- 本書の活用にあたって
- 第1章 現代日本の歩みと私たちの生活
- 1 今の日本人の生活は? /御前 充司
- 2 就業構造は変化する /藤井 英之
- 3 なぜ1950年代から1970年代に就業構造が急激に変化したのか?──1. 視点を設定する /藤井 英之
- 4 なぜ1950年代から1970年代に就業構造が急激に変化したのか?──2. 調べる /藤井 英之
- 5 なぜ1950年代から1970年代に就業構造が急激に変化したのか?──3. 発表する /藤井 英之
- 6 日本の食料自給率から見えるもの /藤井 英之
- 7 どんな文化も素晴らしい!? /樫村 弘一郎
- 第2章 個人と社会生活
- 8 高齢化社会を考える /御前 充司
- 9 高齢化・少子化社会──1. 将来推計人口 /宮崎 正康
- 10 高齢化・少子化社会──2. 働き手が減少すると日本の経済社会は活力を失うかもしれない その解決策は? /宮崎 正康
- 第3章 私たちの生活と経済
- 11 公務員Fさんの9月の家計簿 /藤井 英之
- 12 公務員Fさんの生活は豊かなのか /藤井 英之
- 13 無駄使いは悪いことなの?──1. みんな貯蓄して豊かな国に /藤井 英之
- 14 無駄使いは悪いことなの?──2. みんな貯蓄しないで豊かな国に /藤井 英之
- 15 電子マネーの時代がやってくる /嶋田 卓幸
- 16 資本主義ゲーム /冨松 潤治
- 17 ハンバーガー半額セールはいいか ――ハンバーガーから経済を見る /嶋田 卓幸
- 18 外国人労働者を受け入れるべきか? /宮崎 正康
- 第4章 国民生活と福祉
- 19 家電リサイクル法,あなたは賛成?反対? /許斐 秀樹
- 20 リサイクルはしたほうがいいのか /冨松 潤治
- 21 ゴミは焼却してしまえば良い? /宮崎 正康
- 第5章 人間の尊厳と日本国憲法の基本原則
- 22 人権思想って世界共通なの!? /樫村 弘一郎
- 23 憲法の基本原則,最も大切なのは? /林原 和彦
- 24 女性専用車両って,差別じゃないの? /許斐 秀樹
- 25 親父は恐い方がいい!? /樫村 弘一郎
- 26 スモーキーマウンテン──子どもの権利は守られていますか? /御前 充司
- 27 弱者って誰だっけ!? /樫村 弘一郎
- 28 頑張れば何とかなるの?──基本的人権・平等権から考える /樫村 弘一郎
- 29 クマの権利 /冨松 潤治
- 30 環境権か公共の福祉か /嶋田 卓幸
- 31 国民主権と象徴天皇制 /許斐 秀樹
- 第6章 民主政治と政治参加
- 32 これでいいの? 38%──若者の投票率 /南畑 好伸
- 33 体育館に何がありますか? /御前 充司
- 34 有田市が今できること──財政と公共事業 /福田 孝
- 35 自主課税,あなたは認めますか? /嶋田 卓幸
- 36 広川町の財源確保,あなたならどうしますか? /嶋田 卓幸
- 37 首相の直接選挙,あなたは賛成?反対? /林原 和彦
- 第7章 世界平和と人類の幸福の増大
- 38 島国ツバルを救え /御前 充司
- 39 自衛隊,是か非か /藤井 英之
- 40 インドの核実験と核兵器拡散防止条約 /林原 和彦
- 41 核実験とインドの言い分 /林原 和彦
- 42 日本が「今」しなければならないこと──国際貢献で何ができるのか? /嶋田 卓幸
- 43 国際貢献と日本──1. アフガニスタンの復興を考える /福田 孝
- 44 国際貢献と日本──2. 日本がすべきこと /福田 孝
- 45 日米の安全保障 /宮崎 正康
- 46 テロと報復の連鎖に終止符を──パレスチナ問題2時間の授業プラン /林原 和彦
- 47 砂漠に木を植える(NGO) /今出 和史
- 48 地球温暖化の授業──1. 「京都議定書」,あなたは賛成?反対? /嶋田 卓幸
- 49 地球温暖化の授業──2. ブッシュ発言,あなたは賛成?反対? /嶋田 卓幸
- 50 究極の選択――自由貿易協定(FTA)への参加か,農業保護か? /宮崎 正康
- 新中社シリーズの発刊にあたって
- 新中学社会科授業研究会(新中社)規約
本書の活用にあたって
本書の授業の配列は,「中学校学習指導要領」(平成10年12月)に示された社会の「2 内容」の項目に対応している。
どの授業も基礎基本の学習を入れながら,課題をもった発展教材で構成している。だから,これらの授業の前提として,ワークシート等による基礎的な知識の学習をやっておく方がよい。課題を追究し,問題を解決しようという授業では,国語の意味調べや英語の単語の学習のように,前もって重要語句の学習をしておくべきである。
その上で,本書の50の授業から,自校の授業時間の制約や先生方の授業計画にしたがって選択してできるようになっている。
授業の形態は,生徒が挙手発言しながら進める「発言型授業」であるが,それにこだわる必要はない。発問をして,生徒にノート発言をさせ,列指名で発表させ,発表した意見を教師が要約して板書すればよい。さらに,ポイントでは教師がわかりやすく説明する。
ところで,本書では「授業の記録」によく「授業ノート」という言葉が出てくる。「授業ノート」とは,原則としてB4用紙に「基礎資料」を印刷し,「ノート発言の欄」を設けた授業の記録用シートである。「授業ノート」は授業のはじめに生徒に配付される。「授業ノート」の配布が授業の始まりである。
生徒は「授業ノート」に「授業の記録」と「授業のまとめ(感想)」を書いて教師に提出する。
「授業ノート」には多くのメリットがある。例えば,絶対評価のために資料として活用できる。
本書は紙数の都合で,ほとんどの「授業ノート」を省略し,資料を要約していることが多い。資料については,それぞれの出典を明記しているので,本書を活用される先生方が直接原典にあたっていただきたい。直接原典にあたれない場合は,新中社事務局(後述)に資料をご請求になれば送付させていただく。「授業ノート」についても必要があれば送付させていただく。
多くの先生方が本書を活用して,中学生がノッテくる授業を創っていただければ,この上ない幸せである。
新中社代表 /藤井 英之
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- 明治図書