学びのDXで変わる!
ICT×中学地理 個別最適な学びを実現する授業モデル

学びのDXで変わる!ICT×中学地理 個別最適な学びを実現する授業モデル

指導の個別化と学習の個性化を実現する!中学地理授業デザイン

「指導の個別化」と「学習の個性化」を意識した単元デザインで、中学地理授業が変わる!ICTを活用した個別最適な学びを実現する授業づくりの基礎基本から単元デザイン、単元別の授業モデルと学習評価のポイントまでを網羅。明日からの授業づくりに役立つ1冊です。


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PDF
ISBN:
978-4-18-439725-5
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月24日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
1 学びのDXで変わる! ICT×中学地理 個別最適な学びを実現する中学校地理の授業づくり
@ ICT×中学地理 個別最適な学びを実現する中学校地理の授業づくり
学びのDX(デジタルトランスフォーメーション)で変わる!
A 深い学びを目指す授業のDX
1 「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して!
2 「個に応じた指導」と「他者とのつながり」の可視化
3 「指導の個別化」と「学習の個性化」を意識した単元デザイン
4 学習観・授業観の転換×地理探究
2 学びのDXで変わる! ICT×中学地理 個別最適な学びを実現する授業モデル
A「世界と日本の地域構成」の授業プラン
1 単元名:地域構成 世界の地域構成 新型コロナ感染は,世界のどこで,どのように広がっているのか
2 単元名:地域構成 日本の地域構成 「『私はどこ?』ゲーム」で知識を活用する
B「世界の様々な地域」の授業プラン
3 単元名:世界各地の人々の生活と環境 自分と「ちがう」人が生きやすい社会をつくるためには
4 単元名:世界の諸地域 アジア アジアの人に愛されるハンバーガーショップのメニューを考えよう
5 単元名:世界の諸地域 ヨーロッパ ヨーロッパ旅行の計画を提供しよう
6 単元名:世界の諸地域 北アメリカ 世界をリードするアメリカの工業の特色を模式図化する
7 単元名:世界の諸地域 南アメリカ 単元のまとめに正答率75%のクイズを作成しよう
C「日本の様々な地域」の授業プラン
8 単元名:地域調査の手法 自ら立てた問いで,身近な地域の「なぜ」を探究しよう
9 単元名:日本の地域的特色と地域区分 自然環境 なぜ鹿児島県では茶の生産を増加させることができたのか
10 単元名:日本の地域的特色と地域区分 資源・エネルギーと産業 日本のこれからの電源構成について考えよう
11 単元名:日本の地域的特色と地域区分 交通・通信 マイマップを活用して福岡空港の利便性を探究する
12 単元名:日本の諸地域 自然環境を中核とした考察の仕方 共通のテーマで九州と北海道を対比して探究する
13 単元名:日本の諸地域 人口や都市・村落を中核とした考察の仕方 「過密」と「過疎」2つのテーマから日本の人口を探究する
14 単元名:日本の諸地域 産業を中核とした考察の仕方 中部地方に関するプレゼンを作成しよう
15 単元名:日本の諸地域 交通や通信を中核とした考察の仕方 身近な地域を生かす「個別最適な学び」
16 単元名:日本の諸地域 その他の事象を中核とした考察の仕方 九州地方は自然環境をどのように生かしているのだろう
17 単元名:地域の在り方 自他の防災意識を高め,命を守る防災の授業モデル
おわりに

はじめに

 「DX,AI,VR,一体何のこと?」今更それを聞くのは恥ずかしいと思っている読者もいらっしゃるのではないでしょうか。DX:Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)は「デジタル技術の活用によって,社会や生活,ビジネスモデルなどをよりよいものに変革すること」,AI:Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)は人工知能,VR:Virtual Realityは仮想現実を意味します。巷に溢れる簡略標記される英文字。その意味が分からなければ,「ググる:Googleで検索する」場面が増えています。これに対して,すぐにネットで検索するために,考える力がなくなるという批判もあります。しかし,そもそも言葉の意味を知らなければ,考えることのスタート地点にさえ立つことができません。

