中学校英語サポートBOOKS
英語教師・学習者のための生成AI「超」活用術

中学校英語サポートBOOKS英語教師・学習者のための生成AI「超」活用術

近日刊行予定

教師の授業づくりから生徒の学習法まで生成AIを使いこなそう!

授業や学習で教師も生徒も使えるChatGPTなどの活用法を4領域5技能別に一挙公開!語彙・文法ドリル、発音練習、英作文の添削・評価、スピーキングテスト対策、定期テストの予想問題作成、振り返りなどの場面で即使えます!【ダウンロードできるプロンプトつき】


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ISBN:
978-4-18-317937-1
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
対象:
中学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
近日刊行
出荷:
2025年7月28日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
本書の使い方
Chapter1 生成AIを英語授業で使いこなそう
01 授業で使える生成AIとは
02 授業活用のメリット
03 文部科学省のガイドライン
04 英語授業で生徒が活用できる場面
05 生徒利用にあたって注意すること
Column 安全に使える生成AI「スタディポケット」
Chapter2 生成AI活用の環境をつくろう
01 校内での導入準備
02 保護者同意のとり方
03 生成AIの登録
04 導入前のルールづくりとその指導
05 プロンプトの書き方
ColumnAI搭載英語学習プラットフォーム「WorldClassroom」
Chapter3 生成AIを英語学習でフル活用しよう
01 聞くこと(リスニング)
1 レベル別にスクリプトを生成する
2 生成したスクリプトをもとに問題を生成する
3 生成したスクリプトを読み上げる
4 リスニング練習に使用できる画像を生成する
02 読むこと(リーディング)
5 文法理解のためのチューターにする
6 語彙・文法のAIドリルを生成する
7 長文から語彙リストを生成する
8 長文を生成する
9 生成した長文をもとに問題を生成する
10 長文を書き換える
11 長文の続きを生成する
12 スラッシュリーディングで英文読解のサポートをする
03 話すこと[やり取り](スピーキング・インタラクション)
13 英会話の練習相手にする
14 発音の正確性を評価する
15 スキットを生成して練習相手にする
16 スピーキングテスト対策で活用する
04 話すこと[発表](スピーキング・プレゼンテーション)
17 スピーチ原稿作成のサポートをする
18 リテリング原稿作成のサポートをする
19 スピーチやプレゼンテーションの練習をする
05 書くこと(ライティング)
20 英作文のサポートをする
21 英作文の添削をする
22 英作文の評価をする
23 自由英作文問題を生成する
24 瞬間英作文で英作文のトレーニングをする
25 覚えたい単語からストーリーを作る
06 振り返り・定期テスト
26 定期テストの予想問題を作る
27 学習内容の振り返りをする1
28 学習内容の振り返りをする2
おわりに
参考・引用文献一覧

はじめに

 2025年3月23日に「教育AIサミット実例大全」というイベントが開催されました。これは,教育現場でどのように生成AIを活用しているかという実例を発表するイベントで,まさに教育現場における生成AI活用は,実用的なフェーズに移行しているといえます。筆者はこのイベントで,当時中学1年生の生徒と一緒に登壇し,英語科の授業における中学1年生でのAI活用について発表をしました。そこで,ありがたいことに「即時応用賞」という賞を受賞することができました。他に生徒が登壇している発表はありませんでしたが,今後,どのように生成AIを活用しているのかを,生徒自身が発表する事例も少なくないかもしれません。

 これまで学校現場での生成AI活用というと,どうしても教員が活用する文脈がメインでした。しかし,実際には生徒が授業内や家庭学習で活用できる場面は豊富に存在します。そういった活用事例をまとめられないかという想いで本書を執筆することになりました。


 本書では,筆者が実際に授業で活用した方法や,活用できそうなアイデアを掲載しています。実際に生徒に共有できるプロンプトも掲載しています。QRコードを読み込むと,プロンプトをコピーできるGoogleドキュメントにアクセスすることができるので,生徒にそのまま共有するか,それぞれに応じて改変してもらえれば幸いです。

 本書は,Chapter1からChapter3までの,3章で構成されています。まずChapter1では,生成AIを授業で活用するための方法について掲載しています。授業で使用することのできる生成AI,生成AIのメリット・デメリット,生徒が活用できる場面等を紹介するとともに,新たに文部科学省から出された「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン」の内容についても言及し,安全に学校現場で導入できるように,案内しています。また,著作権等にも触れ,生徒が利用するにあたって注意することについても述べています。

C hapter2では,校内で導入してから実際に授業で活用するに至るまでの方法について掲載しています。各種生成AIの登録の仕方や,保護者同意のとり方,ルールづくりとその指導,プロンプトの書き方等についても載せています。学校によって細かいところは異なるとは思いますが,基本的には同様の動きとなってくるはずです。

 Chapter3では,生徒が活用できるアイデアを多数掲載しています。それぞれの事例ではポイントとなる活用テクニックを3つ程度に絞り,生成AIからの出力例や追加のプロンプト等も載せています。4技能5領域別に掲載し,どういった場面で活用できるのか,イメージが湧きやすくなるように意識しています。ただし,生成AIは必ずしも同じ出力結果となるわけではありません。同じプロンプトを入力したとしても,異なる結果が得られる可能性があることはご注意いただきたいと思います。


 また,コラムページでは,保護者同意をとらなくても安全に使用することのできるAIサービスを2種類掲載しています。1つ目はスタディポケットという,MicrosoftのAzure OpenAIを用いた生成AIサービスです。教育に特化した生成AIで,誰でも安全に使用できることが特徴です。2つ目はWorldClassroomという,英語学習に特化したサービスです。音声認識AIで音読練習ができたり,生成AIとの英会話ができたりします。もちろん,こちらも安全に使用することができます。

 本書の掲載事例が全国で広まり,より多くの生徒が生成AIを活用して英語学習に取り組むことを願っています。


  2025年7月   /山本 康太

著者紹介

山本 康太(やまもと こうた)著書を検索»

東京都公立中学校主任教諭。

早稲田大学教育学部英語英文学科卒業後,2013年より西東京市,文京区,練馬区等にて勤務。日頃よりICTやAIを活用した授業実践を行っている。

文部科学省委託事業英語教育推進リーダー(LEEP),マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE),ミライシードDXエデュケーター,WorldClassroom Innovative Educatorなどを務める。

WorldClassroomを活用した英語科の授業実践で文京区教育研究奨励事業丹羽教育研究奨励賞受賞。

これまでにアントレプレナーシップ教育やオンライン国際交流などの先進的な教育活動を実施し,教育新聞社より取材を受ける。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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