「THE 教師力」シリーズ
THE 説得〜生徒指導編〜

「THE 教師力」シリーズTHE 説得〜生徒指導編〜

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教師の武器は「言葉」と「表情」だ!生徒指導サバイバル

教師の武器はたった二つ。即ち「言葉」と「表情」です。生徒指導の山場で子ども達に語る時、教師はどんな「表情」と「言葉」で語りかけるのか。ある時は穏やかに、ある時は和やかに、ある時は毅然とした表情で。子どもたちの心に響く語りかけの妙が、ここにあります。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-348312-6
ジャンル:
生活・生徒・進路指導
刊行:
対象:
小・中・高
仕様:
四六判 128頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
1 子どもの価値観を変えるのが説得である!
@価値観を変えると行動が変わる
A説得の具体例
2 冷静に説く
@心構え
A事例
B説得力向上策
3 ≪変心≫のきっかけを作る全体と個への説得
@全体への説得
A個への説得
4 複数学年の大勢を説得するには
@フリを作る
A誰を見て話すのかもポイント
B図や映像の活用
Cパフォーマンス
5 子どもとの信頼関係に基づいた説得を行う〜共感を示し,行動を喚起する〜
@説得とは,「共感を示し,行動を喚起すること」
A相手の事情に思いを巡らせる
B「共感」で相手の心を動かす
Cエピソードで行動を喚起する
6 説得上手は,説得しないで納得させる
@100点が取りたい
A上手く書きたい
B説得上手は説得しない
C説得せずに引き出す
7 認知特性に対応した対話を
@私の生徒指導の昔と今
A子どもの理解者として
B記録をとる
Cふりかえる
D冷静さを保つ
8 対立をせず,寄り添う
@2年目の大きな失敗
A失敗から何を学ぶか
B自分はどう映っているのか
9 心に余裕を持って,考えさせる言葉を使う
@問題は起こるもの
A何度同じことを言わせるんだ!
B子どもの心に届く言葉って
C子どもたちとの関係をつくるために
D一番言いたいことは子どもの口から言わせる
10 行動化されてこその効果
@生徒指導観
A最低限持ち合わせておくべき説得力
B理科教師なんだから……
C合唱指導は説得の効果である
11 事実重視の生徒指導
@説得を回避する
A事実を確認する
B事案をメタ認知させる
Cどこまでも徹底する
12 生徒の今を観つつ10年後を見通して語る〜役者,易者的視座を身に付けるために〜
@教師の「四者悟入」
A教師の役者的な語りとは
B教師の易者的な語りとは
C素の自分で生徒に向き合う覚悟
D教師の醍醐味
13 安心感と信頼感をもたらす教師の語り
@個別の生徒指導で何を語るか
A生徒の「なぜ?」に向き合う
14 「自然に」納得へと導く「柔らかな」説得
@生徒指導の分岐点
A失敗の取り戻し方
B外から見てできること
C「柔らかな説得」を自然に
15 しんどい子も周りの子も大事にする声かけ
@「キレイゴト」に聞こえる言葉
A居場所の確保のために周囲に迷惑をかけさせない
B行動に目を向けさせる言葉=「なんでそうやってしまうのかな」
C何から始めたらいいか
16 説得の前段階
@「近づく」編
A「観察する」編
B「触れる」編
C 「かかわりの貯金をふやす」編
17 相手の心をほぐすために
@説得することのゴールとは?
A目の前の生徒をよく見る
B相手が何を考えているのかを推し測る
C正論が効果を持たない理由
D相手の心をほぐす方法
E自分のなかに無い言葉は伝わらない
18 失敗から学べ!!〜子どもを可視化する〜
@はじめに
A自分が変わる〜学年のボスA男との一年間〜
B辛抱強く,丁寧に。〜記録することで見えてきた変化〜
19 MUSTを押し付けずWANTを導き出す説得
@生徒のWANTにつきあう
A気持ちは受容し,行為は許容しない
B言い分を受け止める
C質問をする
D最善の方法を一緒に考える
20 まずは,歯を磨け!〜門外不出 生徒指導「説得」成功秘伝の書〜
@生徒指導に,水戸黄門の「印籠」はなし
A隣人の「欠点」を愛せよ〜生徒指導の入り口編〜
B「は〜い,【例外】に注目」
C生徒指導の秘密兵器は,歯磨き粉/歯ブラシ/洗口液
D「ご趣味は?」〜ひょんなことを知っている[強さ]〜
E100%「こと」について説得する→「人格/感情」不要
F(おまけ)「説得」を支える小さな技術
あとがき