 1990年代後半から2000年以降生まれのZ世代が教員として着任するこれからの学校は,生まれたときからインターネットやスマートフォンがあったデジタルネイティブ世代によって運営されることになります。さらに若い児童生徒は,日常生活でソーシャルメディア(SNS,ブログ,動画共有サイト)に触れ,ネット環境の利便性を享受しています。まさに社会は情報化によって急激に変化しています。それに対して,学校現場はなかなか学習環境が追いつかず,学習観の転換が図られず,学習内容・方法・技術など改善が遅れているのではないでしょうか。

 2019(令和元)年12月から広まった新型コロナウイルス感染症の流行は,皮肉にも新しい時代を見据えた学校教育の姿,学校ICT環境を実現する「GIGAスクール構想」を推し進めました。1人1台端末の実現や通信ネットワークの整備について2021(令和3)年8月30日(文部科学省調査結果公表)で,小学校等96.1%,中学校等96.5%が全学年または一部の学年で利活用していると報告されました。わずか3年間で国を挙げて整備したことは非常に望ましい反面,その利活用についての課題や機能強化が早急に検討される必要があります。また,2021(令和3)年1月に,中央教育審議会から「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して〜全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現〜(答申)」が提出されました。今期学習指導要領で示された「主体的・対話的で深い学び」を実現し,学びの動機付けや幅広い資質・能力の育成に向けた効果的な取り組みを展開することに加えて,新たなICT環境の活用,少人数によるきめ細かな指導体制の整備を進め,「個に応じた指導」を充実していくことなどが示されています。ICTの活用により,学習履歴(スタディ・ログ)や生徒指導上のデータ,健康診断情報等の活用が期待されます。今後,個別に最適な学びや支援,可視化が難しかった学びの知見の共有,対面指導と遠隔・オンライン教育(ハイブリッド化)など,これまでの実践とICTとの様々な組み合わせにより,個別最適な学びや支援や協働的な学びを実現することが可能になるのではないでしょうか。

 本書は,このような背景のもと,中学校社会科学習でICTを活用し,どのように学習を展開するのか,教員を目指す学生から初任の先生はもちろんのこと,経験豊かな先生にとっても授業改善に役立つ内容をお届けできるよう,各分野の内容のまとまり・単元における工夫例を示すことにしました。第1章では,@「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して,A「個に応じた指導」と「他者とのつながり」の可視化,B「指導の個別化」と「学習の個性化」を意識した単元デザインについて示しました。


導入(一斉学習)

展開1(個人)

 ・インターネット×学習課題の追究で,個別学習につなげる

 ・1人1台端末×個別課題を探究する

 ・様々なアプリ利用×深く学ぶ

展開2(仲間と協働)

 ・ネットワーク×チャットで意見交換や作業を協働する

終末(共有)

 ・プレゼンテーションアプリ×それぞれの学びを共有する

 ・学習成果・ログ×評価を効率化する

全体を通して

 ・オンデマンド×自分のペースで学ぶ


 そして,第2章から@「個別最適な学び」を実現する授業づくりのポイント,A単元計画案,B授業展開例(指導のポイント),C振り返りと学習評価のポイントを示しました。なかなか歴史的分野では,ICTを十分に活用できない,写真資料やプレゼン用のスライドを拡大して提示するだけとの声も聞かれる中,思考ツールアプリを使って個人の考えをまとめたり,ホワイトボードアプリで仲間と考えを共有したりする場面を組み込んでいます。また,授業者と学習者の間で課題作成・配布,提出ファイルの共有,ウェブアンケートや採点集計などペーパーレスによる効率的な作業例を提示しています。デジタル社会の新しい環境の変化を前向きに受け止め,教職員自らが探究心をもちつつICTの新しい知識・技能を学び続け,生徒一人ひとりの学びを最大限に引き出すこと,主体的な学びを支援する伴走者として,またそれぞれの先生方がつながって協働的に取り組むことで,これからの社会科学習をつくる参考になれば幸いです。


  2023年1月   /峯 明秀

著者紹介

峯 明秀(みね あきひで)著書を検索»

大阪教育大学教授・大学院連合教職実践研究科主任。博士(教育学)。大阪教育大学附属平野小学校長併任(2015−2018)。公立中学校教員時代より,価値判断・意思決定をキーワードとする社会科授業開発,評価改善の研究を展開している。最近は,教員養成・研修や職能成長に取り組んでいる。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 分かりやすいです。
      2024/3/940代・教委
    • 参考になりました。
      2024/3/840代・教委
    • ICTの活用方法がよく分かりました。
      2023/9/950代・中学校教諭
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