新中社・生徒がノッテくる授業づくり4
新中学歴史 基礎基本+発展教材50選 前編 近世の日本

新中社・生徒がノッテくる授業づくり4新中学歴史 基礎基本+発展教材50選 前編 近世の日本

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発言型授業のためのワークシートから発問・指示まで完全収録。

信長・秀吉・家康の誰にもっとも興味がある? というような主題設定で、重要語句の選定、ワークシートを用いた学習、定着テスト、テストの後の授業、というような形で単元ごとに構成。重要語句がよく身につくようストーリー仕立てでの展開を下敷きにした新授業指導書。


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ISBN:
4-18-420117-2
ジャンル:
社会
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
第1章 戦乱から天下統一へ
1 信長・秀吉・家康,誰に最も興味があるのか? /藤井 英之・宮崎 正康
重要語句の選定 ワークシートを用いた学習(第1時) 定着テスト(第2時)
解答 定着テストのあとの授業(第2時のつづき)
2 戦国大名のもう1つの戦略 /藤井 英之
戦国大名の外交 授業の記録
3 天下布武への信長の軌跡――信長包囲網と信玄の西進 /藤井 英之
織田信長 授業の記録
4 将軍義昭への信長の態度――戦国時代最大の下剋上 /藤井 英之
信長と将軍義昭 授業の記録
5 長島一向一揆にみせた信長の執念――信長と石山本願寺の10年(1) /藤井 英之
顕如と信玄そして信長包囲網 授業の記録
6 顕如に示した信長の条件――信長と石山本願寺の10年(2) /藤井 英之
7 検地は百姓にとってありがたかったのか /藤井 英之
「ありがたい」という問い 授業の記録
8 天下人・豊臣秀吉――すごい業績はどれ? /福田 孝
授業の記録
9 耕地面積の増加が語るもの /藤井 英之
耕地面積の増加 授業の記録
第2章 江戸幕府の成立と発展
10 江戸幕府の基本政策 /藤井 英之・仲達 英一郎
江戸幕府成立の切り口 授業の記録
11 安定した世の中を築くために /藤井 英之
前時の終わり 授業の記録 授業の意図と次時の学習
12 江戸幕府の対外政策 /宮崎 正康
重要語句の選定 調べ学習(第1・2時) 定着テスト(第2時のつづき)
解答と評価 定着テストのあとの授業(第3時)
13 「鎖国」の時代と現代をつなぐ200年の交流 /今井 和史・宮崎 正康
「鎖国」のイメージ 授業の概要
14 武家諸法度にみる幕府の姿勢 /藤井 英之
江戸幕府の大名政策 授業の記録
15 お伊勢へ行こう・お江戸へ行こう――江戸時代の社会的・文化的交流の仕組み /園山 真司 /宮崎 正康
第1時 第2時
16 五人組制度,復活!? /樫村 弘一郎・藤井 英之
歴史事象から現代を見直す 授業の記録
17 本当に気楽なの? 百姓の生活 /大杉 正昭
貧農史観と農民統制 授業の概要
18 広まる朱子学の教え /大杉 正昭
19 芭蕉と不易流行 /藤井 英之
発展学習から基礎基本へ 授業の概要
20 芭蕉が生きた時代 /藤井 英之
21 もとの濁りの田沼恋しき? ――寛政の改革,田沼と定信 /大杉 正昭
つくられた悪評 授業の概要
22 松平定信・寛政の改革と文化 /宮崎 正康
重要語句の選定 調べ学習と定着テスト(第1時)
解答と評価 定着テストのあとの発展学習(第2時)
23 華岡青洲と通仙散 /藤井 英之
24 華岡青洲が生きた時代 /藤井 英之
パターン化 授業の概要
本書の編集を終えて

はじめに

 教育の環境は,大きく変わりつつある。少子高齢・人口減少が進むなか,一人一人の生徒の学力を伸ばし,「生きる力」をはぐくむ教育が一層求められていくと考えられる。「生きる力」を知の側面で捉えたのが「確かな学力」,つまり「知識や技能はもちろんのこと,学ぶ意欲や,自分で課題を見付け,自ら学び,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力」(平成15年10月7日中央教育審議会答申)である。この課題に対して,新中学社会科授業研究会(新中社)は本書のシリーズにおいて,基礎基本の学習と発展的な学習を組み合わせて,生徒がノッテくる授業を提案している。

 本書は,『新中学歴史 基礎基本+発展教材50選』の前編であり,近世の授業24を所収している。

 基礎基本の授業としては,@定着テストの授業(「1 信長・秀吉・家康,誰に最も興味があるのか?」,「22 松平定信・寛政の改革と文化」など),A通史学習の授業(「20 芭蕉が生きた時代」,「24 華岡青洲が生きた時代」など),B学習内容を整理するための授業(「10 江戸幕府の基本政策」,「22 松平定信・寛政の改革と文化」など)がある。

 残りの多くは,発展的な内容の授業(テーマ学習)である。

 本書の授業は,これまでの新中社の「生徒がノッテくる授業づくり」のシリーズと同様に,生徒の挙手発言で進める「発言型授業」の形態をとっているものが多いが,強いてそれにこだわる必要はない。発問をして,生徒にノート発言をさせ,挙手発言がなければ列指名や個別指名をして発表させ,発表した生徒の意見を教師が要約して板書する。そして,ポイントでは教師が説明すればよい。

 授業には「授業ノート」を使用することが多い。これらは原則としてB4用紙に「資料」を印刷し,「ノート発言の欄」を設けた授業の記録用シートである。授業ノートは,授業の始めに配布され,授業の終わりに生徒が「授業のまとめ(感想)」を記入して教師に提出する。本書は,紙幅の関係で大部分の「授業ノート」を省略しているが,「4 将軍義昭への信長の態度」や「24 華岡青洲が生きた時代」を「授業ノート」の例として参照していただきたい。

 多くの先生方が,本書を多様に活用してご自身の授業を創っていただければ,この上ない幸せである。


   /藤井 英之

   /宮崎 正康

著者紹介

藤井 英之(ふじい ひでゆき)著書を検索»

1956年,和歌山県生まれ。中央大学卒業。

小学校教諭を経て,現在,和歌山県湯浅町立湯浅中学校教諭・有田郡少年センター青少年指導主事,新中学社会科授業研究会代表。

宮崎 正康(みやざき まさやす)著書を検索»

1950年,兵庫県生まれ。東京大学卒業。

同大学大学院経済学研究科博士課程修了,経済学博士,信州大学教育学部を経て,現在,東洋英和女学院大学国際社会学部教授。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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