- はじめに
- Prologue 理科授業でのICT活用のポイント
- 1 理科授業での活用点
- 2 ICT端末の環境づくり(規律・ルール)
- 3 ICT活用における学習の評価とは
- 4 ICT×学習の基盤となる資質・能力
- Column1 理科×ICT×ビジュアルシンキング@
- Chapter1 ICTを活用した授業づくりのねらい
- 1 観察・実験の記録が便利!友達や教師との共有がスムーズに
- 2 自分の考えをワンタッチで表現できる
- 3 3年分の学びを蓄積できる
- 4 共同編集が可能になり価値観の柔軟性を磨く
- 5 遠く離れた場所からも授業ができる
- 6 学習したことの意味から“自分らしさ”を表現できる
- Column2 理科×ICT×ビジュアルシンキングA
- Chapter2 押さえておきたい便利ツール・アプリ
- 1 カメラ・写真アプリ
- 2 Pages等の書類制作アプリ
- 3 Numbers等の表計算アプリ
- 4 Keynote等のプレゼンテーションアプリ
- 5 ClipsやiMovie等の動画編集アプリ
- 6 ロイロノート・スクール等の授業支援アプリ
- 7 モーションショット等の理科授業支援アプリ
- 8 Kahoot!等のクイズアプリ
- 9 Reality Composer等のARアプリ
- 10 Zoom等のオンライン会議アプリ
- Column3 理科×ICT×ビジュアルシンキングB
- Chapter3 実践! ICTを取り入れた理科授業
- 1年生
- 1 身の回りの力を撮影・分類しよう
- 物理分野|身近な物理現象/力の働き
- 2 観察・実験結果からKahoot!で問題をつくろう
- 物理分野|身近な物理現象/光と音
- 3 科学捜査研究員として気体Xを探ろう
- 化学分野|身の回りの物質/気体の発生と性質
- 4 デジタル図鑑をつくろう
- 生物分野|いろいろな生物とその共通点/生物の観察と分類の仕方
- 5 岩石鑑定団:岩石を観察しよう
- 地学分野|大地の成り立ちと変化/地層の重なりと過去の様子,火山活動と火成岩
- 6 Scienceチャンネル:解説動画をつくろう
- 総合|基本操作シリーズ/顕微鏡の使い方,ガスバーナーの使い方等
- 2年生
- 7 オリジナルストーリーで電気回路の性質を説明しよう
- 物理分野|電流とその利用/回路と電流・電圧
- 8 磁界をARで表現しよう
- 物理分野|電流とその利用/磁界中の電流が受ける力
- 9 小学生に化学変化を説明しよう
- 化学分野|化学変化と原子・分子/化学変化における酸化と還元
- 10 細胞の働き4コママンガをつくろう
- 生物分野|生物の体のつくりと働き/生物と細胞
- 11 ヒトの体のつくりと働きを擬人化して説明しよう
- 生物分野|生物の体のつくりと働き/生命を維持する働き
- 12 お天気チャンネルを発信しよう
- 地学分野|気象とその変化/日本の天気の特徴
- 3年生
- 13 フゾクマスイッチ
- 物理分野|運動とエネルギー/力学的エネルギーの保存
- 14 もしもイオンが見えたなら
- 化学分野|化学変化とイオン/酸・アルカリ,中和と塩
- 15 メンデル・ドキュメンタリー
- 生物分野|生命の連続性/遺伝の規則性と遺伝子
- 16 「菜の花や月は東に日は西に」
- 地学分野|地球と宇宙/月や金星の運動と見え方
- 17 自然環境のミカタ!
- 総合|自然と人間/自然界のつり合い,自然環境の調査と環境保全
- 18 プラスチックが止まらない
- 総合|科学技術と人間/自然環境の保全と科学技術の利用
- 19 簡単My農園
- 総合|自然と人間/自然界のつり合い,自然環境の調査と環境保全
- 20 アプリは地球を救う!?
- 総合|科学技術と人間/自然環境の保全と科学技術の利用
- Column4 理科×ICT×ビジュアルシンキングC
はじめに
みなさま,はじめまして。大崎貢と申します。本書を手に取っていただき,ありがとうございます。私は,新潟県の上越教育大学附属中学校で理科を担当しています。本書を出版するにあたって,たくさんのみなさまからの御支援と御協力をいただきました。この場を借りて,感謝申し上げます。
さて,本書を読んでいただく前に,少し私の自己紹介をします。学校の役職は“教諭”ですが,自分で“Learner Success Manager”“ICT Diffuser”といった肩書きを名乗っています。Learner Success Managerという名前は,「学習者主体の授業デザインを推進するために,生徒や先生をサポートする役割」という意味の造語で,私が尊敬するビジネスパートナーの方から命名していただきました。ICT Diffuserという名前は,私のICTに関する実践がアロマディフューザーの香りのように少しずつ周囲へと広がり,みなさまになんらかの影響を与えたい!という意味の造語です。そのような想いで本書を執筆しました。私の考えがみなさまに正しく伝わることを願っています。
また,本書のイラストは,デザイナーの久保田麻美(くぼみ)さんに描画していただきました。私が学習の基盤となる資質・能力育成の手立てを模索する中で,絵や図を描いて思考を整理し深めるビジュアルシンキングという手法に着目したことがきっかけで,くぼみさんの書籍『はじめてのグラフィックレコーディング』(翔泳社,2020年)と出会いました。理科とICTとビジュアルシンキングは関係がなさそうですが,生徒の資質・能力育成にどのように関係しているのか,くぼみさんと対談し,Columnではその内容の一部を紹介しています。“箸休め”として御高覧ください。本書のどこか一部分でも,みなさまの日々の実践の一助となれば幸いです。
2022年3月 /大崎 貢
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- 明治図書
- ICT活用のイメージが湧いてきた。ipadがほとんどだったが、クロームブックでも活用方法できそうなものもあった。2022/6/1220代・中学校教員