単元を貫く学習課題でつくる中学校社会「個別最適な学び」授業モデル

単元を貫く学習課題でつくる中学校社会「個別最適な学び」授業モデル

新刊

単元を貫く学習課題を柱に「個別最適」をめざす単元・授業づくり

一人ひとりが学習の「主語」となる単元づくりを!@一人ひとりが学習の「主語」となる「問いの構造化」と単元づくりA学習指導要領に基づいた単元を貫く学習課題B学習の個性化に対応した単元のまとめ方と授業づくりについて解説した個別最適な学びの悩みに必携の1冊。


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ISBN:
978-4-18-369824-7
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
中・高
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年6月16日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
1章 中学校社会 「1人1人の学びを個性化する」単元デザイン
―単元を貫く学習課題と学習の個性化―
1 単元づくりと「学習の個性化」について
2 単元全体で学習活動を創ること
3 単元を貫く学習課題について
4 学習活動の形態―単線型・複線型・自由進度―
5 公民的資質としての情報活用能力を育成するために
6 生成AIの利活用
2章 中学校地理 「1人1人の学びを個性化する」単元デザイン&授業モデル
A 世界と日本の地域構成
@ 【地域構成】
「スケールの可変性」から地図の意義を問い,多面的・多角的に考察し,学習を個性化する単元デザイン
1 「世界と日本の地域構成」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「世界と日本の地域構成」授業展開プラン
5 「世界と日本の地域構成」単元のまとめ方プラン
B 世界の様々な地域
A 【世界各地の人々の生活と環境】
地理的な見方・考え方を働かせる授業モデル
1 「世界各地の人々の生活と環境」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「世界各地の人々の生活と環境」授業展開プラン
5 「世界各地の人々の生活と環境」単元のまとめ方プラン
B 【世界の諸地域】
個々の追究から探るアジア州の経済成長とSDGs
―個性化した学びの支援を生成AIで実現―
1 「世界の諸地域 アジア州」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「世界の諸地域 アジア州」授業展開プラン
5 「世界の諸地域 アジア州」単元のまとめ方プラン
C 日本の様々な地域
C 【日本の地域的特色と地域区分】
生徒が自分で選んだ,自分で作った主題図を使って考察し,学習を個性化する単元デザイン
1 「日本の地域的特色と地域区分」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「日本の地域的特色と地域区分」授業展開プラン
5 「日本の地域的特色と地域区分」単元のまとめ方プラン
D 【日本の諸地域】
個性化した学びと協働的な学びによる日本地誌
―関心に基づき自ら追究の視点を設定する―
1 「日本の諸地域 関東地方」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「日本の諸地域 関東地方」授業展開プラン
5 「日本の諸地域 関東地方」単元のまとめ方プラン
3章 中学校歴史 「1人1人の学びを個性化する」単元デザイン&授業モデル
A 歴史との対話
@ 【私たちと歴史】
生徒1人1人が「主語」となる学習プラン
―生徒の学習を個性化させる学習活動と発問―
1 「私たちと歴史」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「私たちと歴史」単元のまとめ方プラン
B 近世までの日本とアジア
A 【古代までの日本】
生徒1人1人が「主語」となる学習プラン
―生徒の学習を個性化させる学習活動と問いの構造化―
1 「古代までの日本」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「古代までの日本」授業展開プラン
5 「古代までの日本」単元のまとめ方プラン
B 【中世の日本】
1人1人が時代の特色を説明する単元デザイン
―生徒が歴史解釈を追体験し,妥当性を判断する―
1 「中世の日本」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「中世の日本」授業展開プラン
5 「中世の日本」単元のまとめ方プラン
C 【近世の日本】
1人1人が歴史解釈を説明する単元デザイン
―近世の日本の大きな流れを,世界の歴史を背景に理解する―
1 「近世の日本」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「近世の日本」授業展開プラン
5 「近世の日本」単元のまとめ方プラン
C 近現代の日本と世界
D 【近代の日本と世界】
生徒1人1人の課題解決に向けた情報収集や考察を個性化する
1 「近代の日本と世界」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「近代の日本と世界」授業展開プラン
5 「近代の日本と世界」単元のまとめ方プラン
E 【現代の日本と世界】
生徒1人1人の歴史的分野の学習をふまえた構想を個性化する
1 「現代の日本と世界」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「現代の日本と世界」授業展開プラン
5 「現代の日本と世界」単元のまとめ方プラン
4章 中学校公民 「1人1人の学びを個性化する」単元デザイン&授業モデル
A 私たちと現代社会
@ 【私たちが生きる現代社会と文化の特色】
人口減少社会において,日本(地域)の伝統文化をこれからもつないでいくために大切なことは何だろうか
―文化・伝統と現代社会の諸課題を結び付けて―
1 「私たちが生きる現代社会と文化の特色」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「私たちが生きる現代社会と文化の特色」授業展開プラン
5 「私たちが生きる現代社会と文化の特色」単元のまとめ方プラン
A 【現代社会を捉える枠組み】
集団の中で,だれもが納得して合意するためにはどのようなことが必要なのだろうか?
―異なる立場に立ち,合意形成の過程を体験的に学ぶ―
1 「現代社会を捉える枠組み」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「現代社会を捉える枠組み」授業展開プラン
5 「現代社会を捉える枠組み」単元のまとめ方プラン
B 私たちと経済
B 【市場の働きと経済】
身近な経済現象とつなげ学習の個性化を
1 「市場の働きと経済」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「市場の働きと経済」授業展開プラン
5 「市場の働きと経済」単元のまとめ方プラン
C 【国民の生活と政府の役割】
各自が方略を考え,財政の在り方を構想
1 「国民の生活と政府の役割」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「国民の生活と政府の役割」授業展開プラン
5 「国民の生活と政府の役割」単元のまとめ方プラン
C 私たちと政治
D 【人間の尊重と日本国憲法の基本的原則】
憲法マスターになろう
―憲法を軸に,短時間・継続的な学習の個性化―
1 「人間の尊重と日本国憲法の基本的原則」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「人間の尊重と日本国憲法の基本的原則」授業展開プラン
5 「人間の尊重と日本国憲法の基本的原則」単元のまとめ方プラン
E 【民主政治と政治参加】
民主的な政治とは?
―模擬選挙で生徒の主体性を引き出す―
1 「民主政治と政治参加」のねらいと単元設計
2 単元を貫く学習課題と各次の学習課題
3 1人1人の学びを個性化する手立て
4 「民主政治と政治参加」授業展開プラン
5 「民主政治と政治参加」単元のまとめ方プラン
おわりに
執筆者一覧

