「見方・考え方」を育てる中学地理授業モデル

「見方・考え方」を育てる中学地理授業モデル

新刊

総合9位

「地理的な見方・考え方」を活かす“深い学び”単元別授業モデル

「見方・考え方」を育てる中学地理授業づくりを!地名を暗記させるだけじゃない、因果関係やストーリーが感じられる地理授業づくりとは。わかりやすい理論と豊富な授業モデルで、「主体的・対話的で深い学び」の具体像がわかります。明日の授業に役立つ必読の1冊です。


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ISBN:
978-4-18-325017-9
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年10月24日
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contents

もくじの詳細表示

はじめに
本書の使い方
第1章 中学地理 「見方・考え方」を育てる授業デザイン
「地理的な見方・考え方」の基本
1 「地理的な見方・考え方」の位置付け
2 「地理的な見方・考え方」とは何か
3 地理的分野の主な変更点
第2章 「見方・考え方」を育てる中学地理授業モデル
1 A 世界と日本の地域構成
――地理学習のスタート地点で身につけておく知識や技能は何か
@世界の地域構成
A日本の地域構成
2 B 世界の様々な地域
(1) 世界各地の人々の生活と環境
――世界各地の人々は様々な環境でどのように生活しているのだろう
(2) 世界の諸地域
@アジア――日本にアジア製品・食品が多いのはなぜだろう
Aヨーロッパ――日本がもし周辺諸国と地域統合したらどうなるか
Bアフリカ――アフリカは資源や農産物が豊富なのに,なぜ生活に苦しむ人が多いのか
C北アメリカ――日本と北アメリカの社会の違いから,異文化共生社会について考える
D南アメリカ――アマゾンの熱帯林を保護するために,私たちの生活を変えるべき?
Eオセアニア――オセアニアとアジアの関係はどうなっていくのだろう
3 C 日本の様々な地域
(1) 地域調査の手法
――地理的な技能を身につける地域調査
(2) 日本の地域的特色と地域区分
@自然環境――世界から見た日本の気候や地形の特色は何か
A人口――日本が抱える人口問題は何か
B資源・エネルギーと産業――日本の資源・エネルギーと産業の特色は何か
C交通・通信――世界から見た日本の交通・通信の特色は何か
(3) 日本の諸地域
@北海道地方――自然環境を中核とした考察の仕方
A東北地方――産業を中核とした考察の仕方
B関東地方――交通や通信を中核とした考察の仕方
C中部地方――産業を中核とした考察の仕方
D近畿地方――その他の事象を中核とした考察の仕方
E中国・四国地方――人口や都市・村落を中核とした考察の仕方
F九州地方――環境保全を中核とした考察の仕方
(4) 地域の在り方
――地域的特色や地域の課題と関連付けて考察する地域の在り方
おわりに

はじめに

 本書は,平成29年版学習指導要領で重視されている「見方・考え方」を中心にすえて授業を作るためにはどうしたらよいかを手助けするために執筆されました。

 新学習指導要領では道徳教育やプログラミング教育,外国語教育などにスポットがあたっていますが,この「見方・考え方」は結構重要なものであるにもかかわらず,いまひとつ浸透していないのではないかと思います。実際,「見方・考え方」についてピンとこないという先生方の声を聞きます。「これからは『見方・考え方』を意識して教えてください」といわれても,「今更何をいっているのか」と思ってしまうからではないでしょうか。

 私の場合,中学校1年生の社会科を教えた時にこんなことがありました。

 子ども「先生,歴史は何のために勉強するのですか?」,私「歴史は繰り返すものだから,同じ失敗を繰り返さないために勉強するんだよ」,子ども「歴史を勉強するのは,失敗を繰り返さないためだけなんですか?」,私「うーん,それ以外にもあると思うけど……」のように,詰まってしまった経験があります。その時の私には,地理・歴史・公民を学ぶことの本質がわかっていなかったのです。本質は,教科を学ぶことの意義といってもよいでしょう。それが単なる知識になっていて,腑に落ちていなかったのだと思います。もっと深いところで,地理・歴史・公民を理解して,子どもたちに授業をしなければならなかったのです。それにもかかわらず,地理なら工業地帯を暗記させるばかりで,「どうしてその工業地帯特有の特徴があるのか」「どうしてその工業地帯は海沿いではなく,内陸にあるのか」といったことを考えさせてこなかったのです。この「どのように広がっているのか」「なぜそこにあるのか」が「(地理的な)見方・考え方」というものです。「広がっている」「そこにある」,これらはいずれも空間に関することで,地理が空間を扱っているという本質を表しているといえるでしょう。

 この「見方・考え方」は先ほど本質といいましたが,本質とは5年や10年で使えなくなるものではなく,子どもたちが大きくなってからも使えるものであることが期待されています。その「見方・考え方」をもって,子どもたちは社会へ出て行き,その考えを使って,課題を解決してもらいたい,そういう願いが込められているのです。

 先生方も長年プロとして地理や歴史や公民を教えてきたのでしょうが,もしかしたら「知っているつもり」になっているかもしれないのです。地理とは何か? 歴史とは何か? 公民とは何か? を振り返ってみることが必要ではないでしょうか。今一度,親学問である地理学・史学・政治学・経済学・社会学・倫理学・哲学などに立ち戻る必要があるかもしれません。でも,それでは先生方は大変でしょうから,本書で,地理的な見方・考え方とは何かを理解してもらい,それを意図的に用いることができる単元案や授業案を提案したいと思っています。


   /近藤 裕幸

著者紹介

近藤 裕幸(こんどう ひろゆき)著書を検索»

1966年北海道枝幸郡浜頓別町生まれ。早稲田大学教育学部卒,早稲田大学教育学研究科修士課程修了。恵泉女学園中高等学校非常勤講師,芦別総合技術高等学校教諭,北海道浜頓別高等学校教諭,東京大学教育学部附属中等教育学校教諭など約17年の中学高校の教員生活をしつつ,東京大学(2000〜2006年),早稲田大学で非常勤講師(2006年〜現在)。2006年早稲田大学教育学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。学位論文は「わが国旧制中学校の地理教育成立過程における地理学研究者の役割−地理科教科書の分析を通して−」。2010年愛知教育大学准教授,2014年より教授。社会科教育,地理教育を専門とする。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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