- はじめに
- CHAPTER1 BYOD/BYADとその環境づくり
- 1 BYOD/BYADとは
- 2 BYOD/BYADの環境づくり
- 3 Chromebook端末の保護者購入
- 4 Google for Educationの導入
- 5 BYOD/BYAD環境構築のトライ&エラー
- 6 ICTの利活用を展開・継続させる管理職の役割
- CHAPTER2 BYOD/BYADの実践事例
- 1 国語
- 国語科での活用のポイント
- 事例1 CBTの結果を踏まえた活用
- 事例2 Zoom等の会議システムを用いた活用
- 事例3 Zoom等の会議室システム&コメント機能を用いた活用
- 2 社会
- 社会科での活用のポイント
- 事例1 ファイル共有や会議システムを用いた対話的な学び
- 3 数学
- 数学科での活用のポイント
- 事例1 Googleスライドを利用した発表資料の作成
- 事例2 Google Classroomを活用した全体交流
- 事例3 BYOD/BYADを生かした振り返り活動
- 4 理科
- 理科での活用のポイント
- 事例1 ファイル共有と共同編集
- 事例2 Googleフォームを活用したCBTの取組
- 事例3 BYOD/BYADを生かしたIBTの導入
- 5 保健体育
- 保健体育科での活用のポイント
- 事例1 スポーツと多様に関わるGoogle Classroomの活用
- 事例2 「学習成果」の蓄積と評価のためのGoogleスライドの活用
- 事例3 Googleフォームを活用したCBTによる「指導と評価の一体化」
- 6 技術・家庭
- 技術・家庭科での活用のポイント
- 事例1 BYOD/BYADを生活に生かす
- 事例2 ICTが学校と家庭をつなぐ「ものづくり」
- 事例3 Googleスプレッドシートによる「デジタル化演習」
- 7 外国語
- 外国語科での活用のポイント
- 事例1 リフレクションシートの作成
- 事例2 毎時間の運用
- 事例3 単元終了後の活用
- 8 特別の教科 道徳
- 特別の教科 道徳での活用のポイント
- 事例1 Googleフォームのアンケート機能の活用
- 事例2 Googleフォームを使用した考えたこと・感じたことの共有
- 事例3 Googleスプレッドシートの活用
- 9 総合的な学習の時間
- 総合的な学習の時間での活用のポイント
- 事例1 探究のための基礎的・基本的なスキル習得と演習事例
- 事例2 コロナ禍における情報の収集ツールとしての活用
- 事例3 整理・分析,まとめ・表現での活用
- 10 学級活動
- 学級活動での活用のポイント
- 事例1 学級日誌のデジタル化
- 事例2 Googleフォームの活用
- 事例3 Googleサイトの活用
- 11 生徒会活動
- 生徒会活動での活用のポイント
- 事例1 生徒会の組織づくりと生徒会活動の計画や運営での活用
- 12 学校行事
- 学校行事での活用のポイント
- 事例1 生徒会行事「生徒総会」における答弁原稿の制作
- 事例2 学校祭における広報映像
- 13 進路指導
- 進路指導での活用のポイント
- 事例1 Google Workspace, Google Classroomの活用
- 14 職員室
- 職員室での活用のポイント
- 事例1 Googleスライドを活用した予定の提示
- 事例2 Googleスプレッドシートを活用した職員会議の議題の共有
- 事例3 Google Chat(スペース機能)を活用した教職員全体の情報共有
- 15 保健室
- 保健室での活用のポイント
- 事例1 Googleフォームによる健康調査
- 16 専門家による学習指導
- 専門家による学習指導での活用のポイント
- 事例1 一人ひとりの探究的な学びを実現する大学教員による指導
- 事例2 知的好奇心を高める専門家によるリレー講演会
- 17 学校間交流
- 学校間交流での活用のポイント
- 事例1 遠隔合同授業の実施準備の取組
- 事例2 接続する両校がともにメリットを感じる学習の展開
- CHAPTER3 BYOD/BYADをめぐる状況
- 1 1人1台端末環境整備の現状
- 2 フェーズ3への道
- 3 端末等更新の今後の3つのパターン
- おわりに
- 執筆者一覧
はじめに
端末活用は,この数年間,飛躍的に進んだ。それも,1人1台の端末が,個々の児童生徒のもとにやってきたからである。このことは,単に児童生徒1人1台端末環境の整備という物理的な話にとどまらず,これまでの授業方法,教科書の位置付け,教師の役割,学校の在り方,児童生徒にとってのツールとの関わりなどを再考・再構築するきっかけになる可能性がある。
ただし,いつまでも自治体が整備を続けられるかといえば,難しいと筆者は考える。そして,1人1台端末活用の行き着く先ともいえるBYOD/BYAD。本書は,全国に先駆けて実践が進む北海道教育大学附属函館中学校の取組をもとに,その活用法を提案するとともに,学校のミライの端末活用の在り方を探る1冊になっている。同時に,本書は,北海道教育大学附属函館中学校の実践の成果である。また,チーム函館中で本書に関わったその意味は大きい。
本書は,3つのCHAPTERで構成されている。CHAPTER1は,「BYOD/BYADとその環境づくり」として本校の経緯が書かれている。CHAPTER 2は文字通り,「BYOD/BYADの実践事例」について各教科や特別活動などについて書かれている。そして,CHAPTER3は,「BYOD/BYADをめぐる状況」として,本校に限らず,1人1台端末環境の現状から,今後多くの学校,自治体で検討すべき,端末環境に関して書かれている。
本書が,Next GIGAへ進む,すべての教員,学校,自治体の参考となることを切に願っている。
2023年6月 放送大学教授 /中川 一史
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- 明治図書
- 学校としてどのように取り組んだのか具体的に書いてあり分かりやすい。2024/9/1640代・小学校教員