- はじめに
- おすすめのICT
- Chapter 1 便利機能を使いこなそう
- 画像を好きな形に調整する
- 画像の背景をなくす
- 個人情報にぼかしを入れる
- ルビを振る
- QRコードを生成する
- キーワードから画像を生成する
- 画像から不要なものを取り除く
- 画像の中身を切り抜いて動かす
- 画像の中身を変える
- 画像の続きの世界を生成する
- AIと会話しながら相談する
- オリジナルソングを生成する
- ショート動画を作成する
- 学習指導案を作成する
- Chapter 2 学びの効果をグッと高める保健教育ICT活用アイデア
- 授業 保健体育科保健分野での授業
- 手洗いチェッカーで考える 小3 清潔
- シルエットクイズで学ぶ 小4 思春期の変化と多様性
- 並び替えとマッピングで学ぶ 小4 思春期の変化と自他の理解
- 学びやすい雰囲気をつくる 小4 第二次性徴クイズ大会
- 塗って考えを共有する 小4 プライベートゾーンはどこ?
- 感情キャラで考える 小5 心の健康
- インフォグラフィックでまとめる 小5 けがの手当
- 主体的な意見表明を促す 中1 ストレスマネジメント
- 授業 総合的な学習の時間・その他関連する教科等での授業
- ショート動画で興味を高める ミニ保健教育
- なんちゃってARで実感を伴って学ぶ 飛沫の視覚化
- 生活を振り返り健康への意識を高める 自分研究
- 自分って何だろう? と見つめる ジョハリの窓
- 心地よい関係を築く 距離感の視覚化
- 特別活動 委員会活動における保健の指導
- 常時活動を意識できる 保健委員会のロゴ
- 活動をもっと身近に感じる 保健委員会のオリジナルソング
- 主体的な活動を引き出す 振り返りの活動
- 振り返りをスムーズにする 議事録の作成
- 活動へのやる気を引き出す 保健委員会ポスターコンテスト
- 具体的なメッセージで行動につなげる 熱中症予防ポスター
- 短時間で作成し流行に備える 感染症対策ポスター
- どの子にもわかるように伝える 保健委員会の動画
- 身近な人の登場で興味を高める 保健室チャンネル
- 自然と情報がインプットされる 熱中症予防のショート動画
- 推し活で手洗いを推進する 2.5次元保健アイドル
- 感染症の流行を未然に防ぐ 手洗いフェス
- 自発的にハンカチを持ってくる ハンカチフェス
- リーダーシップ・チームワークを育む 心と体の健康フェス
- インタビューとクイズで重要性がグッと伝わる 歯磨きフェス
- 発表とクイズで保健の知識が自然と身に付く 歯と口の健康フェス
- 手洗いが自然と定着する T-1グランプリ
- ゲーム感覚で楽しく手を洗う ホケモンGO
- 持ち主探しが楽しいイベントになる 忘れ物コレクション
- 特別活動 学校行事等における保健の指導
- 子どもと保護者の安心を保障する 就学時健診説明動画
- クイズで保健の知識を楽しく学ぶ 健康診断アタック25
- 体への興味を高める 身体計測前保健教育
- 日常生活における指導 掲示物
- 着任した先生と楽しく学ぶ 手洗い動画
- 生活習慣を整えるきっかけをつくる すいみん動画
- みんなの声を形にする 保健室掲示板
- 近視予防に役立つ メディアものさし
- 楽しく自分の感情を表現できる 心メーター
- 時期に合わせた情報をタイムリーに伝える 保健室Webサイト
- タッチパネルで保健の知識を楽しく学ぶ 健康案内所
- 養護教諭アナウンサーで目をひく 保健ニュース番組
- 視覚体験をしながら楽しく学ぶ 目の愛護デーの掲示物
- 載せきれない情報も届ける 世界エイズデーの掲示物
- 冬休み明けの登校が楽しみになる 年末健康ジャンボつき保健だより
- 毎日学校に来るのが楽しみになる 健康おみくじ
- 日常生活における指導 保健室主催のイベント
- 利用方法の共通理解を図る 保健室オリエンテーション
- 探検しながら保健の知識を楽しく学ぶ 健康クイズラリー
- 子どもの実態に応じた個別指導
- 相談へのハードルを下げる ぬいぐるみとの健康相談
- また学校に来たいという気持ちを育む 不登校支援
- 学びのきっかけをつくる 個別の支援
- 校内のリソースをもとによりよい支援を考える 事例検討会
- 番外編学校全体の保健教育力を高めるツール
- 焦ったときにもすぐに使える 緊急時マニュアル
- 養護教諭不在時の安心にもつながる 保健室MAP
- 目の前の子どもたちへの理解を深める 学校保健委員会協議会資料
- 執筆者一覧
PREFACE
はじめに
私たち養護教諭は,子どもたちの健康を守るために日々たくさんの仕事を抱えながらも,「どうすればもっとわかりやすく伝えられるか」「どうしたら心に残るか」と,保健教育に知恵と工夫を凝らしています。
でも,どんなによい取り組みでも,続けるには“楽しくないと続かない”のが本音。
子どもたちが「またやりたい!」と思える活動は,きっと大人である私たち自身も「やっていて楽しい!」と感じているはずです。
この本では,“かわいい”や“楽しい”をきっかけに,保健教育をもっとポジティブに,もっと続けやすくするためのヒントをたくさん紹介しています。
前作『図解でかんたん 養護教諭のための保健室ICT入門』は私ひとりで執筆しましたが,今回は,私以外にも,実際に現場でICTを使って楽しい保健教育を実践している9人の現職の養護教諭によるアイデアと取り組みを掲載しました。
CanvaやKahoot!,生成AIなどを使ったスライドや動画づくり,クイズ形式のスタンプラリー,アイドル風ポスター,モンスター風の掲示など,思わず「かわいい!」「やってみたい!」と思えるものばかり。
どのアイデアも,“ICTに慣れていなくても取り組める”という視点で工夫されています。
楽しい保健教育は,子どもたちの心に届くだけでなく,私たち自身のモチベーションにもつながります。
忙しい日々の中でも,「今日はこれをやってみよう」「これなら楽しめそう」と思えることがあれば,一歩踏み出す力になるはずです。
ICTを使うことに最初は苦手意識があった方も,楽しさを感じながら続けてきたからこそ,今こうして実践を重ねられているのだと思います。
この本を手に取ってくださったあなたにも,ページをめくるうちに「これならできそう」「ちょっと試してみたい」と思える出会いがきっとあるはずです。
あとは,やるだけです。
“楽しい”から続けられるICTを活用した保健教育,一緒に始めてみませんか?
2025年7月 /キジ
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- 明治図書