- はじめに
- 本書のねらい
- 本書の使い方
- 第1章 国土編
- 1 日本の国土
- 世界における我が国の国土の位置,国土の構成,領土の範囲を理解しよう
- 2 世界地図
- 世界の大陸と主な海洋,主な国の位置を理解しよう
- 3 日本の地形
- 国土の環境について,主な山地や山脈,平野,川や湖,主な島や半島などの地形の概要や特色を理解しよう
- 4 日本の気候@
- 地域や時期によって気温や降水量が変わるなど気候の違いや変化について調べよう
- 5 日本の気候A
- 気候の側面から,我が国の国土の自然環境の特色を考えよう
- 6 低い土地
- 特色ある地域の自然条件と人々の生活や産業を関連づけて考えよう
- 7 高い土地
- 特色ある地域の自然条件と人々の生活や産業を関連づけて考えよう
- 8 暖かい土地
- 気候の側面から,我が国の国土の自然環境の特色を考えよう
- 9 寒い土地
- 気候の側面から,我が国の国土の自然環境の特色を考えよう
- ・ 北海道・東北
- 第2章 食料生産編
- 10 稲作@
- 生産の工程,人々の協力関係,技術の向上,輸送,価格や費用などの工夫や努力を理解しよう
- 11 稲作A
- 生産の工程,人々の協力関係,技術の向上,輸送,価格や費用などの工夫や努力を理解しよう
- 12 漁業
- 生産の工程,人々の協力関係,技術の向上,輸送,価格や費用などの工夫や努力を理解しよう
- 13 食料生産
- 生産の工程,人々の協力関係,技術の向上,輸送,価格や費用などの工夫や努力を理解しよう
- ・ 関東
- 第3章 工業生産編
- 14 自動車工業@
- 製造の工程,工場相互の協力関係,優れた技術に着目し関わる人々の工夫や努力を考えよう
- 15 自動車工業A
- 製造の工程,工場相互の協力関係,優れた技術に着目し関わる人々の工夫や努力を考えよう
- 16 中小工場
- 工業の種類,地域の分布,製品の改良などに着目し,工業生産が国民生活に果たす役割を考えよう
- ・ 中部
- 第4章 産業編
- 17 情報
- 情報や情報通信技術の活用が,産業を発展させ,国民生活を向上させていることを理解しよう
- 18 森林
- 森林は,育成や保護に従事する人々の工夫と努力により国土の保全を果たしていることを理解しよう
- ・ 近畿
- 第5章 公害・災害編
- 19 公害
- 公害の発生時期や経過,人々の協力や努力などに着目して,公害防止の取り組みを理解しよう
- 20 災害
- 自然災害から国土を保全し国民の生活を守るために行政が対策や事業を進めていることを理解しよう
- ・ 中国・四国
- 第6章 統計編
- 21 統計@
- 統計から情報を適切に調べてまとめよう(米・野菜)
- 22 統計A
- 統計から情報を適切に調べてまとめよう(野菜)
- 23 統計B
- 統計から情報を適切に調べてまとめよう(果物)
- 24 統計C
- 統計から情報を適切に調べてまとめよう(果物・畜産)
- 25 統計D
- 統計から情報を適切に調べてまとめよう(魚介類)
- 26 統計E
- 統計から情報を適切に調べてまとめよう(工業)
- 27 統計F
- 統計から情報を適切に調べてまとめよう(輸入先:食料品)
- 28 統計G
- 統計から情報を適切に調べてまとめよう(輸入先:原材料)
- ・ 九州
- 第7章 都道府県編
- 29 県庁所在地
- 各都道府県の県庁所在地の名称を答えよう
- 30 北海道
- 北海道の地理を調べてまとめよう
- 31 東北
- 東北の地理を調べてまとめよう
- 32 関東
- 関東を調べてまとめよう
- 33 中部
- 中部を調べてまとめよう
- 34 近畿
- 近畿を調べてまとめよう
- 35 中国・四国
- 中国・四国を調べてまとめよう
- 36 九州・沖縄
- 九州・沖縄を調べてまとめよう
- ・ 沖縄県
- 第8章 図解・年表・地図編
