2) 地図帳編
- はてな?テスト
- シンキングテスト
- 調べ テスト
- なるほど!テスト
- (3) 解答例とワンポイントアドバイス
- おわりに /野口 政吾
はじめに
入門期の社会科の学習を終え,いよいよ社会科学習のおもしろさを体得させる4年生に,立ちはだかる『社会科10歳の壁』。「社会科は,覚えることが多過ぎる」「何を調べたらよいかわからない」「教科書と離れて進むので,何を学習しているのかわからない時がある」など,何ともつかみどころのない社会科学習へのコメントである。これは,かつて担任した4年生の1学期に実施した教科の好き嫌い調査である。授業では,「ごみ」を追究し,調べ学習の楽しさを味わっているだろうと思っていたのだが,「社会科は,あまり好きではない」という子どもが半数もいる現実に愕然とした。
同様に,教える教師自身も研究協議会などで,社会科指導への戸惑いを述べている。「社会科と総合的な学習との違いがわからない」「授業での体験学習をどのように評価してよいかわからない」「教科書と副読本の扱い方に悩んでいる」など,「社会科は,教えることが難しい」という意見が多い。
子どもの学力実態に目を向けると,中学生になっても日本の都道府県名や地図記号すら満足に書けない子,店に並んだ品物の流通の仕組みがわからない子など,「社会科は知識・理解だけではない」と言いながらも,目を覆いたくなる。何よりも,わからないことがあると調べてみようという学習意欲の足りない子など,学習意欲の低下が心配である。
このような元気のない社会科を何とかしなければならない。目標に準拠した評価を行う到達度評価の導入によって,指導と評価のラインがはっきりとしてきた。「何を」「どのように」評価していくのかという評価の内容と方法を具現化するテスト・ワーク類の開発が急務である。私たちが提案しているのは,授業づくりと補充・発展学習を行うテスト・ワーク類の開発をセットにして考えていることである。
社会科の授業は,「はてな?」(関心・意欲)→「予想する」(思考・判断)→「調べる」(資料活用)→「なるほど!」(知識・理解)と進むものである。これは,社会科の学力を測定する指導要領の4つの観点に対応しているので教師や子どもたちにも,わかりやすい。
まず,単元の目標と観点別の目標をしっかりと把握して指導にあたりたい。この時に,教材研究と同時に,補充・発展学習を行うテスト・ワーク類の開発を行っておくのである。
次に,「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」の3段階で,テスト・ワーク類を活用したい。
第1の「ホップ」では,4観点ごとに客観テストの問題を配列しており,授業の短時間を活用して実施することができる。4つの観点の配点は各25点の100点満点である。ここで,子どもたちに,到達基準を話しておくとよい(80点以上が「◎」,50点以上80点未満なら「○」,50点未満なら「△」)。
第2の「ステップ」では,「Aレベル」「AAレベル」「AAAレベル」の問題が並んでいる。これも,子どもたちに,到達基準を示しておくとよい。「この問題ができれば,『AAAレベル』」というように,子どもの学習意欲をそそるようになっている。
第3の「ジャンプ」では,補充・発展学習のテーマ例をいくつか紹介している。授業の充実や子どもの自学に生かしていって欲しい。
4年生から地図帳の学習が始まるので,地図学習のページも充実している。「地図学習は,『社会科のかけ算九九』」と思わせて,繰り返して学習させたい。
また,巻末の「4年社会科到達テスト」では,教科書編と地図帳編を用意したので高学年でも活用できるようにしている。不十分な単元に立ち返って補充学習し,『社会科10歳の壁』を打ち破って欲しいと切に願っている。
最後になりましたが,教材・授業開発研究所の有田和正先生,明治図書出版の江部満氏には,『新教科書を補う「地域」の社会科発展教材の学習』に引き続き,このような発表の場を与えていただきましたことに,サークル員一同,感謝しています。ありがとうございました。
2004年3月 山口GENKIサークル /藤本 浩行
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- 明治図書