体育科授業サポートBOOKS
カリキュラム作成から授業の流れまで!6年間の体育授業まるごとBOOK

体育科授業サポートBOOKSカリキュラム作成から授業の流れまで!6年間の体育授業まるごとBOOK

新刊

BEST300

資料1枚でパパっとわかる!全学年全領域の体育授業資料

授業前に単元や毎時間の流し方がパッとわかる。単元に入ったらすぐ授業できるよう場づくりやライン計画が一目でわかる。多忙な先生も体育指導が苦手な先生も、熟読しなくてもポイントがわかる全学年全領域のビジュアル資料を1冊に結集しました!


紙版価格: 2,816円(税込)

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電子版予価: 2,534円(税込)

7/24刊行予定

ISBN:
978-4-18-413421-8
ジャンル:
保健・体育
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年3月5日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
本書の構成
Chapter1 授業準備 編
1 カリキュラムの作成 その1:6年間の系統を意図した運動教材選び
2 カリキュラムの作成 その2:体育年間単元計画配列表の作成
3 体育授業資料の作成
4 環境整備
5 年間ライン計画の作成
運動教材の系統表
体育年間単元計画配列表(例)
コラム 運動教材を組み合わせて体育年間単元計画配列表を作成しよう!
Chapter2 月別指導 編
4・5月
年度当初 体育授業(校庭/体育館)
1年 鉄棒遊び・かけっこ
2年 ベルト逆上がり・補助逆上がり・かけっこ
3年 動物走り・開脚後転
4年 頭付き逆立ち・引っ張り逆立ち・大の字回り
5・6年 ハードル走
6月
1年 動物走り・肋木逆立ち・前転がり
2年 動物走り・肋木逆立ち・後ろ転がり
3年 連続逆上がり・リレー
4年 ダルマ回り(前)・リレー
5年 ダルマ回り(後ろ)・リレー
6年 バスケットボール
コラム 基礎感覚を育てよう
7月
低学年 水遊び
中学年 水泳
高学年 水泳
9月
1年 長なわ・ボール投げ
2年 長なわ・はしごドッジボール
3・4年 あや跳び・コーンハードル走
5・6年 壁逆立ち・側方倒立回転
10月
3年 交差跳び・開脚跳び
4年 交差跳び・台上前転
5年 走り幅跳び
6年 走り高跳び・リレー
11月
1年 ベルト逆上がり・補助逆上がり・0の字跳び・持久走
2年 補助逆上がり・8の字跳び・持久走
3年 ダルマ回り(前)・8の字跳び・持久走
4年 色々なダルマ回り・連続8の字跳び・持久走
5年 後方支持回転・連続逆8の字跳び・持久走
6年 2人ダブルダッチ・持久走
12月
1年 前跳び・折り返しリレー
2年 前跳び・後ろ跳び・回旋リレー
3年 シュートボール
4年 ポートボール
5年 ハンドボール
6年 キャッチバレー
1月
1年 前跳び・後ろ跳び・ミニハードル走
2年 あや跳び・ミニハードルリレー
3年 連続8の字跳び・ジャンプ台あや跳び・交差跳び
4年 逆8の字跳び・ジャンプ台二重跳び
5年 二重跳び・足伸ばし台上前転
6年 連続二重跳び・はね跳び
2月
1年 動物走り・またぎ乗り・またぎ下り
2年 動物走り・開脚跳び
3年 かっとばし1
4年 ハンドテニス
5年 かっとばし2
6年 ダブルダッチ8の字跳び
6年 創作ダブルダッチ
3月
1年 あや跳び・ボール蹴り
2年 交差跳び・たまごわりサッカー
3年 川跳び
4年 二重跳び・ゴム高跳び
5年 ダブルダッチ
5年 2人ダブルダッチ
6年 ラインマンサッカー
校庭使用不可の場合の体育授業
Chapter3 スキル 編
1 マネジメントスキル
2 領域別指導@ なわ跳び指導スキル
3 領域別指導A マット運動指導スキル
4 領域別指導B 鉄棒運動指導スキル
5 領域別指導C 跳び箱運動指導スキル
6 領域別指導D 補助スキル1(マット・跳び箱)
7 領域別指導E 補助スキル2(鉄棒)
8 領域別指導F 陸上運動指導スキル
9 領域別指導G 持久走指導スキル
10 領域別指導H 水泳指導スキル
11 領域別指導I ゴール型ゲーム指導スキル
12 領域別指導J ネット型ゲーム指導スキル
13 領域別指導K ベースボール型ゲーム指導スキル
14 仲間との関わり方指導スキル
15 教師のアプローチスキル
16 環境づくりスキル
17 板書スキル
18 評価スキル
19 ICT活用スキル
20 ライン引きスキル
4・5月
6月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
21 教職員へのフィードバックスキル
22 体育授業の振り返りカード
Chapter4 実践事例 編
1 5年 かかえ込み跳び
2 4年 膝掛け後ろ回り・連続8の字跳び
3 5年 アルティメット
4 3年 キックベース

