- まえがき
- 1 佐賀藩時代
- フェートン号事件
- 鍋島直正公の改革
- 義祭同盟
- 新平、京へ向かう
- 死罪か永蟄居か
- 我慢の日々
- 2 「働き者」 新平
- 京にのぼる
- 新平、新政府に参加する
- 東京をおさめる
- 彰 義隊討伐
- 東京の人々のために
- 佐賀に帰る
- 3 新政府の仕組みを作る
- 新平、襲われる
- 新平の新しい仕事
- 新平が考えた国の仕組み
- 民法会議
- 4 大改革の準備
- 廃藩置県
- 教育の方向を定める
- 左院副議長、江藤新平
- 司法卿
- 5 司法卿、新平の活濯
- 西洋に行かなかった新平
- 山城屋事件
- 予算案事件
- 小野組事件
- 尾去沢銅山事件
- 6 新平の最期
- 江藤新平関連年表
- 保護書のみなさんへ
- 参考文献
まえがき
みなさんの属している学級やクラブには、どんなしくみやきまりがありますか。そして、それは、みなさんの生活の役にたっていますか。
それぞれの人が、自分の個性を生かせるような仕事のしくみになっていると、集団は次々と仕事を進めていくことができるはずです。きまりがみんなの生活を快適にするために役にたっていれば、働くのも休むのも安心してできるはずです。
これからお話しする江藤新平という人は、明治時代の政府のしくみと国のきまりを作ることに力をつくした人です。しくみときまりのことを、むずかしい言葉で「組織」と「法」といいます。
江藤新平は、どんなことを考えて組織と法を作ったのでしょう。そんなことを頭におきながら、新平の一生を読んでください。
/中島 優
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