- 巻頭言
- ─ノウハウを否定しない /正頭 英和
- はじめに
- 活動アイデアの構成
- Chapter1 リスニング[聞く]の活動アイデア
- 英語耳を育てる! 洋楽シャドーイング
- 授業の導入を知的に変える! トゥデイズ・フレイズ
- オールイングリッシュのファーストステップ! エスエスジートーク
- クイズで復習! リスニングクイズ大会
- アイスブレイクにぴったり! 私は誰でしょう?
- 音のインプット! ピクチャーカードリスニング
- 洋楽が歌えるってカッコいい! ソング・ディクテーション
- 教科書を100%活用する! イニシャルリスニング
- ゲーム感覚で英語力を伸ばす! 間違い探しリスニング
- 労に見合う益あり! オリジナル音源ディクテーション
- 対話が学びを活性化させる! ペアディクトグロス
- Chapter2 リーディング[読む]の活動アイデア
- 英問英答がグッと面白くなる! アクティブQ&A
- 速ければ速いほど燃える!? リズムトラック読み
- 既習の力を発揮する! 推測リーディング
- 1人1台端末に最適! Kahoot!オンラインで早押しゲーム
- 長文読解もICTでサクサク! Kahoot!リーディング
- 探究学習にチャレンジ! ノシアックプロセスで学びを深めよう!〈リーディング編〉
- ハリウッドスターの気分で! なりきりジェスチャー演読
- ゲーミフィケーションで全員参加! 英単語カルタ
- 創造性を発揮して! ベストアンサーを探そう
- COLUMN レベル別音読のススメ
- Chapter3 インタラクション[話す(やり取り)]の活動アイデア
- 身体があたたまると声も出る!? ミュージカルフィッシュ
- 沈黙の時間は生ませない! コミュニケーションストラテジーチャット
- パフォーマンステストにも使える! カットアウトピクチャー自己紹介
- 帯活動で慣れさせる! ポレポレ・カフェトーク
- 密にならずにペア活動! オンラインインフォメーションギャップリーディング
- 探究学習にチャレンジ! ノシアックプロセスで学びを深めよう!〈インタラクション編〉
- ペア&グループ活動が盛り上がる! タイムトライアルQ&A
- パッと英語脳に切り替える! いきなり!クエスチョン
- 討論ってこんなに簡単だったんだ! ウォームアップピンポンディベート
- 嘘を見抜け! 三文自己紹介
- 発話力も思考力も高まる! マッピングディスカッション
- アイコンタクトに慣れさせよう! エスパーは誰だ?
- COLUMN 音楽プレイヤーアプリ Audipo
- Chapter4 プロダクション[話す(発表)]の活動アイデア
- 表現力と要約力を育てる! 4コマリテリング
- 役割を全うする楽しさを! ジグソーピクチャーICTリテリング
- オリジナル情報の追加で飽きさせない! 紙芝居リテリング
- 創造性を刺激する! スリーカードスピーチ
- もっと伝われ! オートマスイッチ自己紹介
- スパイラルに学びを積み上げて! 登場人物ビルディング
- 自然と質疑応答が生まれる! あなたの理想の人は?
- ジェスチャーはダメよ! これは何でしょう?
- 探究学習にチャレンジ! ノシアックプロセスで学びを深めよう!〈プロダクション編〉
- 教室からできる国際貢献! SDGs 2030 project
- COLUMN 評価観をアップデート!
- Chapter5 ライティング[書く]の活動アイデア
- 検定試験対策にもおすすめ! ピクチャーライティング
- まずは量で勝負! ドライブ・ザ・ペン
- チャット感覚で楽しむ! SNS風ライティング
- クラスが笑いに包まれる! 何ができるかな?
- あたたかな教室環境づくり! Can you hear?みんなの想い
- グループでクリアせよ! ミッションポッシブル
- 英作文の力がぐんぐん伸びる! ニュースペーパーライティング
- いつでも使える万能活動! キーワード・クリエイティブライティング
- 勝手に文型が身につく! ダウトゲームで語順習得
- 相手意識で文章が磨かれる! 即興交換日記
- 他教科と連携して取り組む! 紙芝居をつくろう
- 教科書を100%活用する! なりきりライティング
- 自律的学習者への道! 自己調整ライティング
- おわりに
巻頭言
ノウハウを否定しない
立命館小学校 /正頭 英和
僕の教師修業の第一歩目は,「全国の有名な先生のノウハウを集めること」でした。
本を買いあさったり,全国あちこちの研修会に参加したりと,なかなか必死でした。そんな僕の姿を見た先輩からは,
「ノウハウではない。もっと大事なものがあるんだ。それは未来の生徒の姿を……」
という感じのありがたいご指導をいただきましたが,当時の僕は
「生徒の姿? それより明日の授業,何しよう……」
という思いがすごく強かったです。
自分が理想としている生徒の姿をイメージなんて全くできませんでした。もちろん,キチンと生徒の未来の姿をイメージして,そこから逆算して授業を設計していくことは理想的です。ご指導いただいた先輩のメッセージはとても大切なものだと,頭では理解しています。ただ,当時の僕にはできなかったのです。
僕が子どもの姿をイメージして,逆算で授業を設計できるようになったのは,ノウハウが一定数溜まってきた時期でした。
「Aという方法とBという方法が自分の手持ちのネタとしてあるけど,どちらのほうが有効なんだろう?」
と迷う場面が生まれたとき,初めて
「自分は生徒たちにどんなふうに成長してほしいのだろう」
という思いが生まれました。
Aという方法しか持っていない時期であれば,迷うことなくAを使っていました。A以外の方法を知らないから当然です。Aすら持っていないときは,「Aはどこだ??」と必死で探していました。ノウハウが溜まり選択肢が生まれたことによって,はじめて「目的地はどこなんだっけ?」となったのです。
もちろん,僕のようなケースはモデルケースではありません。むしろ順序が逆になってしまっている,よくないケースなのかもしれません。ただ,多くの先生が僕と同じような悩みに遭遇していることも,最近わかりました。教育を取り巻く環境はどんどん厳しく・難しくなっているので,「正論」だけでは乗り越えられない場面もたくさんあります。だから,僕はノウハウを集めることを否定しません。そこから見えてくる「教育」というものは絶対にあると思っているし,少なくとも僕はそうやってきました。
ここに11人の先生方のノウハウが凝縮された本が出版されました。明日の授業に迷われている先生方,ぜひ本書を通じてノウハウを増やし,選択肢を増やし,そして生徒の未来の可能性を増やしてほしい。そんなふうに思っています。
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- 明治図書
- 具体的な活動方法が掲載されていた。2023/10/1930代・中学校教員
- 新しい指導要領や新しい教科書に変わり、少し慣れ親しんできたところで、ちょうど気になるテーマにそった内容でありがたかったです。2022/5/240代・中学校管理職
- 帯活動として、すぐにできる活動ばかりで、早速授業に取り入れようと思います。2021/9/2630代・高校勤務