深い学びに導く中学校英語科新発問パターン集

深い学びに導く中学校英語科新発問パターン集

新刊

BEST300

王道から変化球の発問まで!これで英語科発問マスター!

生徒の思考を活性化させるためには、様々な発問のパターンをもっておくことが重要です。本書では、30以上の発問パターンを、「読むこと」の段階と授業場面別に紹介。そのときどきのねらいや授業展開に合わせて問い方を変えることで、英語科授業が変わります!


紙版価格: 2,310円(税込)

送料・代引手数料無料

電子版予価: 2,079円(税込)

7/23刊行予定

ISBN:
978-4-18-373120-3
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
対象:
中・高
仕様:
B5判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年7月22日

CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 発問を使った英語リーディング指導
01 リーディング指導における発問とは
02 導入発問
03 事実発問
04 推論発問
05 評価発問
06 主発問と補助発問
Column 教師と生徒の英語でのやり取りの重要性
第2章 Pre-Reading: 導入発問
What do you know about Mt. Fuji?
読む目的を意識させる@
Write a comment about your thoughts on the blog.
読む目的を意識させるA
Do you like chocolate?
興味や関心を引き出す@
Do you have family rules?
興味や関心を引き出すA
What can you see in this picture?
背景知識を活性化させる@
What do you think of the name, Orihime?
背景知識を活性化させるA
Column 新出語彙の確認の仕方
第3章 1st Reading: 事実発問(概略)
Who wrote this letter?
場面や登場人物について尋ねる@
When did the story happen?
場面や登場人物について尋ねるA
Chocolate has a good history. Is it true or false?
主要な情報について尋ねる@
Is Mt. Fuji a natural or cultural heritage site?
主要な情報について尋ねるA
Why did she become a peace volunteer?
大まかな話の展開を尋ねる
What are “physical disabilities”?
キーワードについて尋ねる
Column 発問後の生徒の回答に対する教師の対応
第4章 2nd Reading: 事実発問(詳細)
What was the woman doing?
話の流れを正確に把握させる
Was Ben a good boy?
必要な情報を尋ねる@
Why is Mt. Fuji not listed as a natural heritage site?
必要な情報を尋ねるA
What was difficult for him working at a cafe?
具体例について尋ねる
Who is Mr. Floyd Schmoe?
必要な情報を尋ねるB
What does “carry” mean?
語句の意味を理解させる@
What does “arrest the woman” mean?
語句の意味を理解させるA
What do these words mean?
文の意味を尋ねる
What is unfair for cacao farm workers?
要点について尋ねる
What is the “movement”?
キーワードについて尋ねる
Column 教科書に既にある発問の活用について
第5章 3rd Reading: 推論発問
What does the sentence want to tell us?
文が暗示する意味について尋ねる@
What does the sentence really want to tell us?
文が暗示する意味について尋ねるA
Where is Mr. Nagahiro?
場面について尋ねる
Why did she say, “No.”?
登場人物の行動の理由を尋ねる@
Why did his action become a big inspiration for her?
登場人物の行動の理由を尋ねるA
What does “Time-out” mean?
キーワードの意味について尋ねる@
What do you think she thought at the time?
登場人物の気持ちについて尋ねる
What is the “huge movement”?
キーワードの意味について尋ねるA
Column 読解指導の中で文法指導を行う
第6章 Post-Reading: 評価発問
Was Ben’s father’s action good or bad?
読み取った内容の感想を尋ねる@
What would you do if you were Rosa and Why?
自分ごととして尋ねる
Do you agree with her idea?
メッセージに対する賛否を尋ねる
Write your impressions of the article.
読み取った内容の感想を尋ねるA
I’d like you to write a comment about her blog.
読んだ内容を誰かに伝えさせる@
Could you tell Mark sensei about fair trade chocolate?
読んだ内容を誰かに伝えさせるA
Column 受験対策の長文問題解説での発問の活用
おわりに
著者による発問に関する文献一覧

