- はじめに
- 1章 自由進度学習と一斉授業を「同じ仕組み」で貫くための前提条件
- 1 あなたの学校は授業を改革する必要がありますか
- 2 自由進度学習と一斉授業を「同じ仕組み」に
- 3 整理しておきたい仕組み@ 「学びの全体像」
- 4 整理しておきたい仕組みA 「自律した学習者」
- 5 整理しておきたい仕組みB 「『知恵』への道のり」
- 6 整理しておきたい仕組みC「見方・考え方と考え」
- 7 整理しておきたい仕組みD「評価」
- 2章 自由進度学習と一斉授業を「同じ仕組み」で動かす6つのステップ
- 1 自由進度学習と一斉授業に共通の「仕組み」とは
- 2 ステップ@ 既有知識の想起
- 3 ステップA 課題の設定(既有知識活用か新知識構築か)
- 4 ステップB 知識の選択と問題解決
- 5 ステップC まとめをつくる
- 6 ステップD 条件・数値変更による検証
- 7 ステップE 振り返り
- 8 自由進度学習導入にむけて
- 3章 自由進度学習の3つの問題点
- 1 この自由進度学習の何が問題点なのか
- 2 1つ目の問題点 「単元の目標がない」
- 3 2つ目の問題点 手続き先行で概念が育たない可能性がある
- 4 3つ目の問題点 一人ひとりに応じた学びの設計が弱い
- 5 自由進度学習に関する先行文献
- 4章 自由進度学習の進度表と学びの手引き
- 1 自由進度学習の進度表と学びの手引き
- 2 学びの手引き@Aの使い方
- 3 学びの手引きBの使い方
- 4 学びの手引きCDの使い方
- 5 学びの手引きEの使い方
- 6 よくある質問@:「進度の差が開きすぎませんか?」
- 7 よくある質問A:「進めていくときの学習者のポイントはありますか?」
- 8 よくある質問B:「進めていくときの教師のポイントはありますか?」
- 5章 自由進度学習に取り組むあなたに伝えたいメッセージ
- 1 「お手軽な授業」という幻想と,多忙化が生んだ歪み
- 2 「自由進度学習は楽になる」という言葉を,絶対に信用するな
- 3 「教師主体の脱却」という言葉が,私たちを不自由にしていないか?
- 4 自由進度学習も泥臭い実践
- 5 自由深度学習という言葉遊びをしたくない
- 参考・引用文献
- おわりに
はじめに
本書を手に取っていただき,ありがとうございます。
2025年7月,私は『その自由進度学習,間違っていませんか? 失敗しない進め方』という本を世に問いました。ありがたいことに,非常に多くの先生方から反響をいただき,自由進度学習という言葉が持つ期待感の裏側で,多くの先生方が「本当にこれで力がつくのだろうか?」という疑問や不安を抱えていることを改めて強く感じました。
正直にお話しすると,前著の執筆動機は,教育現場で見られる自由進度学習に対する強い問題意識でした。「教材研究をする必要がなくなり,楽になった」という残念な声さえ聞こえてくることもありました。ただ教科書やプリントをこなすだけの作業や,子どもたちに進度を丸投げするだけの放任が「自由進度」と呼ばれ,子どもたちの貴重な時間が過ぎていく。その状況を変えたい一心でした。
私は,自由進度学習を専門に研究してきた学者ではありません。しかし,日々教室で格闘してきた実践家だったからこそ,その物足りなさや課題がはっきりと見えているのだと自負しています。だからこそ,机上の空論ではない,明日から使える「答え」が必要だと痛感しているのです。
本書で提案するのは,たった1つのシンプルな解決策です。それは,
【一斉授業も自由進度学習も,根っこは同じ「システム」で設計できる】
ということです。授業のスタイルという表面的な違いに振り回されるのではなく,学びの「本質」を貫くシステムを1つ持つことで,先生の悩みは驚くほど軽くなります。本書で提案しているシステムを10をこえる学級で導入してもらっています。
もう,「こなすだけ」の自由進度学習をやめ,子どもも先生も笑顔になる授業という営みを始めませんか。さあ,ページをめくって,子どもたちが本当に輝く授業を,一緒につくり始めましょう。
/樋口 万太郎
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明治図書- 最高です2026/3/2330代・小学校管理職

















