道徳授業ダイナミズム
臨機応変の力で子ども中心の学びをつくる

道徳授業ダイナミズム臨機応変の力で子ども中心の学びをつくる

新刊

総合71位

子どもの発言を生かして、予定調和ではない授業をつくる!

事前に用意してあった発問に沿って進んでいく予定調和の授業ではなく、展開の主導権は子どもたちに委ね、子どもの言動に臨機応変に対応しながらダイナミックな授業をつくるための方策を紹介。授業に向かう考え方から、事前準備、問い返しなど実例満載でお届け。


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PDF
ISBN:
978-4-18-375319-9
ジャンル:
道徳
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 192頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年3月9日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
序章 ダイナミックな道徳授業をつくる臨機応変の力とは
生きた授業をつくる
自然体で必要な手を打つ
授業場面で臨機応変の力をいかに使うか
力を発揮するための六つの視点
臨機応変の力を発揮する言葉
リアルタイムでの「問い返し」
効果的なタイミング
瞬発力のつけ方
子どもの声で発問展開を切り替える
1章 授業構想―臨機応変の力の根底をつくる
内容項目研究
内容項目についての捉えを書く
深く・広く・具体的に
教材研究
「教材の読み方」三つのポイント
「手品師」「ぐみの木と小鳥」を読む
指導計画(指導案づくり)
指導案は授業の肚構えをつくるために作る
ねらいを三つ立てる
発問構想
想定外の発問
効果的な発問を生むためのステップ
2章 空間づくり―臨機応変の力を支える
安心して発言できる環境づくり・学級づくり
心理的安全性と臨機応変の力
声掛けで安全な環境をつくる
発表回数を記録させる
家庭との連携
参観者から参画者にする
3章 授業づくり―臨機応変の力を生かす
価値観を揺さぶる導入
導入の役割
問題意識を生み出す発問
子どもたちの中から問題意識を生み出させる
変容を生み出す問い返し
問い返しのバリエーション
子どもたちの「つぶやき」「そぶり」「間」を逃さないアンテナの張り方
子ども以外を見ない
教室を歩き回る
4章 スキルアップ―臨機応変の力を鍛える
発問構想の鍛え方
具体的な四つの方法
問い返し力の鍛え方
子どもを見取る力の鍛え方
子どもが子どもを理解する
板書力の鍛え方
話し合いを支える構造的板書
5章 ダイナミックな授業―臨機応変の力を発揮する
1年生 日常生活にリンクする授業―美しさの本質に迫る―
授業の概要
本時の展開
子どもたちの様子
2年生 道徳授業を通して日常を変える―点が線になる道徳教育―
日常を変える
点が線につながる道徳教育
授業の概要
本時の展開
子どもたちの様子
授業考察
3年生 その場で臨機応変に展開を変えた授業―子どもが授業中に問い返しを行う―
授業の概要
違いを編む
本時の展開
子どもたちの様子
4年生 子どもから教えられた授業―指導者も共に考える―
授業の概要
本時の展開
授業を終えて
5年生 定番教材の概念を打ち破る―教材のよさが自らの生き方に―166
教材「手品師」の賛否
メインテーマの設定
授業の概要
本時の展開
子どもたちの様子
まとめ
6年生 道徳授業の「扉」を開く―学ぶ意味のある道徳授業をつくる―178
道徳授業の壁
「壁」を破り「扉」を開く道徳授業とは
授業の概要
本時の展開 授業@2部6年
本時の展開 授業A1部6年
子どもたちの様子
「扉」を開く鍵

はじめに

 「教員人生の集大成となるような1冊を」とのご依頼、ご提案をいただいた。そんなたいそうなことではないが、今現在のこだわりどころとして大切にしているものを書かせていただければ、それはそれで意味があるのではないかと思った。

 それが「臨機応変の力」を発揮して、子どもたちと授業をつくるということであった。これはいかにも編集者泣かせのタイトルである。なぜなら、あまりに漠として具体が見えないからである。

 しかし、それが書きたかった。担当者も「それでいきましょう」と言ってくれた。これは書くしかないと思った。

 そもそも、なぜ今「臨機応変の力」なのかについて少し語らせていただきたい。

 筑波大学附属小学校の学習公開は年2回行われている。指導案を紀要に載せているが、1授業2ページと決まっている。文量も多くない。結果的に内容を絞らざるを得ない。これはなかなかよいシステムだと思っている。短いから書くのが楽とかそういう意味ではない。当然のことながら、もっと細かい案は、各自が立てて授業に臨む。指導案に書くのは、授業の核心部分だけなのである。

 それには二つ理由があると考えている。一つは、授業に向かう肚構えをなるべく単純に明確にもつことができるようにすること。二つは、いざ授業が始まったら、展開の主導権は子どもたちに委ね、いかようにも対応する覚悟をもつこと。

 この、「いかようにも対応する」力が「臨機応変の力」なのである。これは新しいものではなく、これまでも無意識のうちに大事にされ、磨き合われてきた力であると考えている。

 指導力という言葉があるが、この「臨機応変の力」を発揮して子どもたちと授業を展開する力こそが、指導力の中でも一番大切なものの一つではないだろうか。

 この力は、誰でももっている。磨くことでより強くすることができる。また、道徳授業に限らず、どの教科の授業を推進するに当たっても必要な力である。

 主体的・対話的な学び、個別最適な学び、どれをとっても最終的には、いかに子どもたちの思いをきちんと取り上げ、学びの俎上に乗せ、学び甲斐のある展開とすることができるかが問われるわけであり、そのキーとなるのが「臨機応変の力」なのである。



著者紹介

加藤 宣行(かとう のぶゆき)著書を検索»

筑波大学附属小学校教諭,筑波大学講師。

スタントマン,スポーツインストラクター,公立小学校教諭を経て現職。

日本道徳基礎教育学会会長。

KTO 道徳授業研究会代表。

光文書院道徳教科書『小学道徳 ゆたかな心』監修。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 「予定調和をやめる」という覚悟に、教師としての真の専門性を感じた。即興力とは、決して「適当」ではなく「圧倒的な準備」に裏打ちされたものであるという指摘は身が引き締まる。11冊目で学んだ「聴す(ゆるす)」姿勢で子どもの声を拾い、適切な「問い返し」を投げかけることで、一人ひとりの心が動く道徳の時間を創り上げていきたい。
      2026/2/1530代・小学校教員
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