- はじめに
- ステップアップするために(研究者の視点から)
- ステップアップするために(実践者の視点から)
- 第1章 社会科「ステップアップ」授業づくりのコツ
- 1 質の良い授業とは何か
- 2 子どもたちと質の良い授業をつくるために
- 第2章 「ステップアップ」社会科授業づくり 3・4年
- 3・4年の社会科をステップアップするためのコツ
- 01 3年 わたしたちの町・市 何度でも「まち探検」に出かけよう
- 02 3年 農家ではたらく人 地産地消に隠された工夫
- 03 3年 お店ではたらく人 小売店が10年続く理由を追究する
- 04 3年 火事からくらしを守る人 みんなで考えよう!消防団は必要?
- 05 3年 事件や事故からくらしを守る人 調査で発見!わたしの近所の危険箇所
- 06 3年 市の様子と人々のくらしのうつりかわり 市電の変遷から見る熊本の未来
- 07 4年 わたしたちの県 オリジナルゆるキャラをつくろう
- 08 4年 くらしと水 みんなで見ていく蛇口の向こう側
- 09 4年 ごみの処理と利用 「もしも」で考えよう!分別の意味
- 10 4年 地震からくらしを守る 家を調査!災害への備えは大丈夫?
- 11 4年 郷土の伝統・文化を守る(昔から続く京都府の祭り〜祇園祭〜) 見て!触れて!感じる!ほんまもん
- 12 4年 特色のある地域と人々のくらし 柏原市のぶどうづくりの秘密を探る
- column1 子どもたちの「気付き」を大切にした学習をつくる
- 第3章 「ステップアップ」社会科授業づくり 5年
- 5年の社会科をステップアップするためのコツ
- 01 5年 私たちの国土・国土の地形の特色 ドイツと比較し地形の特色を捉える
- 02 5年 低い土地のくらし・高い土地のくらし 本物と生きた資料で迫る高地と低地
- 03 5年 国土の気候の特色 気候がちがう?同じ日本で!?
- 04 5年 あたたかい土地のくらし 居住地と「沖縄」を問いでつなぐ
- 05 5年 寒い土地のくらし 養殖×寒さで特色を見出す!
- 06 5年 米づくりのさかんな地域 見えてくる!日本の食料生産って?
- 07 5年 水産業のさかんな地域 陸上養殖は水産業を救えるか!?
- 08 5年 これからの食料生産とわたしたち 日本産・外国産買うならどっち?
- 09 5年 自動車をつくる工業・工業生産をささえる輸送と貿易 身の回りは工業製品でいっぱい!!
- 10 5年 情報産業と私たちのくらし つくろう!新聞・ニュース
- 11 5年 情報を生かす産業 選択権を子どもへ!情報活用を追究
- 12 5年 自然災害を防ぐ 災害大国日本でどう生き抜く!?
- 13 5年 わたしたちの生活と森林 君はどう関わるか?我ら森林保全隊
- 14 5年 環境を守るわたしたち みんなで守ろう!美しい鴨川
- column2 社会科の資料を選び,子どもと学ぶ
- 第4章 「ステップアップ」社会科授業づくり 6年
- 6年の社会科をステップアップするためのコツ
- 01 6年 縄文のむらから古墳のくにへ みんなも今日から古代人!!
- 02 6年 天皇中心の国づくり キャッチコピーで古代の人物を探る
- 03 6年 武士の世の中へ 武士とは明かさず想像図から考える
- 04 6年 今に伝わる室町文化 体験しよう!室町文化
- 05 6年 戦国の世から天下統一へ 信長と秀吉のパラメーターは?
- 06 6年 江戸幕府と政治の安定 江戸時代が長く続いた最大の理由
- 07 6年 町人の文化と新しい学問 江戸時代はレンタル王国!
- 08 6年 明治の国づくりを進めた人々 明治時代の熱きサムライたちの話
- 09 6年 世界に歩み出した日本 デジタルアーカイブス×明治時代
- 10 6年 長く続いた戦争と人々のくらし 人とつながり,平和な未来へ!
- 11 6年 新しい日本,平和な日本へ 戦後復興を未来に生かす
- 12 6年 わたしたちのくらしと日本国憲法 憲法って!?地域を通して考える
- 13 6年 国の政治のしくみと選挙 なぜ低いの?選挙の必要性を考える
- 14 6年 震災復興の願いを実現する政治 復旧・復興に欠かせない人の心
- 15 6年 世界の人々とともに生きる 地球の未来につなぐ支援の視点
- column3 命どぅ宝の島から伝えたい平和学習
- あとがき
- 執筆者一覧
はじめに
本書は,「社会科をもっと好きになってほしい」「もっと楽しい社会科授業にしたい」という先生たちの想いに応えるため,「ステップアップ」というテーマで実践をまとめた一冊です。執筆者は,全国の若手・中堅の社会科実践者が集いました。これからの社会科教育を担うメンバーだと自負しています。監修には,京都大学の石井英真先生,筑波大学附属小学校の由井薗健先生にお願いをしました。
社会科はなかなか難しい教科と言われています。
社会科実践に大きな功績を残した長岡文雄は「社会科は生き方に関わる教科」であり,「社会科におじけづくのは早すぎる」(長岡文雄『若い社会科の先生に』黎明書房)と述べています。長岡の書籍は,もう40年近く前に発刊されたものですから,随分と前から「社会科は難しい」と敬遠されてきた教科であることは否めません。
しかし,長岡の言うように「社会科におじけづくのは早すぎる」と私たちも思っています。アイデア次第でステップアップできる教科でもあります。
震災や戦争,病気など様々な不安が私たちを覆う今の社会情勢だからこそ,自分の生き方を学べる教科である社会科は貴重な存在です。
たくさんの実践を本書に残しました。はじめから読み進めてもらっても構いません。または,教室やご自宅の本棚に置いていただき,昨年よりさらに実践を深めたい時,もっと楽しい授業をつくりたい時,社会科実践の事典のようにお使いくださっても構いません。
私たちと共に,子どもたちと社会科を深く,楽しく学んでみませんか。
/編著者一同
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