生成AIとデザインする!情報活用型プロジェクト学習ガイドブック3.0

生成AIとデザインする!情報活用型プロジェクト学習ガイドブック3.0

新刊

BEST300

アイデアを広げ、探究の質を高める生成AIの使い方

誰か・何かの役に立つゴールを明確にした探究学習であるプロジェクト型学習(PBL)。授業づくりのシミュレーション、ルーブリック作成、授業の手立ての相談ができる生成AIを活用した小・中・高・特別支援学校の14の事例を収録した。【3つのAIアプリ特典つき】


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ファイル形式

PDF
ISBN:
978-4-18-363628-7
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年10月22日

Contents

もくじの詳細表示

まえがき
3つのAIアプリの紹介
Chapter1 解説編 生成AIと探究する学びをつくる
1 探究を通して何を学ぶのか
2 生成AIができること
3 探究する過程を生成AIでイメージする
4 生成AIと学びの質を考える
5 生成AIで授業デザインの幅を広げる
6 生成AIを取り入れた教員研修
7 生成AIと授業づくりのこれから
Chapter2 実践編 生成AI×情報活用型PBLの授業づくり
0 授業づくりガイド
小学校
1 1年 生活・図工・国語 新1年生をよろこばせよう
2 2年 生活 つくる楽しさはっけん
3 4年 国語・図工・音楽 十五少年漂流記の世界を創ろうプロジェクト
4 5年 国語 もう一つの物語
5 6年 社会 世界に歩みだした日本
中学校
6 1年 英語 学校行事の紹介ページを作ろう
7 2年 理科 天気とその変化
8 3年 社会 よりよい社会を目指して
高等学校
9 1・2年 地理・歴史 学びのデザインを探究しよう
10 3年 数学 自然現象を数式化し,正確な予測を立てよう
11 2年 数学・物理 ゼミ,自由進度学習,問題演習で活用しよう
12 2年 英語 Fighting Angel
特別支援学校(高等部)
13 理科 つなぐいのちミッション
14 数学 割合とグラフ
あとがき

まえがき

 まず,この本の書かれた目的を確認しておくと,それは学びのDXとなります。GIGAスクール構想が始まり,コロナ対応という追い風を受けて,学校のICT活用は一気に加速し,日本中の学校で日常的にICTを使う場面を見るようになりました。しかし,GIGAスクール構想の本来の目的である,学習指導要領の目指す学びの実現には,まだまだ到達していません。その根本の原因は教員の意識にあると考えています。高度経済成長の時期に,一気に進んだ経済の成長と人口増加は,教師主導,一斉指導,知識伝達型の授業を日本中に拡大させました。1クラスあたり45人の児童生徒を前にした教員にとって,授業の効果と効率を上げるには当然の帰結といえます。しかし,時代は変わり,経済の低迷,人口減少,テクノロジーの進化と社会構造は目まぐるしく変化し,教育に求められるものを大きく変わろうとしています。企業が「一般職」の採用をやめ「総合職」の採用にシフトしていることからも,その変化を実感することができます。そのような社会の変化に学校は対応できていないのが現状であり,その打破を学校DXという,デジタル化を切り口とした学校教育のトランスフォーメーションに求めています。特に,学校教育の中核をなす授業では,「主体的・対話的で深い学び」という視点での授業改革が進められています。しかし,その授業をデザインする教員の思考には,従来の教師主導の授業デザインがクセのように染みついて,授業改革を妨げているのが現状といえます。新しい授業を考えようとしても,経験したこともやったこともない授業をゼロから構築するのは,意識面でもスキル面でも高いハードルが存在するでしょう。そこで本書は,そのハードルは生成AIのサポートでクリアしていこうと考えて書かれています。この本を手にし,先生方一人ひとりが学びを変えるイノベーターになることが学びのDXにつながっていくでしょう。


  2025年9月   /平井 聡一郎



 私は,15年以上の教育現場での指導経験がある「元・先生」です。現場にいた頃,多様化する子どもの一人ひとりの個性に寄り添う学びを提供したいけれど,限られた時間の中でその実現は困難であると悩んでいました。そこで,この難題を解決するため教育×テクノロジーの会社を立ち上げました。

 その後,生成AIが登場しました。私は「生成AIが学びを変える」と直感し,おそらく日本で最も早く生成AI組み込みの教育サービスを開発・リリースしました。この新しいシステムをもとに開発された「スクールAI」は,今では全国の学校で利用され,多くの子どもに個別最適な学びを提供しています。

 特に,生成AIと探究的な学びの相性は抜群です。生成AIは,学習者の興味・関心に応じた個別最適化された支援を提供することができるからです。

 また,私は全国の学校を訪れる中で,「探究的な学習の重要性は理解しているが,どこから始めればよいかわからない」という声をよく聞きました。この声に応えるため,「情報活用型PBLシミュレーター」が誕生しました。すでに500名以上の教員にご利用いただき,「これまでにない発想で授業がつくれる」「授業デザインが楽しくなった」といった評価をいただいています。

 本書は,生成AIを活用した探究的な学びを軸にした授業づくりに特化した内容となっています。前半では理論的な解説を扱い,後半では小学校から高等学校,特別支援学校まで14の実践事例を収録しました。

 私は,日々の活動や業務を通じて,生成AIを活用することで,教員の授業デザイン力が飛躍的に向上し,児童生徒の学習意欲と学習成果が大幅に改善される様子を見てきました。特に,探究的な学びにおいて,生成AIは学習者・教育者の思考を深め,多様な視点を提供する強力な相棒となっています。

 本書が,全国の教育現場で奮闘する教員の皆様にとって,生成AIを活用した新しい授業づくりの指針となることを心から願っています。


  2025年9月   /佐藤 雄太

著者紹介

稲垣 忠(いながき ただし)著書を検索»

東北学院大学教授

平井 聡一郎(ひらい そういちろう)著書を検索»

合同会社未来教育デザイン代表

佐藤 雄太(さとう ゆうた)著書を検索»

株式会社みんがく代表,一般社団法人教育AI活用協会代表理事,東京学芸大学専門研究員

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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