- はじめに
- T 「知識基盤社会」に生きる子ども
- ―社会科で育てる問題解決能力―
- 1 事前に想定できない社会の出現
- 2 学習指導要領解説書(総則,各教科,領域)の冒頭に登場する「知識基盤社会」
- 3 学習指導要領改善の方向性
- U 社会科学習指導要領改訂のポイントと教材アイディア
- 1 3・4年の学習内容と教材アイディア
- (1)節水,節電など資源の有効な活用
- (2)地域の人々と協力した災害や事故の防止への努力
- (3)社会生活を営む上で大切な法やきまり
- (4)47都道府県の名称と位置
- (5)自然環境,伝統や文化などの地域の資源の保護・活用
- (6)言語力の育成・活用の重視
- 2 5年の学習内容と教材アイディア
- (1)世界の主な大陸と海洋,主な国の位置,我が国の位置と領土
- (2)自然災害の防止
- (3)食料生産・工業生産における価格と費用
- (4)情報化した社会の様子と国民生活のかかわり
- (5)言語力の育成・活用の重視
- 3 6年の学習内容と教材アイディア
- (1)狩猟・採取の生活
- (2)世界文化遺産,国宝,重要文化財など代表的文化遺産
- (3)国民の司法参加
- (4)言語力の育成・活用の重視
- V 小学校社会科・「新教材」授業設計プラン
- § 3・4年
- @「良好な環境づくり」―身近な資源の節約と有効活用
- 【授業プラン】「節水対策って? 自動水栓から考える」
- A「地域の人々と協力した災害の防止」―防災訓練への参加は社会参画への第一歩
- 【授業プラン】「地域防災訓練を企画しよう」
- B「日常生活の中にみられる法やきまり」―1枚の掲示物から広がる法ときまりの世界
- 【授業プラン】「ごみ集積所のルールときまり」
- C「47都道府県の名称と位置」―習得から活用の場へ
- 【授業プラン】「給食に隠されている食材のふるさとをさがそう」
- D「地域資源の保護・活用」―“我が郷土自慢”地域資源から社会参画へ
- 【授業プラン】「地域資源とガンダム」
- § 5年
- E「世界の主な大陸と海洋,主な国の位置」―“地球儀を使って世界を知る”メルカトル的世界観からの脱却
- 【授業プラン】「I can speak Dutch!〜浦賀奉行所の交渉〜」(5・6年)
- F「自然条件と人々のくらし」―気候・土地条件を克服する戦いの歴史を知る
- 【授業プラン】「『おいしいコシヒカリ(お米)の里』はどのようにして生まれたのか」
- G「情報化した社会の様子」―今後の変化を視野に入れた教材バージョンアップ
- 【授業プラン@】「インターネットの利用」
- 【授業プランA】「医療とネットワーク」
- § 6年
- H「歴史を流れの中で」―暗記物からの脱却
- 【授業プラン@】「杉田玄白と解体新書」
- 【授業プランA】「歴史の流れを子どもたちにとらえさせる」
- I「世界文化遺産,国宝,重要文化財などの代表的な文化遺産」―“人類の宝”を守る人々の努力を知る
- 【授業プラン】「日光東照宮を世界遺産に」
- J「市民の視点を反映する司法」―“裁判員制度”司法参加の意義を語る
- 【授業プラン】「裁判員制度って何?」
- W 社会科“教材づくりの心得”
- ―社会科を志すあなたへの提案―
- 1 その時代に生きている一人一人が歴史をつくっている
- 2 授業プラン「江戸時代にこんな藩主(殿様)がいた(上杉鷹山)」
- 3 “工場調べは嫌いです”子どもの心の様子と変化をとらえる
- おわりに
はじめに
平成20年3月に新学習指導要領が告示された。小学校の社会科においても新しい目標,内容等が示された。それを具体化するための教材の開発,学習指導計画の作成,教科書や副読本の編集等が各地区の教育委員会,教育研究会,教科書会社等で始まった。私も過去4回学習指導要領の改訂期を経験してきたが,社会科にとっては一番元気の出るときである。
その元気の出るときを前にして,新教材の開発・研究に関する本を,という依頼を受けた。
子どもたちが,各教室で学ぶ授業を作り出すために,担任には,以下のような一連の作業が必要である。
学習指導要領を分析し,教材になりうる可能性のある素材を探し出す。この過程を私は「教材ウオッチング」と言ってきた。そして,素材から教材を作り出す。目標,資料,学習活動等を決め,授業の流れを考える。この過程を「授業設計」ととらえた。
この「教材ウオッチング」から「授業設計」への一連の作業を中心に描いてみた。
この流れは個人で行うこともあれば,集団で行うこともある。
私は,あえて担任個人が行うことを想定して,あれやこれや考えている心の中を,できるだけひとりごとのように,言語で表現しようと試みた。
平成19,20年の2年間,杉並区立三谷小学校で「よみとく力の育成」に取組む研究・実践を行ってきた。これは私自身,どれだけ「よみとく力」が身に付いたかを試す場となった。ご批判いただければ幸甚である。
2009年7月 /伊東 冨士雄

















早速、お読みいただき、コメントありがとうございます。
教材ひとりごとは、教材ウオッチングをしているときの
教員の心の中を表したつもりです。
授業設計する際には、教材に対する思いや思い入れが
大切だと考えています。
そのことが、ご理解いただけたようでうれしく思います。
教材のネタは日々の生活にころがっている、と改めて思った。
授業アイディアもオリジナリティにあふれていて、参考になる。
著者の授業が受けたくなった。