教師がしゃべる時間を9割減らす技術

教師がしゃべる時間を9割減らす技術

新刊

総合14位

子どもが自ら語り、子どもが自ら考え、子どもが自ら動くために

授業を録音してみたら、思いのほか自分ばかりがしゃべっていた…。そんな授業を変えるために、教師のしゃべる時間(説明・指示など)を減らし、子どもが自ら考え、動き出すための技術を紹介します。年度初めからどのように意識していくべきか、その道筋を示します。


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PDF
ISBN:
978-4-18-418535-7
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 208頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年10月19日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
序章 教師だけがしゃべる授業からの脱却
00 教師はしゃべりすぎ!? 教師だけがしゃべる授業からの脱却
1章 形成期 しゃべる割合を5割減らす
01 形成期は、教師がしゃべる時間が多くなる
02 学び合い、つながり合うための学習規律をつくる
03 「聞き合う」ための土台を育てる
04 まずは「質」よりも「量」を徹底する
05 教師の問いかけには「3種類」あることを教える
06 書くことで全員が参加できるようにする
07 学習活動の「定番」をつくる
08 雑談や会話から話しやすい雰囲気をつくる
09 「小さなペア対話」で話しやすい雰囲気をつくる
10 多様な指名の仕方で全員の発言の機会を増やす
11 「形式」にこだわらず、「動き」を積極的に取り入れる
12 失敗感を与えない! 子どもの発言の受け方
13 教師の説明に「小さな問いかけ」を入れる
14 「話し合いの基本形」を活動の中で教える
15 「コミュニケーションゲーム」で学級を育てる
2章 標準期 しゃべる割合を7割減らす
01 標準期は、教師がしゃべる時間を7割減らす
02 つながり合い、学び合いの「質」を高める
03 頭の中を働かせながら「聞く力」を高める
04 教師の指名から「自由起立発表」へ
05 「先を読む力」を育てる
06 「質問力」と「即興力」を楽しみながら鍛える
07 「型のある話し合い」から「自由な話し合い」へ
08 話し合いの「質」を高めるための、教師の介入
09 「対話的」な話し言葉を育てる
10 ディベート学習�@――「説得力のある意見」をつくる
11 ディベート学習�A――「議論の先を読む力」を育てる
12 ディベート学習�B――ディベートで個や集団を育てる
13 「とことん話し合う」経験をする
14 「ブレイクスルー」のタイミングを見逃さない
15 話し合いの「目的」を考え直す
3章 達成期 しゃべる割合を9割減らす
01 達成期は、教師がしゃべる時間を9割減らす
02 子どもに黒板や道具を開放する
03 「しゃべる、質問する、説明する」をセットにする
04 適度な負荷をかけて「即興力」を鍛える
05 「オープンエンド」で終わる
06 話し合いに必要な「学習用語」を教える
07 自律した学び手を育てる「振り返り」
08 「番」を教え、全員参加を保障する
09 「学習通信」で学びを束ねて、「次」に生かす
10 「自由に動いての話し合い」の質を高める
11 話し合う力を育てるほめ言葉
12 学習活動を進化・発展させていく
13 「メイン」と「サブ」の2つの話し合い
14 「協同探究者」として子どもの中に入る
15 1年間の学びを学級全体で束ねる
参考・引用文献

はじめに

 「話し合いが白熱してくると、いい意味で先生の存在が消える」

 昨年、担任していた子どもが、学年末に「5年3組の授業の特徴」というテーマで作文を書いたときに記した言葉です。私は、この言葉は、本書のテーマである「教師がしゃべる時間を9割減らす技術」でめざす授業像を象徴している表現だと捉えています。

 本書では、単に、教師がしゃべる時間を減らすことを目的にしているのではなく、子どもたちが自ら学び、他者と対話しながら、考え続ける力を育てること―そのための授業のあり方を示すことを大切にしています。

 「自立・自律した個や集団を育てること」、そして、「自ら学び、考え続ける人を育てること」がこれからの授業づくりにおいて何より重要だということです。

 しかしながら、このような授業は一朝一夕でできるものではありません。

 4月からの小さな積み重ねによって、子どもたちは少しずつ自立した学び手へと育っていきます。そして、次第に子どもたちの真剣に考える姿や、いきいきとした表情、自然な身のこなしが見られるようになっていくのです。時には、話し合いが熱を帯びていき、時間を忘れてみんなで話し合い、考え続ける姿が見られることもあります。


 私は、大学時代に教育実践研究家の菊池省三先生と出会って以来、13年間にわたり、菊池先生や中村宏隆さんはじめ、たくさんの先生方から学ばせていただきました。

 本書に記す内容は、これまでの13年間の学びと日々の実践での子どもたちの学びの姿から、「これは確かだ」と実感してきたものです。

 昨年9月に、本書の執筆のお話をいただきました。初めての単著の執筆です。

 そのことを菊池先生にお伝えすると、「それはよかった。本当によかった」と、私以上に喜んでくださいました。これからも、少しでも憧れの「菊池学級の授業」に近づけるよう、日々の実践の事実から学び続けていきたいと思います。


 本書が、先生方の授業や学級づくりに少しでもお役に立てれば幸いです。そして、日々向き合われている教室の子どもたちの成長につながることを心から願っています。


   /堀井 悠平

著者紹介

堀井 悠平(ほりい ゆうへい)著書を検索»

徳島県公立小学校教諭。

1991年,徳島県生まれ。関西大学人間健康学部卒業後,現職。

教育実践サークル「菊池道場」所属(徳島支部支部長)。

教職1年目から菊池省三氏のもとで学び,「白熱した話し合いの授業」をめざし実践を行っている。また,国語科,社会科,特別活動を中心に実践研究や提案発表をしている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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