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小学校理科 ICT活用アイデア&ワークシート

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ICTを使いこなす!やりたかったことが実現できる!

ICTを効果的に活用する4つの視点は「@パフォーマンスマネジメントの向上A時間・空間のコントロールB共通性と多様性の確認C接続機器の活用」。本書ではICTがいかんなく力を発揮する26の実践をご紹介。Jamboardやスプレッドシートの具体も収録。


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PDF
ISBN:
978-4-18-438420-0
ジャンル:
理科
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月12日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
1章 GIGA時代の教師の役割
1 教室の風景が変わった
2 キーワードは“やっぱり”主体的・対話的で深い学び
3 ICT端末に踊らされない活用法を意識しよう
4 ICT端末活用法 4つの視点
2章 4つの視点でICTを使いこなす!授業アイデア&ワークシート
3年
1 「検索機能」を活用して植物や動物の名前を確認しながら観察しよう
自然の観察
2 植物の成長の変化を「カメラアプリ」で記録しよう
身の回りの生物(植物の成長と体のつくり)
3 昆虫の育ちを「定点カメラ」で記録しよう
昆虫の育ち方
4 かげの位置を「ドローン」で真上から確認しよう
太陽と地面の様子
5 ゴムの力で動いた車の距離を「スプレッドシート」を使って記録しよう
ゴムや風の力
6 電気が通るものを「スプレッドシート」を使って記録しよう
電気の通り道
4年
7 「Jamboard」を活用して生き物がいる場所の交流をしよう
自然の観察
8 「Google Earth」で川の水がどこから来ているのか調べよう
雨水の行方と地面の様子
9 「人体模型パズル」で全身骨格の名前を覚えよう
人の体のつくりとはたらき
10 「3D骨格標本」を活用して様々な動物の骨を観察しよう
人の体のつくりとはたらき
11 「星座アプリ」を使って星がどこにあるのか調べよう
月と星
5年
12 「定点カメラ」を使って雲の動きを見てみよう
天気の変化
13 「レーダ予測(ナウキャスト)」で雨が強く降っている場所を調べよう
天気の変化
14 「Google Earth」を使って地元の川を探検しよう
流れる水のはたらきと土地の変化
15 「ドローン」で撮影した映像で川の様子を確認しよう
流れる水のはたらきと土地の変化
16 「川の水位情報」で全国の今の川の水位を確かめよう
流れる水のはたらきと土地の変化
17 電磁石の強さの変化を「スプレッドシート」で記録しよう
電磁石
18 「スプレッドシート」を活用して振り子の実験をスムーズに取り組もう
振り子の運動
19 動物園に動物の誕生に関する「リモート授業」をお願いしてみよう
動物の誕生
6年
20 「おうちで体験!かはくVR」を活用してライオンと牛の腸の長さの違いを実感しよう
体のつくりとはたらき
21 今日の月を「月相アプリ」で確認しよう
月と太陽
22 「ドローンの映像」から大地の成り立ちを推察しよう
土地のつくりと変化
23 「Google Earth」で火山の姿を観察しよう
土地のつくりと変化
24 「3D標本」で世界中の博物館の化石を観察しよう
土地のつくりと変化
25 「リモート授業」で災害について学芸員さんと学びを深めよう
土地のつくりと変化
26 1人1台「自分のプログラミング」で身の回りの道具を動かそう
電気の利用
授業で活用できる素材一覧
おわりに

はじめに

 筆者が理科の学びを創り出す時,とても大切にしているのが,「本物との出会い」です。これまで,モンシロチョウの卵を3年生の児童全員に配布して飼育した実践や動物園と連携して動物の骨格と人の骨格を比較する授業をするなど,可能な限り教室に本物を持ち込みました。もしくは,本物を観察しに出かけました。川の学習では,愛知県にある木曽川や矢田川を素材にして,実際に出かけたり,上流・中流・下流の河原の石を集めたりして授業を構成しました。理科における体験的な学習活動の重要性は言うまでもありません。

 しかし,画期的なアプリと出会います。Google Earthです。このアプリを使えば,教室の中から川の上流・中流・下流の様子がわかります。火山や地層等も確認することができます。Google Earthの他にも星のシミュレーションソフトなど効果的に使用できるアプリはいくつもあり,本物にこだわるより,もっと効果的な教材があるのではないかと考えるようになりました。

 学習指導要領の改訂に伴い,「コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用」が配慮事項の2番目に入りました。ますますICT活用の重要性が高くなってきたと強く感じました。しかし,ICTを活用した理科授業をいくつか積み上げていく中で,環境の未整備からくる壁にぶつかるようになりました。GIGAスクール構想が発表されましたが,なかなか構想は進みません。ICT端末が配備されたらきっと子どもたちの学びが大きく変わっていくと思っていました。

 まさか,パンデミックで一気に1人1台のICT端末の配備が進むとは思っていませんでした。現場は混乱し,ICT端末の使い方としては「デジタル教科書」や「リモート学習」がピックアップされていきます。これがICT端末の有効な活用法なのか疑問に思うようになりました。急な配備の中,多くの先生が困っていました。セキュリティ面での管理や運営に戸惑う中,ICT端末が本当に必要なのかと疑問の声を上げる先生もいます。時代が大きく変わる時の混乱は避けられないものなのかと大河ドラマを見ながら思いにふけった2021年となりました。教室に新しい時代がやってきました。本書では,GIGAスクール構想で配備された1人1台のICT端末を活用する活用法を4つの視点,26の実践で紹介します。本書によって,ICT端末が教室になじみ,無理なく効果的に活用できるよう,そのヒントになることを望んでいます。


  2022年9月   /古市 博之

著者紹介

古市 博之(ふるいち ひろゆき)著書を検索»

昭和50年 愛知県生まれ

平成11年3月 愛知教育大学卒業

平成13年度より 犬山市立犬山南小学校・教諭

平成19年度より 犬山市立犬山中学校・教諭

平成22年度より 愛知教育大学附属名古屋小学校・教諭

平成27年度   愛知教育大学附属名古屋小学校・主幹教諭

平成28年度より 犬山市立城東小学校・教諭

令和2年度より 犬山市立楽田小学校・教頭

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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