教科書が教えない歴史人物の生き方幕末・明治編3二宮金次郎学問と勤労の大切さを教えた人

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金次郎の生い立ち/金次郎一家/大自然の恩恵と小さな一歩/両親の不幸と学問への目覚め/一家の崩壊と再興/服部家への奉公と再興/下野国


復刊時予価: 2,211円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-461316-0
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
小・中・他
仕様:
B6判 112頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
1 金次郎の生い立ち
2 金次郎一家
3 大自然の思恵と小さな一歩
4 両親の不幸と学問への目覚め
5 一家の崩壊と再興
6 服部家への奉公と再興
7 下野国桜町の再興
8 成田山新勝寺の断食
9 常陸国青木村の再興
10 天保の飢饉
11 日光御神領の再興
12 弟子たちの報徳運動
〜富田 高慶・大沢 政吉・岡田 良一郎〜
13 金次郎の銅像
二宮金次郎開連年表
保護者のみなさんへ
参考文献

はじめに

 学校の校門をくぐると、その前庭に本を片手に柴とかたきぎを背負って歩く姿の、金次郎像に出会います。今では、この金次郎像のない学校もありますが、以前は、ほとんどの学校で見ることができました。

 みなさんは、この金次郎像が、何のために設置されているか知っていますか。知っている人も多いと思いますが、わたしは誤解している人や、知らない人もいると思いますので、金次郎という人がどんな人だったのか、そして金次郎の生き方や考え方について、もっと知ってほしいので、この本を書こうと思いました。

 金次郎は今から約二〇〇年前の、江戸時代の後半に生まれ、自分の家から地域、そして国を豊かで幸せにした人です。学校の前庭付近に銅像となって建っているのも、みなさんと同じくらいの年に、自分から進んで、いろいろな勉強をしたからです。やはり大きくなって、人から尊敬される立派な人は、みなさんと同じくらいの年に、一生懸命になって勉強をしています。みなさんもがんばってくださいね。

 でも、まちがえないでください。わたしがいっている「勉強」とは、テストでいい点を取るというのではなく、多くの人が幸せになるために「勉強」してほしいのです。そういっても、何から始めていくのか、困ってしまう人もいると思います。わたしは「勉強の第一は読書にある。」と思っています。どんな本でもいいですから、自分が好きなものを一生懸命読んでください。銅像の金次郎は、そのことを教えてくれているのです。

 みなさんのまわりにも、多くの勉強をして、地域や国、あるいは世界で活躍している人がいると思います。

 人々はその時代の社会と、どのようにして取り組んだか。なぜ、そのようにしなければいけなかったのか。そのことが、明治から、大正・昭和・平成の時代にどのように影響していったかを、みなさんといっしよに考えていきたいと思います。


   /山下 智之

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