新中社・生徒がノッテくる授業づくり5
新中学歴史 基礎基本+発展教材50選 後編 近代の日本

新中社・生徒がノッテくる授業づくり5新中学歴史 基礎基本+発展教材50選 後編 近代の日本

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発言型授業のためのワークシートから発問・指示まで完全収録。

授業記録を元に授業をファイル化する、ビデオを元に徹底した討論を繰り返して中学社会科のプロが理論と実践の極意を提示。この巻では、「近代国家の成立とアジアの問題」と「近代日本の歩みと国際社会」を中心に展開。楽しく学んで基礎基本がしっかり定着の秘訣を大公開。


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ISBN:
4-18-420211-X
ジャンル:
社会
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 176頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
第3章 近代国家の成立とアジア
1.ヨーロッパの近代化とアジア植民地の拡大
25 チャールズ1世の処刑 /藤井 英之
26 自由と平等がもたらしたもの――産業革命の学習 /藤井 英之
27 もう背中の重みに耐えられない――フランスの市民革命(1) 絶対王政からフランス革命へ /藤井 英之
発展学習から基礎基本の学習へ 授業の記録
28 革命は進む――フランスの市民革命(2)フランス革命とその後 /藤井 英之
29 イギリスが清でしたこと――1.三角貿易 /藤井 英之
経緯の学習 授業の概要
30 イギリスが清でしたこと――2.アヘン戦争 /藤井 英之
オーソドックスな2時間のセット学習 授業の記録
2.幕末明治維新
31 ペリーの外交――ペリーの立場からみた来航 /藤井 英之・南畑 好伸
外交と戦略 授業の記録
32 阿部正弘の外交 /藤井 英之
33 阿部正弘がみていたもの /藤井 英之
34 江戸幕府の崩壊――ワークシートによる通史学習 /樫村 弘一郎
授業の構想 授業の概要
35 慶喜が守ろうとしたもの――保身か英断か /藤井 英之・関大 悟
歴史の瞬間 授業の記録
36 御誓文は誰に? /藤井 英之
五箇条の御誓文が出された日 授業の記録
37 会津が守りたかったもの /樫村 弘一郎
勤王を貫いた会津藩 授業の記録
38 西郷隆盛と明治維新 /宮崎 正康
読み物資料を使った授業 読み物資料(その1) 読み物資料(その2)
39 日本を変えた明治維新 /林原 和彦
第1時 第2時
40 文明開化 /南畑 好伸
41 西郷隆盛と西南戦争 /大杉 正昭 /藤井 英之
第4章 近代日本の歩みと国際社会
1.国際的地位の向上と領土拡大
42 伊藤博文の思い /冨松 潤治 /宮崎 正康
授業の概要
43 朝鮮半島への思惑 /藤井 英之
44 日露開戦の決断 /林原 和彦
45 日露戦争と列強の思惑 /林原 和彦
46 日本と朝鮮――日清・日露戦争から韓国併合へ /宮崎 正康・大杉 正昭
日本の安全保障 授業の概要
47 台湾と後藤新平 /南畑 好伸
授業づくりの視点 授業プラン
48 韓国併合と拉致問題――それでもあなたは謝りますか /樫村 弘一郎
日本人拉致問題 授業の記録
2.産業革命と近代文化の形成
49 ああ,飛騨が見える /藤井 英之
授業の感想
50 教育勅語と御真影 /大杉 正昭
本書の編集を終えて

はじめに

 教育の環境は,大きく変わりつつある。少子高齢・人口減少が進むなか,一人一人の生徒の学力を伸ばし,「生きる力」をはぐくむ教育が一層求められていくと考えられる。「生きる力」を知の側面で捉えたのが「確かな学力」,つまり「知識や技能はもちろんのこと,学ぶ意欲や,自分で課題を見付け,自ら学び,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力」(平成15年10月7日中央教育審議会答申)である。この課題に対して,新中学社会科授業研究会(新中社)は本書のシリーズにおいて,基礎基本の学習と発展的な学習を組み合わせて,生徒がノッテくる授業を提案している。

 本書は,『新中学歴史 基礎基本+発展教材50選』の後編であり,近代の授業26を所収している。

 基礎基本の授業としては,@通史学習の授業(「28 革命は進む」「34 江戸幕府の崩壊」など),A学習内容を整理するための授業(「26 自由と平等がもたらしたもの」「40 文明開化」など),B読み物資料による通史学習の授業(「38 西郷隆盛と明治維新」,「46 日本と朝鮮」など)がある。

 残りの多くは,発展的な内容の授業(テーマ学習)である。

 本書の授業は,これまでの新中社の「生徒がノッテくる授業づくり」のシリーズと同様に,生徒の挙手発言で進める「発言型授業」の形態をとっているものが多いが,強いてそれにこだわる必要はない。発問をして,生徒にノート発言をさせ,挙手発言がなければ列指名や個別指名をして発表させ,発表した生徒の意見を教師が要約して板書する。そして,ポイントでは教師が説明すればよい。

 授業には「授業ノート」を使用することが多い。これらは原則としてB4用紙に「資料」を印刷し,「ノート発言の欄」を設けた授業の記録用シートである。授業ノートは,授業の始めに配布され,授業の終わりに生徒が「授業のまとめ(感想)」を記入して教師に提出する。本書は,紙幅の関係で大部分の「授業ノート」を省略しているが,「47 台湾と後藤新平」や「50 教育勅語と御真影」を「授業ノート」の例として参照していただきたい。

 多くの先生方が,本書を多様に活用してご自身の授業を創っていただければ,この上ない幸せである。


   /藤井 英之 /宮崎 正康

著者紹介

藤井 英之(ふじい ひでゆき)著書を検索»

1956年,和歌山県生まれ。中央大学卒業。

小学校教諭を経て,現在,和歌山県湯浅町立湯浅中学校教諭・有田郡少年センター青少年指導主事,新中学社会科授業研究会代表。

宮崎 正康(みやざき まさやす)著書を検索»

1950年,兵庫県生まれ。東京大学卒業。

同大学大学院経済学研究科博士課程修了,経済学博士,信州大学教育学部を経て,現在,東洋英和女学院大学国際社会学部教授。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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