- 37 稲作カレンダー
- お米ができるまでの工程をまとめよう
- 38 魚が届くまで
- 魚が届くまでの工程をまとめよう
- 39 自動車ができるまで
- 自動車ができるまでの工程をまとめよう
- 40 工業地帯と工業地域
- 工業地帯や工業地域を調べてまとめよう
- 41 伝統工芸
- 伝統工芸品を調べてまとめよう
- 42 ニュース番組ができるまで
- ニュース番組を調べてまとめよう
- 43 新聞ができるまで
- 新聞を調べてまとめよう
- 44 情報モラル
- 情報モラルを調べてまとめよう
- 45 森林産業
- 森林のはたらきを調べてまとめよう
- 46 森林のはたらき
- 森林のはたらきを調べてまとめよう
- 47 公害
- 公害を調べてまとめよう
- 48 災害年表
- 日本の災害の歴史を調べてまとめよう
- 49 世界遺産
- 世界遺産を調べてまとめよう
- ・ 世界地図
- 第9章 付録編
- ・社会科問題づくりシート
- 穴埋めや選択肢を使って問題をつくってみよう
- ・自己採点シート
- ・ 日本地図全図
- ・ 旧国名地図
- おわりに
はじめに
前著『板書&展開例でよくわかる 社会科授業づくりの教科書』シリーズでは各学年の毎時間の授業について,「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業展開の実践例を板書画像も加えながら執筆することができました。おかげさまで,全国の多くの先生たちに手にとってもらえているようで嬉しく感じています。拙著を参考にしながら,全国の小学校社会科の授業がさらに改善していくことを願っています。
さて,本著ですが,前著の『社会科授業づくりの教科書』シリーズを受けて,主体的に学んだ子どもたちの知識の習得・定着を目指したものであります。
とは言っても,内容は穴埋め問題と記述問題です。そう珍しいわけではありません。しかし,求める答えはどの教科書にも登場する「重要語句」が基本となっています。問題文は,各時間の学ぶべき内容をコンパクトにまとめた文章となっております。そして,記述問題はその単元での社会的事象を多角的に考察し,問題解決した上で,社会への関わり方を選択・判断できる問いとなっております。つまり,前著で展開した「主体的・対話的で深い学び」を問い直す内容になっています。
私は社会科の授業について,問題解決の学習展開はどの地域でも意識的に行われていると思いますが,「問題を解く」といった活動はあまり行われていないような気がします。国語での漢字のミニテスト,算数での計算問題……これらと同じぐらい社会科も問題に取り組むことが必要だと考えています。なぜなら,社会科は「内容教科」であり,事実を知ること,事象の意味を理解することが重要だからです。
社会科は「暗記科目」ではありません。単語だけを覚えても,今年度から始まる新学習指導要領が明示する「資質・能力」を養うことにはならないでしょう。しかし,問題を解き,重要語句をアウトプットすることは,非常に主体的な学習になります。穴埋め問題を埋めるときは資料や前後の文脈から,学んだ知識を検索して答えを入力します。自然に頭の中で問い直しを行うことになるのです。
問題を解くと,脳内には「ドーパミン」(やる気物質)が分泌されるそうです。脳はさらにその快感を味わおうと問題を解く活動を「強化」するそうです。つまり,もっと問題を解きたくなるわけです。
ですから,この問題プリントをコピーして何度も,何度も取り組ませてほしいと思います。正答でも誤答でもかまいません。大切なことは解くことです。わからなかったら教科書を見てもよいです。とにかく何度も繰り返し,ドーパミンを分泌し,知識を習得してほしいと思います。私が考え抜いて作成した問題にどうぞ,挑戦してください。
/朝倉 一民
-
- 明治図書
- 授業づくりで参考にしています。2022/12/2840代・中学校教員