はじめに

 英語教育において,読解力の向上は重要な課題の1つです。生徒の読む力を高めるためには,読解の過程で生徒がどれだけ積極的にテキストと向き合うかが鍵となります。また,優れた教材があったとしても,それをどのように授業で活かすかは教師の工夫次第です。教材のよさを活かしながら生徒が楽しく英文を読むためにも,読解指導における発問は大きな役割を担っています。教師が適切な発問をすれば,生徒がテキストに対する理解を深め,思考を広げることが可能となります。本書は,読解指導を行う上で欠かせない発問づくりについて,英語教師の読者の皆さんに実践的なアイデアを提供することを目的としています。


対象とする読者

 本書は,主に中学校や高等学校で英語を教える教師を対象にしています。とくに,読解指導における発問を活用する方法を学びたいと考えている教師,または,指導法に新たなアプローチを取り入れたいと考える教師を想定しています。英語教育に携わる教師が,教室での読解指導に自信をもち,生徒の英語に対する興味や理解を深めるための助けとなることを目指しています。また,新しく教師となった先生方はもちろんのこと,長年の経験をもつベテランの先生方も,新たな視点や方法を得ることができるのではと期待しています。読解発問に対する理解を深め,効果的に授業を行いたいと考える先生方の参考になれば幸いです。


本書の構成

 本書は,リーディング指導における発問について理解し,実際の授業でどのように発問を組み立てるかを実践的に学べるように構成されています。以下の章立てに沿って,発問の基礎から応用に至るまでを説明します。

 第1章では,発問を使ったリーディング指導を考える上で大切な要素を取り上げます。発問がなぜ重要なのか,その目的や生徒に与える影響を解説し,発問の役割を明確にします。また,発問の種類についても触れ,どのような発問が求められるかについて説明します。発問は単なる質問ではなく,生徒の理解や思考を深めるためのツールであることを理解してもらうことが本章の目標です。

 第2章から第6章にかけては,読解指導における発問を段階ごとに紹介します。第2章では,Pre-Reading(導入発問)について説明し,授業の初めに生徒の興味を引き,教材への関心を高めるための発問のつくり方を考えます。第3章では,1st Reading(概略を尋ねる事実発問)を扱い,テキストの基本的な理解を深めるための発問例を紹介します。第4章では,2nd Reading(詳細を尋ねる事実発問)として,より詳細な情報の理解を導くための発問を紹介します。第5章では,3rd Reading(推論発問)を中心に,テキストの意味を深く読むための推論発問について考えます。第6章では,Post-Reading(評価発問)を取り上げ,英文から読み取ったことを生徒自身に関連づけ,より深い思考や豊かな表現を促すための発問を紹介します。

 各章には,発問をより効果的に使うためのColumnがあり,教師が知っておくべき教師と生徒とのやり取りの重要性,新出語彙の確認の方法,発問後の生徒の回答に対する教師の対応,教科書に既にある発問の活用,読解指導の中での文法指導,受験対策の長文問題解説での発問の活用についても触れます。これらのColumnでは,読解指導における,発問を通じて生徒の学びを深めるための具体的なアドバイスを提供します。


本書の特徴

 本書では,英語授業における教師と生徒との英語でのやり取りを具体的な事例として示しながら,効果的な発問づくりの方法とその活用法について解説しています。読者の皆さんが教えている生徒なら,どのように教師の発問に答え,また,教師はどのように生徒に返答するか,実際の授業を思い浮かべながらお読みいただければと思います。教科書本文をもとにした発問を使った英語でのやり取りが,生徒の理解を深め,生徒の表現を引き出し,豊かな英語授業へとつながっていく様子を具体的にイメージいただけることでしょう。

 教師が発問を使いこなすことによって,英語授業での生徒の理解や思考が深まり,英語力を向上させる可能性を広げてくれます。本書を通じて,読書の皆さんが自身の指導法を充実させ,授業がより効果的に,かつ魅力的になる一助となれば幸いです。


  2025年5月   /田中 武夫

著者紹介

田中 武夫(たなか たけお)著書を検索»

福井県出身。現在,山梨大学大学院総合研究部教育学域教授。兵庫教育大学博士課程満期退学。博士(学校教育学)。中部地区英語教育学会会長。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 発問の様々な型を学ぶことができます。
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