子どもが進んで学び出す
小学校社会 問題解決的な学習の支え方

子どもが進んで学び出す小学校社会 問題解決的な学習の支え方

新刊

指導案の「すきま」で、教師がどうすればよいのかがわかる

必要感をもたせてから学習計画を立てる(つかむ)、問いに「視点」を含ませてシャープにする(調べる)、まとめの中で新発見を促す(まとめる)、自らの学習を調整する場を設ける(振り返る)など、真に子どもが主体的に学ぶ問題解決的な学習の「支え方」を紹介します。


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ISBN:
978-4-18-388127-4
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 224頁
状態:
在庫あり
出荷:
2022年6月30日
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
第0章 授業の準備
「話し合い言葉」を子どもとつくる
ノートは問題解決的な学習の流れで書く
板書も問題解決的な流れに沿って展開する
学習指導要領解説と教科書を熟読し、教師が「見方・考え方」を働かせる
第1章 つかむ
学習問題を把握する
単元のスタートは、前単元の振り返りから入る
単元名の前に、視覚的な資料を提示する
ストーリー性のある資料提示で、学習に引き込む
子どもが疑問をもてるように、資料と向き合う時間を取る
資料提示の時点で、着目すべき点をさりげなく示す
疑問の傾向を捉えるために、分類・整理しながら板書する
出された疑問について話し合い、わからないことを焦点化する
学習問題は、文章化より「問題意識」を大切にする
「予想はあくまで予想である」ことを、板書の工夫で意識させる
必要感をもたせてから学習計画を立てる
第2章 調べる
学習問題を追究する
前時の振り返りを通して、子どもが学習計画を活用できるようにする
問いに「視点」を含ませて、シャープにする
資料の特性を見極めて、使い分ける
線・矢印・コメントで、資料と対話させる
資料で見つけたことを、全員で共有する
資料で見つけたことを、あえて共有しない
情報を基に、問いについて考えを出し合う
教師がファシリテーターとして、子どもの考えを関連づける
「深めるタイム」で、本質的な事柄に目を向けられるようにする
問いについて、一人ひとりがまとめを書くようにする
地図帳の継続的な活用で、単元間のつながりを見いだせるようにする
資料は本時のねらいから逆算する
考えを深めるツールとして、1人1台端末を活用する
グループでの話し合いは、アウトプット方法を明確にする
第3章 まとめる
学習問題を解決する
事実の確認だけでなく、学習問題について話し合う
各時間の学習内容を振り返り、一覧にまとめる
振り返った内容を図化して全体を俯瞰する @関連図
振り返った内容を図化して全体を俯瞰する A特性要因図
振り返った内容を図化して全体を俯瞰する B白地図
振り返った内容を図化して全体を俯瞰する C年表
振り返った内容を図化して全体を俯瞰する DXチャート
各時間の学習を生かして、学習問題について考える
まとめの中で新発見を促す
単元のまとめは1つではなく、一人ひとりが書く
ポスターや新聞にまとめるのは、話し合いの後で
第4章 振り返る
学習成果を捉え直し、新たな問いについて考える
学習したこととの矛盾を提示し、新たな問いを生み出す
葛藤場面を経由することで、新たな問いを生み出す
学習したことをつなげて選択・判断できるようにする
自らの学習を調整する場面を設ける
振り返りは感想に留まらず、メタ認知を促す
振り返りは、ある程度の文章量を書けるように育てる
ルーブリックを共有し、学習方法も振り返る
相互評価を生かして自己評価を行う
1枚ポートフォリオで、学習履歴を一覧できるようにする
デジタルポートフォリオを活用する

はじめに

 「他の方からもらった指導案通りに社会科の授業をやっても、うまくいかないんです」


 こういう悩みをおもちの方にお会いすることがあります。

 とても共感できる言葉です。


 私は常々、「指導案には必ず『すきま』がある」と感じています。

 指導案は紙幅の関係上、どうしても大まかな活動のみを書くことになります。また留意点も同時に示されてはいますが、そのイメージは、読み手によって捉えが微妙に異なってしまいます。

 こういったことから「指導案には必ず『すきま』がある」と感じるのです。

 しかし、この「すきま」にこそ、授業がうまくいくポイントが潜んでいるのです。

 授業がうまくいくためには「指導案に書かれていない『すきま』の部分をいかに成立させるか」が重要です。

 そのためには、次の2つの視点をもって授業に臨む必要があると考えます。


 ・その学習活動のポイントは何なのか。

 ・学習活動と学習活動の橋渡しはどうすればよいのか。


 本書は、この指導案には表れにくい「すきま」の部分に着目して書いています。


 さて、2017年告示の学習指導要領をきっかけに、「主体的・対話的で深い学び」をキーワードとした授業改善が進められています。本書でももちろん「主体的・対話的で深い学び」ができるようになる子どもを目指しています。

 とはいえ、主体的な学びができる子ども、進んで学び出す子どもをはぐくむとは、「教師がいっさい手を出さない」という意味ではありません。

 私は、教師が子どもの活動を支えるよう振る舞うことで成り立つものであると考えています。

 ですから、本書で書かれていることの根っこにあるのは、「指導案の『すきま』の部分で、陰ながら教師はどうすればよいのか」ということです。


 本書は、第0章「授業の準備」から、4章「振り返る」まで、単元の流れと対応するように構成しています。

 第0章「授業の準備」では、主体的・対話的で深い学びを成立させる基盤について、意識づけ、板書、教材研究等の視点から述べています。

 第1章「つかむ」では、学習問題づくりと学習計画づくりの視点から、学習の目的をもったり見通しをもったりすることについて述べています。

 第2章「調べる」では、情報収集や考察、話し合いの視点から考えを形成していくことについて述べています。

 第3章「まとめる」では、図に整理することや学習問題について話し合い考えをまとめていくことに着目し、子どもたちが深く理解することについて述べています。

 第4章「振り返る」では、新たな問いをもったり自己評価したりすることに着目し、学びを次に生かすことについて述べています。


 これらが、読者の皆様と、皆様の学級の子どもたちのお役に立てるならば幸いです。


  2022年6月   /横田 富信

著者紹介

横田 富信(よこた とみのぶ)著書を検索»

1979年生まれ。東京都世田谷区立代沢小学校指導教諭。

東京都八王子市出身。国立教育政策研究所「評価規準、評価方法等の工夫改善に関する調査研究」協力者。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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