はじめに

 体育の研究会で先生方とお話しているときでした。

 「体育の授業をしていて困っていること」について話題になりました。

 最初は,授業で教える内容や育みたい力,それを実現する方法といった話をしていましたが,次第に「一番困っているのは,校内にそうした考えや授業方法(=やり方)を伝えること」なのではないかという話になりました。

 若い先生やキャリアの浅い先生が増えてきている校内で,子どもが楽しく伸びる体育授業を少しでも多くの先生方が行えるようになって欲しい。そんな先生が増えたら,子どもたちにとっても幸せなことなのではないだろうか。そんな思いを熱く語り合いました。

 体育を専門に学ぶ小学校の先生は,全体からすれば一握りかもしれません。しかし,そういった先生方がそれぞれの学校でよい体育授業を広げることができれば,楽しく伸びる子どもたちは倍増していきます。そんなアイデアから,体育を専門に学ぶ先生方はもちろんですが,体育主任の先生が校内の先生方におすすめできるような資料,授業づくりの参考となるような資料をつくることを目指し,萩原雄麿先生との共同研究で10年以上も試行錯誤してきました。

 研究を始めた当初は,1単元の授業がスムーズに進められるような資料を提供することを目指しました。多忙な先生方への資料提供ですので,A4用紙1枚のシンプルな資料をつくると決め,単元計画と毎時間の流れがわかるように示して配付しました。少しでも日々の体育授業の参考になればと思ってつくった資料でした。多くの先生は笑顔で受け取ってくれました。しかし,その後が問題でした。最初,チラリとは見て下さるのですが,すぐに机上に積まれた書類の中に入れられてしまいました。忙しいので後で見ようと思っていたのかもしれません。そうなったら,もう出てきません。紛れたままリサイクルペーパー入れに入っていたこともありました。文字だらけの資料を配っても忙しいので読んでもらえないことがよくわかりました。

 そこで,より短時間で理解してもらえるようにできるだけ絵や写真を入れ,単元や毎時間の流し方の解説を熟読しなくてもポイントがわかるようにつくり直しました。さらに,単元に入ったらすぐに授業ができるように,用具の整備やラインを引いたり場をつくったりといった授業をしやすい環境を整えるお手伝いもしました。みなさんお互いに忙しいのですが,最初だけでも環境づくりのお手伝いをすると先生方に少しずつ変化が生まれました。イラストを見ながら「ここはどうなっているの?」など,教材について聞いてくれたり,配った資料をバインダーに挟んで資料を見ながら授業をしてくれたりするようになっていきました。

