- はじめに
- Chapter1 子供の実態に応じたコートやルールをつくる! ゲーム修正のワザ
- ゲームアイデアを活用した教材づくり
- 1 体育におけるゲーム・ボール運動の指導
- 2 ゲーム中心の授業づくり
- 3 ゲームアイデアを活用
- Chapter2 やりたいゲームが必ず見つかる! ゲームアイデア120
- ゴール型
- 1 ハンティングゲーム
- 2 キックキックゲーム
- 3 スペースフットボール
- 4 変形スペースフットボール
- 5 デンジャラスゾーン突破ゲーム
- 6 スリーサークルサッカー
- 7 サッカー(3人対3人)
- 8 ウォーキングサッカー
- 9 ディスクキックゲーム
- 10 ラインサッカー
- 11 ウイングマンサッカー
- 12 フリーゾーンサッカー
- 13 ワイドサッカー
- 14 スクエアゴールサッカー
- 15 カウンターゴールゲーム
- 16 ピロポロ
- 17 フロアボール
- 18 パックフットサル
- 19 タッチハンドボール
- 20 ハーフコートシュートボール
- 21 タッチバスケットボール
- 22 パスバスケットボール
- 23 ポートボール
- 24 トライアングルボール
- 25 バスケットボール
- 26 ネットボール
- 27 セストボール
- 28 コーフボール
- 29 ラダーコートポートボール
- 30 3on3
- 31 スクエアコートバスケ
- 32 クィディッチ
- 33 ゴールボール
- 34 キャッチフロアボール
- 35 パスボールゲーム
- 36 タグパスハンドボール
- 37 パスハンドボール
- 38 台形コートハンドボール
- 39 ハンドボール
- 40 シューター
- 41 ダーンボール
- 42 6秒間ハンドボール
- 43 ツーゴールハンドボール
- 44 スリーサークルハンドボール
- 45 ハーフコートチュックボール
- 46 7(セブン)ボール
- 47 宝運びゲーム
- 48 みんなで宝運びゲーム
- 49 攻守分離型タグラグビー
- 50 スポーツ鬼ごっこラグビー
- 51 タグカバディ
- 52 アタックボール
- 53 イージータグラグビー
- 54 ゲーリックフットボール
- 55 フラッグフットボール
- 56 ハーフフラッグフットボール
- 57 フラッグパスゲーム
- 58 タッチフットボール
- 59 タグラグビー
- 60 アルティメット
- ネット型
- 61 的あてゲーム(分離)
- 62 2玉目玉焼き的あてゲーム
- 63 ボール押し込みゲーム
- 64 ボンバーゲーム
- 65 アタックゲーム
- 66 フクハラ
- 67 キャッチバレーボール
- 68 みんなでつないでアタック!
- 69 ワンキャッチバレーボール
- 70 セレクトキャッチバレー
- 71 キャッチマンバレーボール
- 72 ふわふわバレーボール
- 73 ビーチバレー
- 74 サークルバレーボール
- 75 ファウストボール
- 76 段ボールネットゲーム
- 77 インディアカ
- 78 フレキシブルバレーボール
- 79 プレルボール
- 80 アタックプレルボール
- 81 ハンド卓球
- 82 スローテニス
- 83 テニピン
- 84 田っ球
- 85 タスポニー
- 86 アンダーハンドテニス
- 87 ノーヒットボンバーバドミントン
- 88 スパイクボール
- 89 キンボール
- 90 フリスビーキックボール
- ベースボール型
- 91 キックベースボール
- 92 折り返しキックベース
- 93 360°キックベース
- 94 ロクムシ
- 95 ファーストカムベースボール
- 96 手投げベースボール
- 97 3コーンベースボール
- 98 ハンドベース
- 99 タッチアウトハンドベースボール
- 100 ベースボール5
- 101 ティーボール
- 102 ティーケット
- 103 ツーベースベースボール
- 104 分業型ベースボール
- 105 ソフトボール
- 106 ダイヤモンドクリケット
- 107 ラン&スコア型の手投げベースボール
- 108 シンキングベースボール
- 109 タッチランベースボール
- 110 三角ベース
- ターゲット型
- 111 スローイングゴルフ
- 112 ライトボッチャ
- 113 コロコロターゲット
- 114 ボール蹴り
- 115 鳥かごゲーム
- 116 ドーナツ型ボール投げゲーム
- 117 チームで団結 段ボール倒しゲーム
- 118 いろいろ玉入れゲーム
- 119 ラインキックゲーム
- 120 ボール蹴りゲーム
- おわりに
- 執筆者一覧
はじめに
大学生に好きだった運動種目を聞くと,8割以上の学生がゲーム・ボール運動の種目を回答します。このように,間違いなく,ゲーム・ボール運動は,子供たちにとって最も人気のある運動領域だと思います。しかし,それ故に,ゲームをして楽しかった……という授業で終わってしまったり,何かを教えようとすると技術練習中心の授業になってしまったりしがちのように思います。このような状況を乗り越え,楽しみながらゲームに参加し,その中で主体的・対話的に学び深めることを目指してこの書籍は企画されました。
型ゲームとしてゲーム・ボール運動の内容が提示されるようになって,子供の実態に合わせてゲームを修正することがやりやすくなったように思います。一方で,そのような柔軟性は,教師にとって「ゲームをつくり出す」大きな負担になっていることも少なくありません。そこで,本書では,子供の実態に合わせて教師がゲームを創造するための基になるゲームを数多く紹介し,ゲーム創造の源を提供したいと考えました。これらのゲームを型毎に,さらに型の中でもより細かく分けたタイプ毎に提示することによって,教育課程上位置付けられている内容に基づいてゲームを選択しやすくするように工夫しています。カリキュラムマネジメントにも役立つ内容であると確信しています。
また,ゲームの内容をイメージしやすいように文章に加えて二次元コードでスマホやタブレットから動画にアクセスできるようにしています。この動画を視聴してゲームを創造する基になるゲームを選択したり,子供たちにゲームを提示したりする際にそれを視聴させてゲーム理解を促進させることができます。
さらに,ゲームの中で子供たちがよりよくゲーム参加しているような状況をイメージすることによって,子供への指導の基になる評価規準を明確にできるように,Play Good!の具体例を動画で載せています。これは,本書の大きなポイントになるとも言えるでしょう。このPlay Good!はいわば,子供達にどのように学んでいくのか,その方向性を指し示しているとも言えます。子供たちの現在地を確認した上で,大きな方向性としてPlay Good!につながっていくように,子供たちの学習を支援してほしいと思います。
このように本書は,単純なゲーム紹介にとどまることなく,活用する先生方が指導に生かすために必要な情報をコンパクトにまとめています。ゲーム・ボール運動の指導のお供として常に携帯していただければ大変嬉しく思います。子供たちがエキサイティングにゲームに熱中し,かつ仲間と豊かなコミュニケーションをとりながら学び深める体育授業が実現するきっかけに本書がなっていれば幸いです。
2023年9月 /鈴木 直樹
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- 明治図書