- 本書の活用にあたって
- 第1章 世界と日本の地域構成
- 1 時差の授業――1.ロンドンの中学生は今何をしているの? /嶋田 卓幸
- 2 時差の授業――2.ニューヨークの中学生は今何をしているの? /嶋田 卓幸
- 3 世界の国々――1.「面積の広い国々」と「東南アジアの国々」 /藤井 英之
- 4 世界の国々――2.「東南アジアの国々」と「ヨーロッパの国々」 /藤井 英之
- 5 世界の国々――3.「ヨーロッパの国々」と「アフリカの国々」 /藤井 英之
- 6 この岩は何だ! /嶋田 卓幸
- 第2章 身近な地域
- 7 地形図の学習――1.方位と地図記号 /園山 真司
- 8 地形図の学習――2.縮尺と等高線 /園山 真司
- 第3章 都道府県
- 9 岡山を狙え――昔話に秘められた工業 /福田 孝
- 10 高知県の戦略――果樹園芸農業:野菜の促成栽培 /藤井 英之
- 11 第三セクター,USJ――大阪府 /大杉 正昭
- 12 増える柑橘の品種――果樹園芸農業 /藤井 英之
- 13 和歌山県知事の考え /嶋田 卓幸
- 14 長野県の高原野菜 /中西 真
- 第4章 世界の国々
- 15 中国のイメージは? /藤井 英之
- 16 中国――世界に占める農業生産 /藤井 英之
- 17 中国――人口増加と食料生産 /藤井 英之
- 18 中国――伸びゆく工業生産 /藤井 英之
- 19 「スタバ」に染まる中国 /嶋田 卓幸
- 20 中国製品,実は日系メーカー? /嶋田 卓幸
- 21 あなたは中国で企業を経営しますか? /宮崎 正康
- 22 これでいいの?38%――中国とインドの人口が世界人口に占める割合 /南畑 好伸
- 23 インドでマクドナルド? /今出 和史
- 24 正しく知ろう,イスラム教徒の生活 /大杉 正昭
- 25 カーバ神殿に礼拝 /藤井 英之
- 26 砂漠に住む遊牧民 /藤井 英之
- 27 アメリカは白人の国といえるか /中西 真
- 28 アメリカのセーフガード発動 /宮崎 正康
- 29 レッツゴー!! アメリカ /樫村 弘一郎
- 30 日本とアメリカ,農業を比較すると /藤井 英之
- 31 海面下に住む人々――オランダの暮らし /渡邊 淳一
- 32 見習った方がいいの?――イギリスの伝統を大切にする暮らし /樫村 弘一郎
- 33 そこまでしてつくるの?EU /渡邊 淳一
- 34 「ユーロ」の役割とは? /嶋田 卓幸
- 35 ここは,どこ? /冨松 潤治
- 第5章 自然環境から見た日本の地域的特色
- 36 ほんとにいいの?「脱ダム宣言」 /大杉 正昭
- 37 シュロが群生し,野生のインコの群れが飛ぶ――ヒートアイランド現象 /宮崎 正康
- 第6章 人口から見た日本の地域的特色
- 38 東京への集中――1.現状と問題点 /宮崎 正康
- 39 東京への集中――2.その解決策は? /宮崎 正康
- 40 マザーレークは住みやすい!? /許斐 秀樹
- 第7章 資源や産業から見た日本の地域的特色
- 41 2つの工業地域――1.ここはどこなの? /藤井 英之
- 42 2つの工業地域――2.工業団地はありがたい? /藤井 英之
- 43 琵琶湖の苦しみは /藤井 英之
- 第8章 生活や文化から見た日本の地域的特色
- 44 世界で一番硬い食べ物? /今出 和史
- 45 京都の街の文化財――1.古都の歴史的風土 /藤井 英之
- 46 京都の街の文化財――2.古都保存法をめぐって /藤井 英之
- 第9章 地域間の結び付きから見た日本の地域的特色
- 47 東北6県比べ――東北地方と県別調べ学習 /藤井 英之
- 48 東北2県連合 /藤井 英之
- 49 リニアモーターカー,我が町へ /大杉 正昭
- 50 日本って住みやすいの?――1時間ディベート入門 /樫村 弘一郎
- 新中社シリーズの発刊にあたって
- 新中学社会科授業研究会(新中社)規約
本書の活用にあたって
本書の授業の配列は,「中学校学習指導要領」(平成10年12月)に示された社会の「2 内容」の項目に対応している。
授業1から8は基礎基本を定着させる授業である。
授業9から14は都道府県の調べ学習を行うための前提になる授業である。授業で取り上げる都道府県と生徒との出会いの授業であって,その都道府県への生徒の興味や関心を高めるための授業である。この授業も基礎基本の授業といえる。
授業15から21は中国,授業22は中国でもインドでもどちらでも活用できる。授業23はインド,授業24から26は西アジアの地域,授業27から30はアメリカ,授業31から34はヨーロッパの国々,授業35はアフリカのコンゴ民主共和国である。これらの授業は調べ学習のための導入の授業として活用でき,また中国,アメリカの単元構成の核になる発展教材としても活用できる。
授業36から50は「課題を設定して追究する」発展教材である。
先生方には本書を活用していただき前半の学習で生徒を鍛え,授業36以降では「問題解決的な学習」ができるようになっている。
ところで,本書では「授業の記録」によく「授業ノート」という言葉が出てくる。「授業ノート」とは,原則としてB4用紙に「基礎資料」を印刷し,「ノート発言の欄」を設けた授業の記録用シートである。「授業ノート」は授業の始めに生徒に配付される。「授業ノート」の配布が授業の始まりである。生徒は「授業ノート」に「授業の記録」と「授業のまとめ(感想)」を書いて教師に提出する。「授業ノート」には多くのメリットがある。例えば,絶対評価のために資料として活用できる。本書は紙数の都合で,ほとんどの「授業ノート」を省略し,資料を要約していることが多い。資料については,それぞれの出典を明記しているので,本書を活用される先生方が直接原典にあたっていただきたい。直接原典にあたれない場合は,新中社事務局(後述)に資料をご請求になれば送付させていただく。「授業ノート」についても必要があれば送付させていただく。
多くの先生方が本書を活用して,中学生がノッテくる授業を創っていただければ,この上ない幸せである。
新中社代表 /藤井 英之
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- 明治図書