- はじめに
- 第1章 理科授業にかかせない指導スキルのポイント
- 1 理科授業にかかせない指導スキルとは
- 2 指導スキルを高める7つの視点
- 第2章 理科授業の指導スキル70
- 単元の要点のつかみ方
- 1 1年物理領域の要点をつかむスキル
- 2 1年化学領域の要点をつかむスキル
- 3 1年生物領域の要点をつかむスキル
- 4 1年地学領域の要点をつかむスキル
- 5 2年物理領域の要点をつかむスキル
- 6 2年化学領域の要点をつかむスキル
- 7 2年生物領域の要点をつかむスキル
- 8 2年地学領域の要点をつかむスキル
- 9 3年化学領域の要点をつかむスキル
- 10 3年地学領域の要点をつかむスキル
- 授業づくり
- 11 個の考えを深めるスキル
- 12 発表をさせるスキル
- 13 副教材を選ぶスキル
- 14 ものづくりを通して授業を充実させるスキル
- 15 電流計・電圧計の操作を習熟させるスキル
- 16 加熱器具を選択できるスキル
- 17 顕微鏡の操作を習熟させるスキル
- 18 1人1台の端末を活用させるスキル
- 19 動画を活用するスキル
- 20 シンキングツールを活用するスキル
- 理科室経営
- 21 薬品の管理をするスキル
- 22 観察・実験器具の整理と管理をするスキル
- 23 廃液の処理をするスキル
- 24 理科室の座席や班を編成するスキル
- 25 生物の飼育(水槽の管理)をするスキル
- 26 生物(植物)教材を入手するスキル
- 27 生物(動物)教材を入手するスキル
- 28 より少人数で実験をさせるスキル
- 29 より少ない予算で観察・実験を行うスキル
- 安全指導
- 30 理科室のルールづくりをするスキル
- 31 理科室での安全を環境面から整備するスキル
- 32 理科室での観察・実験を安全に行うために指導するスキル
- 33 後片付けを適切にできるようにさせるスキル
- 34 野外での観察・実験において注意を促すスキル
- 35 野外活動の緊急事態に備えるスキル
- 資質・能力の身に付けさせ方
- 36 見方・考え方を働かせるスキル
- 37 小学校理科の問題解決学習を発展させるスキル
- 38 導入で生徒の興味・関心を高めるスキル
- 39 自然事象に対する気付きを促すスキル
- 40 課題の設定を促すスキル
- 41 「仮説の設定」「検証計画の立案」「見通し」を促すスキル
- 42 観察・実験をさせるスキル
- 43 考察しやすいように結果を整理するスキル
- 44 結果の分析・解釈をさせるスキル
- 45 「考察・推論」を促すスキル
- 46 「表現・伝達」を促すスキル
- 47 「振り返り」「次の探究の過程」を促すスキル
- 授業力向上
- 48 生徒理解を深め学ぶ集団をつくるスキル
- 49 理科好きな生徒を増やすスキル
- 50 実験や暗記が苦手な生徒を理科好きにさせるスキル
- 51 考えることを好きにさせるスキル
- 52 4月の授業開きで生徒の気持ちをつかむスキル
- 53 教育実習生を指導するスキル
- 54 研修会に参加して力量を高めるスキル
- 55 自分から進んで研究授業をするスキル
- 56 書籍を通して力量を高めるスキル
- 57 働き方改革を進めるスキル
- 58 理科の有用性を実感させるスキル
- 59 自由研究を進めさせるスキル
- 指導と評価の一体化
- 60 CAPDで行うカリキュラム・マネジメントを進めるスキル
- 61 年間指導計画を作成するスキル
- 62 他教科との連携をするスキル
- 63 単元の指導計画を作成するスキル
- 64 評価計画を作成するスキル
- 65 指導案を作成するスキル
- 66 評価の共通認識を図るスキル
- 67 主体的に学習に取り組む態度の評価をするスキル
- 68 行動観察で生徒を見取るスキル
- 69 理科の学力調査を生かすスキル
- 70 防災教育と理科との関連を図るスキル
はじめに
理科授業の指導スキルは,どのような場面で向上するのでしょうか。
校内での研究授業。あるいは区市町村での研修会や講習会や様々な場における研究会でしょうか。それとも,教育実習。若いとき受けた大学での教員養成の授業。もしかしたら理科や理科教育に関する書籍や雑誌,ウェブサイトから必要な情報を入手することかもしれません。
そのどれもが,理科授業の指導スキルを高めるのに役立つといえます。
しかし,日常の理科の授業や学校での業務そのものが,理科授業の指導スキルの向上の最大の場面なのです。仕事と向き合う場面が最も効果的です。その意味において,普段から,意図的・計画的に指導計画を構成し,授業やその準備を通して実践を行い,適切に授業評価を行い,使いやすい理科室を整備し,生徒や関係する方々と誠実に向き合っていけば,着実に理科授業の指導スキルを高めることができます。その具体的な方策について,いくつかのアイデアを紹介したのが本書なのです。
2021年度,1人1台端末が普及しました。その中で,教師も児童生徒も新たな学習の可能性に気付き,1人1台端末を活用した様々な学習の工夫がなされ始めています。さらに,クラウド環境が導入されることで,協働学習や校外・家庭における学習も期待されています。これまでとは違った次元となる,1人1台端末の活用方法や指導方法のスキルを身に付けることも必要とされています。
すでに教壇に立っている先生方はもちろん,支援員や指導助手の役割を担う方々や,これから教師を目指している若い方々にとって参考になれば幸いです。
2022年3月 /山口 晃弘
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- 明治図書
- 授業内容を考える上で参考になる内容でした。2023/4/2930代・中学校教員
- 理科教員としてわかっていたと思うことも、この本を読んで再確認することが多くありました。教員は常に研修を積んで生徒の前に立たねばならないと痛感しました。良書です。2023/3/3150代・中学校教諭
- 大学で教職課程を履修している学生にも役立つと思います。2022/11/260代・大学勤務
- ICTの活用事例の紹介をもっと取り上げてほしい。2022/8/1720代・中学校教員
- わかりやすかった。2022/7/140代・中学校教員