 また,こうした資料をまとめて配布すると情報量が多くなってしまうのか,後で熟読しようと思うのか,資料の山の中に埋もれさせてしまう傾向があることがわかってきました。そこで,年間計画を確認し,単元の始まる1〜2週間前くらい前にその単元だけの資料を配ることにしました。その結果,しっかり読んでくれたり使ってくれたりするようになっていきました。少しでも使ってくれるようになると,A4用紙1枚という限られたスペースでの情報なので,詳しい動きのポイントやまだできない子への声かけの仕方,すでにできている子への発展的な課題など,さらなる情報が求められるようになりました。

 そこで,資料を使って授業をしてくださる先生に単元前,単元中,単元後に1回ずつ体育主任を中心に体育部の先生方で「どうですか?」と様子や状況を確認する等の声かけをしました。そうすることで,キャリア(経験年数)の違いによって必要な情報が異なるということがわかったのです。経験の浅い先生は,どのように指示をして子どもたちを動かすのか,準備や片付けの仕方,技能ポイントの示し方,声のかけ方など,授業マネジメントからインストラクションやフィードバックまで多岐にわたって話をする必要がありました。中堅以上のある程度キャリアのある先生は,たくさんある運動のポイントの中でも何が大事なのか,どのように発見させるのか,あとちょっとでできそうな子への手立て,発展的な課題など,単元の中心的な内容に関わった話をする傾向にありました。キャリアの長い先生は,ある程度授業方法は確立されており,その中で資料に沿った内容を理解したり,子どもの実態に応じて工夫をしたりしながら実践し,単元後の成果を語ってくれました。

 全学年,全領域の資料をつくるのに,萩原先生と10年以上も試行錯誤し,実践・改善を重ねてきました。その中で,印象的なエピソードがありましたので,ご紹介させていただきます。

 その年で退職という大ベテランの先生のお話です。その方は30年以上の長いキャリアの中で体育授業の研究や公開授業の経験が一度もなく,体育の専門的なことはよくわからないとおっしゃる先生でした。いよいよ現職を終えようとする最後の一言という場面です。

 「最後の1年を本当に楽しく授業ができました。今まで体育授業を深く学んでおらず苦手でしたが,資料をもとにやると,子どもたちが生き生きと運動をして,どんどん伸びていきました。最後の年にして,体育の授業をすることがとても楽しく,子どもに合わせて工夫することもできました。この学校で,子どもたちの笑顔をたくさん見て終えられることが幸せです。」

 これは,全クラスの体育授業を支えてきた体育主任の先生をはじめとする体育部の先生方にとって心の底から嬉しい一言でした。

 体育授業を熱心に学ぶ先生方はたくさんいらっしゃいます。そういった先生方が,自らの学校の他教科を専門に学ぶ先生方の体育授業を,子どもたちにとってよりよい授業に変えていくことができたら,とても素晴らしいことではないでしょうか。

 本書は,10年以上の実践の積み重ねと多くの先生方の協力により完成したものです。本書で示した内容が,あらゆる経験年数の教員にとって,実態を踏まえた授業の充実に役立ち,子どもたちが生き生きと,目を輝かせて運動に取り組んでくれることを願っています。

 最後に,本書を執筆してくださった萩原雄麿先生をはじめ,実践に協力してくださった先生方,出版にあたりご尽力いただいた明治図書の木村悠氏に心よりお礼を申し上げます。


  2024年1月   /清水 由

著者紹介

萩原 雄麿(はぎわら ゆうま)著書を検索»

埼玉県坂戸市立入西小学校 教頭。東京都出身。埼玉大学卒業。

埼玉県公立小学校教諭・主幹教諭を経て,現職。体育授業研究会会員。

清水 由(しみず ゆう)著書を検索»

桐蔭横浜大学スポーツ科学部スポーツ教育学科准教授。東京都出身。東京学芸大学卒業,筑波大学大学院修了,東京都公立小学校,筑波大学附属小学校を経て,現職。日本女子体育大学非常勤講師,筑波学校体育研究会理事,体育授業研究会研究委員,日本授業UD学会理事。日本スポーツ教育学会に所属。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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