まえがき

 教師の武器はたった二つ。即ち「言葉」と「表情」である。その場に相応しい表情を伴った言葉を一般に「語り」と言う。教師は「語り」によって子どもたちを導かねばならない。それが教師の仕事である。

 生徒指導や生活指導において,教師がこうした自分らしい,それでいて子どもたちの心に響く「語り」を身につけているか否かは,生徒指導の成否を決めるほどの重要な要素である。ある教師は穏やかに,ある教師は和やかに,ある教師は毅然とした態度で,ある教師は精一杯の自分を演出しながら,子どもたちの心に響く「表情」と「言葉」を武器に語る。

 しかし,最近の子どもは自分の非を認めないことが多いと言われる。相手も悪いと自分だけが悪者にされるのを徹底して拒む傾向も見られる。他人の気持ちを慮ることが苦手で,自分から見た視座だけを根拠に主張し,最後までそれを曲げない傾向もあるとされる。こうした子どもたちと対峙したとき,教師はいかに語るべきなのか。

 本書は「説得」をテーマに,教師が子どもたちの意に反して生徒指導を施そうとするときの「語り」について自己分析していただくことにした。20人の中堅・ベテランの教師に,自らの教師としての「語り」の妙を披露していただく。そういう企画である。

 本書が「教師力」を身につけたいと願う若い教師たちの一助となれば,それは望外の幸甚である。


   /堀 裕嗣

著者紹介

堀 裕嗣(ほり ひろつぐ)著書を検索»

1966年北海道湧別町生。北海道教育大学札幌校・岩見沢校修士課程国語教育専修修了。1991年札幌市中学校教員として採用。学生時代,森田茂之に師事し文学教育に傾倒。1991年「実践研究水輪」入会。1992年「研究集団ことのは」設立。

現在,「研究集団ことのは」代表,「教師力BRUSH-UPセミナー」顧問,「実践研究水輪」研究担当を務める傍ら,「日本文学協会」「全国大学国語教育学会」「日本言語技術教育学会」などにも所属。

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土作 彰   奈良県広陵町立広陵西小学校

駒井 康弘  青森県弘前市立第三大成小学校

福山 憲市  山口県下関市立勝山小学校

多賀 一郎  追手門学院小学校

山寺 潤   北海道奥尻町立青苗小学校

山田 洋一  北海道北広島市立大曲東小学校

虎谷 美智代 福岡県行橋市立行橋南小学校

金大竜    大阪府大阪市千本小学校

糸井 登   京都府立命館小学校

大谷 和明  北海道札幌市立厚別東小学校

堀 裕嗣   北海道札幌市立札幌中学校

佐瀬 順一  東京都荒川区立第三中学校

肘井 千佳  福岡県北九州市立上津役中学校

山下 幸   北海道札幌市立幌東中学校

杉本 直樹  大阪府大阪市立上町中学校

山本 直恵  新潟県魚沼市立堀之内中学校

渡部 陽介  北海道札幌市立新琴似中学校

吉田 綾子  長崎県平戸市立田平中学校

千葉 孝司  北海道音更町立音更中学校

山本 純人  埼玉県立所沢高等学校

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 生活指導をする上で大切な考え方や心構え、教師としての在り方などとても参考になった。
      2020/4/3020代・中学校教員
    • 中学生にどう説得すれば分かるのか。そのヒントがこの本にある。
      2016/6/2040代・中学校教員
    • 生徒指導で頭ごなしに権力を用いて話をするだけでは、生徒は納得しない。生徒に価値観の転換を図るためには、こちらも説得術を身につけないといけない。自分の人生をふりかえりながら、自分を高めつつ、子どもに説く実践を学ぶことができる。
      2015/12/330代・高校教員

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