はじめに

 令和3年中央教育審議会答申(以下,中教審答申)では「個別最適で協働的な学び」が打ち出されました。この答申からか,自己調整学習や複線型授業・自由進度学習が注目され,多くの書籍が世に出されています。そして生徒1人1人が「主語」となるような学習活動の研究も蓄積されています。加えてコロナ禍で一気に1人1台端末が現実化し,端末はほぼ標準装備になりました。そして「端末をどう使うの?」という時期も終わり,「端末を使って,どのように資質・能力を育むか?」に変化したように思えます。加えて本時主義からの脱却が謳われており,単元全体で資質・能力を育むという考え方も欠けてはならない要素でしょう。そのためには単元終末で「何ができるようになったか」を自覚させられるような,いわゆるパフォーマンス課題的な活動の重要性も広まっています。

 すなわち,数年で,授業の在り方が「黒板・チョーク・紙の世界の単線型の授業」から,「黒板・チョーク・紙に端末とクラウドが加わり,自己調整学習や複線型授業・自由進度学習も選択肢にある単元での授業」へと劇的に変化しています。


 このように単元づくり・授業づくりの「方法」に注目が集まっていますが,社会科として「内容」も重要なのは多くの方の同意を得られることと思います。とりわけ,東京学芸大学の渡部先生が提唱する「問いの構造化」ですとか,京都大学の石井先生たちが提唱される「単元に背骨を通す」は,目の前の生徒たちの資質・能力を育むためには重要な考え方だと認識しています。これらの提案は,「単元を貫く問い」を中心とした構造化された単元づくりとも同義と考えられるでしょう。

 同時に,個別最適化の議論のなかで「学習の個性化」という概念が登場しましたが,生徒1人1人に確実に学習経験を積ませて,生徒1人1人を「主語」にする単元づくりは,社会科に限らず,全教科で全教員が実現していかなくてはならない学校の「当たり前」でしょう。現在は「学習の個性化」という語が用いられていますが,この理念は我々教員が希求していかなくてはならない普遍的なものではないのでしょうか。


 そこで本書では,生徒1人1人が学習の「主語」となるように,生徒1人1人の学びを個性化する単元づくりを提案いたします。

 本書は各執筆者で


 ・学習指導要領を根拠にし,生徒1人1人が学習の「主語」となるような「問いの構造化」と単元づくり

 ・学習指導要領に基づいた単元を貫く学習課題

 ・生徒1人1人の学習の個性化に対応した単元のまとめ方


という点で歩調を合わせて執筆しています。

 本書が先生方の日々の単元づくり・授業づくりの一助となることを願っております(研究授業を拝命された先生も,ぜひ)。

 そして我が国の生徒の資質・能力の涵養と,社会科好きの生徒の育成の一助となれば。


 この「はじめに」でご興味をもたれた方,目次は次のページです。


  2026年卯月   /佐藤 崇

著者紹介

佐藤 崇(さとう たかし)著書を検索»

1981年生まれ。千葉県柏市立柏高等学校教諭。秋田大学附属中学校にて教職をスタート。その後千葉県に移り,2018年柏市立柏の葉中学校開校に従事。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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