音楽の授業がもっとうまくなる50の技

音楽の授業がもっとうまくなる50の技

近日刊行予定

ワンランク上の音楽授業を目指す全ての先生のために

教材は十分に研究しているし、音楽好きの子どもは多いけど、イマイチ授業に手応えが感じられない。そんな先生が音楽授業の質を一段引き上げるための一冊。題材づくりから魅力的な導入、領域別指導スキル、技能の評価まで、音楽授業名人が絶対外せない50の技を解説。


紙版価格: 2,046円(税込)

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ISBN:
978-4-18-368727-2
ジャンル:
音楽
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 176頁
状態:
近日刊行
出荷:
2025年7月18日

もくじ

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はじめに
序章 音楽の授業づくりで大切にしている3つのこと
1 学校で音楽を学ぶ理由
2 音楽の授業における「約束ごと」
3 全員参加の風土づくり
第1章 題材・教材をつなぐのがもっとうまくなる5の技
4 1年間の学びを確認しよう
5 1学期間の計画を立てよう
6 必要な教材を見極めて題材を組もう
7 教科横断的な視点を取り入れよう
8 〔共通事項〕は,超重要事項として押さえよう
第2章 導入で子どもを引き込むのがもっとうまくなる5の技
9 音楽室でしかできないことを企もう
10 音楽シャワーをたくさん浴びせよう
11 アイスブレイクをみんなで楽しもう
12 メインの活動につながるウォーミングアップをしよう
13 見通しやめあてで自己調整を意識しよう
第3章 歌唱の指導がもっとうまくなる8の技
14 「聴いて」教材と出会おう
15 「見て」教材と出会おう
16 伴奏は音源を活用しよう
17 歌いなじむ時間を確保しよう
18 見た目を協働的に学ぼう
19 自分の声と向き合って,様々な歌い方を知ろう
20 曲の部分や内容をしぼって思考しよう
21 指揮で歌声を誘導しよう
第4章 器楽の指導がもっとうまくなる8の技
22 楽器の音に耳を澄ませよう
23 素敵な音色で演奏しよう@〜リコーダー・箏〜
24 素敵な音色で演奏しようA〜鉄琴・木琴〜
25 歌うことから始めよう
26 10分練習で個別最適な学びを促そう
27 パート分けは希望制でやる気を高めよう
28 音楽の特徴から演奏の仕方を考えていこう
29 指揮で音を合わせる気持ちよさを味わおう
第5章 音楽づくりの指導がもっとうまくなる8の技
30 音楽づくりの価値を知ろう
31 出た音そのものに耳を傾けよう
32 確かな条件設定で思考の余地を生み出そう
33 部分的に試すことから始めよう
34 「始め・中・終わり」のつながりを意識しよう
35 ICTを使って音楽をつくってみよう
36 記録の方法は子どもに委ねよう
37 作品は音楽ありきで発表しよう
第6章 鑑賞の指導がもっとうまくなる8の技
38 事前に何度も聴こう
39 音楽,作詞者,作曲者,演奏者と対話しよう
40 事実とイメージをつなげて板書しよう
41 全曲通して,味わって聴いてみよう
42 こたえのない問いで,思考を促そう
43 目的をもって,体を動かす活動を取り入れよう
44 ICTを生かして,個別最適な学びを目指そう
45 鑑賞曲から広げよう
第7章 評価の仕方がもっとうまくなる5の技
46 知識,思考,態度の評価はメモを貯めておこう
47 子どもたちから「書きたい」気持ちを引き出そう
48 技能の評価は直接と録画を使い分けよう
49 評価の仕方を共有しよう
50 一人一人の成長を大切に見ていこう

はじめに

 「音楽」が好きかどうかと尋ねると,老若男女問わず,多くの人が「好き」と答えてくれます。では,「音楽の授業」となるとどうでしょう。教師も子どもも「好き」の割合が,ぐっと減ってしまうような気がしませんか。

 かくいう私も,初めて音楽を教えることになったときは,期待以上に不安が大きかったことを覚えています。指導書を読んでも,音楽用語につまずき,板書例も少ないためか他教科よりも授業の具体的なイメージがもてず,いざ授業をしてみても,まさに「活動あって,学びなし」の状態。評価も手探りで,正直,音楽の授業が楽しい時間だったとは言えませんでした。

 この状況をなんとか打破したい一心で,様々な研修会に参加し,本を読み漁り,仲間の先生方にヒントをいただきながら,日々,授業改善を重ねていきました。何より,一緒に授業をつくっていく目の前の子どもたちから,たくさんの気付きをもらいました。

 こうしてできたのが本書です。音楽の授業づくりに悩んでいた昔の自分に,そっと手渡したい一冊になりました。本書を手に取ってくださった方には,私の考えをエッセンスとして取り入れつつ,ぜひ自分らしいアイデアを加えて,より素敵な授業につなげていただけたら幸いです。


 ところで,私は,子どもを一本の「木」になぞらえ,次のような関係性をもって音楽科における資質・能力を捉えています。(図省略)


 世界には様々な「木」があります。背の高さ,根の深さ,幹の太さ,葉の形や数,花の色,実の有無,成長速度……。1つとして同じ「木」は存在しません。みなさんは,どんな「木」を育てたいですか。また,今育てている「木」は,どんな風に成長したがっていますか。そして,教師であるあなた自身は,どんな「木」でありたいですか。

 本書を通して,先生方一人一人,そして子どもたち一人一人の心の中に,「音楽」と「音楽の授業」が価値あるものとして芽吹き,根を張り,大きく育っていくことを切に願っています。


  2025年7月   /納見 梢

著者紹介

納見 梢(のうみ こずえ)著書を検索»

1988年生まれ。

埼玉大学教育学部を卒業後,埼玉県公立小学校教員として7年間勤務。平成29年より,埼玉大学教育学部附属小学校に6年間勤務。現在は,埼玉県公立小学校にて,教務(音楽担当)として勤務する傍ら,上越教育大学大学院学校教育研究科に在学中。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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