授業はタイミングが9割

授業はタイミングが9割

新刊

総合32位

教師の「出どころ」はどこにある?

同じ方法で授業をしているのに、自分の教室ではうまくいかない―その原因は「タイミング」にあり!? 教師が出ていく場面、子どもを待つ場面を適切に見極め、学びを創り出していくための技術を、豊富な事例とともに分析。「教師の暗黙知」を徹底的に言語化した1冊!


紙版価格: 2,090円(税込)

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電子版予価: 1,881円(税込)

7/24刊行予定

ISBN:
978-4-18-364052-9
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 192頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年3月5日

もくじ

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はじめに
第1章 「タイミング」が授業の成否を分ける
1 たくさんの『方法』を知っていれば、よい授業ができるのか
2 『方法』が有効に働く『タイミング』
3 今、これからの授業は『タイミング』が9割
コラム1 教師が情報をコントロールする価値は
第2章 「タイミング」を見極める四つの技術
0 四つの技術 「捉える」「創り出す」「待つ」「見とる」
1 方法を「捉える」技術
2 タイミングを「創り出す」技術
3 子どもの学びを「待つ」技術
4 子どもの学びを「見とる」技術
5 四つの技術を実際に駆使するために
コラム2 四つの技術を身に付けるためのマインドセット
第3章 方法と事例で見る 授業の適切な「タイミング」
事例編の見方
発問
1 「このお話の中心人物は誰かな」
選択型の発問 一つの花(4年)
2 「改訂前の文章は、どこが違うかな」
比較の発問 想像力のスイッチを入れよう(5年)
3 「もし自分がお話の中でその兵十に出会ったら、どうしてあげたいですか」
選択型の発問 ごんぎつね(4年)
4 「かえるくんがお手紙の内容を言ったのはどうしてですか」
理由を問う発問 お手紙(2年)
対話
5 「ペアで文章を確かめながら話し合いましょう」
ペア対話 たずねびと(5年)
6 「7、8段落がどのような種類に入るか、グループで考えましょう」
グループ対話 どうぶつ園のじゅうい(2年)
7 「不思議な出来事がいくつ起きたのか、みんなで考えを交流しましょう」
全体対話 まいごのかぎ(3年)
8 「共感した部分について、相手を決めて交流しましょう」
フリー対話 「帰り道」(6年)
ICT
9 「書き換えた文章に図や表を加えて、タブレットにまとめましょう」
アウトプットする 言葉の意味が分かること(5年)
10 「今日の学習で新しく気付いたことをカードに書きましょう」
整理する モチモチの木(3年)
11 「タブレットで友達の考えを参考にしながら、自分の考えを創りましょう」
共有する 海の命(6年)
12 「生活科でまとめた植物の観察記録を見てみましょう」
参照する たんぽぽのちえ(2年)
コラム3 見とりと教材分析―国語の眼鏡
第4章 45分間の授業で見る「タイミング」
「タイミング」を視点に授業を俯瞰する
―授業実践 小学2年「スーホの白い馬」
おわりに
引用・参考文献

はじめに

 こんな経験はありませんか?


書籍や研修会で知った方法を授業に取り入れてみて…

「同じことをしているはずなのに、自分の教室ではうまくいかない」


公開授業を見に行って…

「子どもたちがとても意欲的。自分の学級と全然違う」


 みなさんは、このような場面に出合ったとき、それをどのように解釈されますか?


 多くの方が、教師の力量の違い、もしくは子どもの実態の違いとして解釈されるのではないでしょうか。ただし、子どもの実態の違いについては、それを踏まえて授業を行うことも教師の力量の一つと考えることができます。すると、ここでの問題は、教師の力量の違いに集約されるのではないでしょうか。


 この教師の力量の中で、多くの割合を占めながらも意識化されない力が、「いつやるか」を判断する力、すなわちタイミングを見極める力です。

 いかに優れた方法であったとしても、子どもにとって必要のないタイミングであるならば、有効に働くことはありません。そればかりか、たちまち教師のやりたいことに付き合わせるような、教師主導の授業に陥ることでしょう。タイミングが適切であるからこそ、書籍や研修会で知った方法はうまくいくのです。また、子どもたちは意欲的になるのです。


 しかしながら、このタイミングについては、経験や感覚によるものとして、なかなか言語化がされることはありませんでした。そこで私は、タイミングを見極める力を、四つの技術に分解して言語化することを試みました。


 〈タイミングを見極める 四つの技術〉

 ○方法を「捉える」技術    …方法がもつ機能を捉える技術

 ○タイミングを「創り出す」技術…子どもを方法へ誘う働きかけの技術

 ○子どもの学びを「待つ」技術 …子どもが自ら学ぶ空白を創る技術

 ○子どもの学びを「見とる」技術…子どもの思いや思考を見とる技術


 これら四つの技術を授業の構想段階で、また実際に授業を行いながら駆使することで、適切なタイミングで方法を授業に取り入れていこうということが、本書の主張になります。


 なお、タイミングについてより分かりやすく論じるために、本書では、方法を「発問」「対話」「ICT」に関わるものに絞っています。これらは、日常的に多くの授業で取り入れられているとともに、研究授業でも「手立て」として指導案に明記されることが多いと思います。特に「発問」「対話」「ICT」を取り入れた授業を行う前には、本書を手にとって役立てていただければと思います。

 さて、本書の構成ですが、どの章から読んでいただいても結構です。いち早く知りたい情報に合わせて、次のように選んでお読みください。


○タイミングの価値についてもう少しお考えになりたい方

→第1章『「タイミング」が授業の成否を分ける』へ

○タイミングを見極める四つの技術について、具体的に知りたい方

→第2章『「タイミング」を見極める四つの技術』へ

○発問・対話・ICTの適切なタイミングについて、具体例を通して確かめたい方

→第3章『方法と事例で見る授業の適切な「タイミング」』へ

○45分の授業を通して、タイミングを見極める力をイメージされたい方

→第4章『45分間の授業で見る「タイミング」』へ


 それでは、本書を通して、一緒にタイミングを見極める力を高めていきましょう。


  2024年1月   /中野 裕己

著者紹介

中野 裕己(なかの ゆうき)著書を検索»

新潟大学附属新潟小学校教諭。

1986年新潟県生まれ。新潟市公立小学校教諭を経て,現職。

「授業は,子どもと教材の相互作用」を合言葉に,子どもの学びを「支える」授業づくりを大切にしている。全国国語授業研究会監事。Google Educator group Niigata city リーダー。授業改善コミュニティ「授業てらす」プロ講師。教員サークル「国語授業“熱”の会」代表。教員サークル「新潟音読研究会」幹事。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 自分が言語化できないけど、無意識で大切にしたいと思っていたところが言語化されている本でした。この視点を大切にすれば確実に授業力は向上すると思えた本です。
      2024/2/1620代・小学校教員
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