大森塾の提案シリーズ2
グレーゾーン対応の授業・学級・学校づくり

大森塾の提案シリーズ2グレーゾーン対応の授業・学級・学校づくり

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授業・学級・学校で特別支援教育を充実させる方法がわかる!

第1章では授業・学級・学校づくりを新機軸で説明している。特にダメ教師の実態を解明。第2章では、「授業のつかみ」を変化の繰り返しで説明。授業の導入で何をするのかを説明。第3章では特別支援教育の学校課題を具体例で詳細に解説。医療との連携を示した。


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ISBN:
978-4-18-336210-0
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 120頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき /大森 修
第1章 授業・学級・学校づくりを新機軸で説明し始めた大森塾
1 ダメな教師とは?
2 参加者の感想
3 「グレーゾーン」の子どもとは?
4 「レディネス」を理解せよ!
5 広汎性発達障害
6 ボーダーラインの精神発達遅滞
7 ADHDとLD
8 教室環境をどのようにするか?
9 グレーゾーンの子どもの席はどこにしたらよいか?
10 教室抜け出しへの対応をどうするか?
11 抜け出す子どもたちが悪いのではない!
12 校内には2つの仕組みがいる
13 先生方に考えてほしい3つのこと
(1) クラスづくりを優先せよ!/(2) 余計なことは言うな!/(3) 一目で分かる工夫をせよ!
14 ITPAが教えてくれること
15 WEBを使った授業が気をつけるべきこと
16 Q1 校内体制も職員の理解も得られない。どうしたらよいか?
(1) 管理職を動かせ!/(2) とにかくクラスづくりである
17 Q2 グレーゾーンの子どもにがんばりシールをあげるのは是か非か?
(1) 広汎性発達障害であった場合/(2) ADHDやLDであった場合/(3) LDの子どもに「得意なところをほめて」は大失敗である!/(4) 早く知能検査の結果を入手せよ!/(5) 「プロフィール読み」ができる医師の不足が緊急な課題だ!
18 Q3 家庭も学校も手に負えない低学力の中学生をどうするか?
(1) グレーゾーンの中学生は自立を最優先せよ!/(2) 大切なことは「非行に走らない」ということだけ/(3) 学校全体として対策を立てよ!/(4) 荒れへの対処は,「できる子をほめること」である/(5) 大森塾はさらなる課題をもって2004年へ!
第2章 授業総括!!
1 横山ドクターが授業を見る観点は何か
2 「一目で分かる工夫」がなされていた津田浩氏の授業
3 「授業のつかみ」を変化のある繰り返しで成功させた冴嶋奈々子氏の授業
4 作業で分かるようにさせるために,「言葉を削る」「一目で分かる工夫」をするのだ
5 授業の導入で「何をするのか」を示してほしい
6 「実物を用意すること」について誤解すると収拾のつかない事態になる
第3章 特別支援教育の学校課題では何が問題か?
1 特別支援教育は,教師としての責任,学校としての責任の重大性を問いかけている
2 特別支援教育は,決してグレーゾーンの子どもたちだけのためにあるのではない
3 自閉症は「質的な障害」であるがゆえに教育のレディネスの概念が適用できない
4 自閉症児には,養護学校や特殊学級での就職の訓練が必要だ
5 自閉症児には,こだわり行動を禁止するのでなく,良い行動のレパートリーを教えよ
6 2階から飛び降りたアスペルガーの子どもにどのように指導するか
7 学級に在籍する2人のADHD児にどう対応したらよいか
8 間違った対応をしないためにも知能検査が必要だ
9 1年生の1学期に発見しなければ手遅れになる
10 まわりの対応の悪さがつくりだす反抗挑戦性障害
11 できたことをほめるのでなく,努力をほめよ
12 IEPの作成が必須となる
13 特別支援教育という観点を入れて学級編成をせよ
第4章 特別支援教育の最重要課題がここにある
1 連携のモデルを理解しているか?
2 家庭がうそをついたら,どうなるか
3 連携のポイントはここだ
4 医療と家庭だけが知っていること@
5 学校と医療だけが知っていることA
6 学校と家庭だけが知っていることB
7 医療が望むことは何か
あとがき 大森塾編集委員会

まえがき

 大森塾は,当初,新潟塾として出発をした。新潟塾は,さまざまな教育問題を最先端の講師を迎えて指導を受ける会であった。

 例えば,宇佐美寛氏からは「論理的な思考」の指導を受けた。

 小森茂氏からは,国語科の諸問題への取り組みの指導を受けた。

 こうした一方で,サークルのメンバーが自らの実践を公表し,授業をして見せた。

 新潟塾から多くの教師が巣立った。彼らは行政や各地区で指導的な役割を果たしている。主立った者が巣立ったことで,会としての役割も一段落をしたのを契機に,会の在り方を一新することとなった。

 そして,大森塾が誕生した。

 大森塾が発足と同時に取り組んだのが,特別支援教育である。

 大森塾の記録は冊子としてまとめられて,多くの教師にも届けるようにした。特別支援教育にかかわるさまざまな課題が緊急なものであったからである。

 参加者数や冊子の数は,教師の数からするとたかだか0.1パーセントにも満たない。たかだか,それくらいの数でしかないが,大森塾に参加した教師が,地元で特別支援教育の重要性と緊急性を訴えるセミナーを次々に開催するようになった。

 大森塾の種はまかれ,育ったのである。

 大森塾のこれまでの冊子をテーマごとに編集をして,特別支援教育への実践的な提案をしてはどうかという依頼を受けた。提案者は江部満明治図書相談役である。ありがたいことである。

 本書が特別支援教育の充実に資することがあれば望外の喜びである。

 なお,「大森塾」は「OMORI塾」と改称してバージョンアップをした。毎年,8月の第3週の土曜日に開催している。


  平成19年4月   大森 修

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      明治図書
    • 講演から内容を持ってきているので、読みにくい部分もある。
      しかし、きちっと読みとれば、内容はすごいものがある。

      実行するのは難しいけれど、心がけたい。
      2008/6/30西村 拓真

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