社会科授業サポートBOOKS
思考の流れ&教材研究にこだわる!
「わかる」社会科授業をどう創るか
個性のある授業デザイン

社会科授業サポートBOOKS思考の流れ&教材研究にこだわる!「わかる」社会科授業をどう創るか個性のある授業デザイン

子どもの思考と成長にこだわる!「わかる」社会科授業モデル

どうすれば社会科授業を面白く、わかりやすく出来るのか。教材研究と子どもの思考にこだわり、一人一人の成長にこだわる「わかる」社会科授業について、そのポイントから教材づくりの視点、深い学びを実現する授業デザイン、指導展開例までをわかりやすくまとめました。


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PDF
ISBN:
978-4-18-310421-2
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 184頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年12月6日
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CONTENTS

もくじの詳細表示

まえがき
序章 自分らしさとこだわりのある社会科授業づくりに向けて
第1章 教材研究にこだわる社会科授業づくり
第1節 子どもの興味・関心を喚起する教材研究にこだわる社会科授業づくり
―小学校第5学年単元「“ドラえもん”と“千と千尋の神隠し”」
第2節 温故知新“過去を参考にして未来を考える”ための教材研究にこだわる社会科授業づくり
―小学校第3学年単元「どうするイチクミ屋 三河屋サブちゃんの復活」
第3節 今を見つめる教材研究にこだわる社会科授業づくり
―小学校第4学年単元「おいしい 広島県!」
第4節 身近な地域素材の教材研究にこだわる社会科授業づくり
―小学校第4学年単元「校庭にある広島城記念石の謎」
第5節 子どもの見方・考え方を鍛える教材研究にこだわる社会科授業づくり
―小学校第6学年単元「1964年の東京オリンピック」
第6節 人の姿やかかわりを見つめる教材研究にこだわる社会科授業づくり
―小学校第6学年単元「夢の超特急〜新幹線開発物語〜」
第7節 「海からの視点」にこだわる社会科授業づくり
―小学校第6学年単元「航路啓開」
第8節 当事者へのインタビューにこだわる社会科授業づくり
―小学校第5学年単元「情報ネットワーク」
第2章 子どもの思考の流れと一人ひとりの成長にこだわる社会科授業づくり
第1節 学びの見取りにこだわる社会科授業づくり
―中学校地理的分野単元「中部地方〜どうなる? どうする? 日本一の三州瓦〜」
第2節 多面的・多角的な子どもの価値判断を見取る社会科授業づくり
―中学校地理的分野単元「中部地方〜国産花火は存続できるのか〜」
第3節 「自ら考え,判断する」過程を見取る社会科授業づくり
―小学校第6学年単元「西郷隆盛と新政府は戦わなければならなかったのだろうか」
第4節 子ども一人ひとりの思考の深まりと成長にこだわる社会科授業づくり
―小学校第6学年単元「被爆都市広島での復興大博覧会」
第5節 子どものわかり方にこだわる社会科授業づくり
―小学校第6学年単元「武士とは何か〜武士が政権をとるって?〜」
第3章 教育目標と授業理論にこだわる社会科授業づくり
第1節 「わかり直し」にこだわる社会科授業づくり
―小学校第6学年単元「見えない暴力を見抜け! コチャバンバ水紛争で何が起こった?」
第2節 社会構造の認識にこだわる社会科授業づくり
―小学校第6学年単元「テルマエの当たり前」
第3節 「概念カテゴリー化学習」にこだわる社会科授業づくり
―小学校第3学年単元「カープは家族!?」
第4節 「交渉ゲーム」による理解にこだわる社会科授業づくり
―小学校第6学年単元「黒船来航」
第5節 「創造的認知のモデル」にこだわる社会科授業づくり
―小学校第6学年単元「弁当からミックスプレートへ」
第4章 価値判断・意思決定による資質・能力の育成にこだわる社会科授業づくり
第1節 感じ,考え,判断する,にこだわる社会科授業づくり
―小学校第5学年単元「報道の意味と価値」
第2節 「仮の意思決定の吟味」にこだわる社会科授業づくり
―小学校第5学年単元「続・野性の叫び〜ツキノワグマの出没 保護か処分か〜」
第3節 「科学・技術のシビリアン・コントロール」にこだわる社会科授業づくり
―小学校第5学年単元「どうなる? どうする? 日本のエネルギー」
第5章 自分らしさのある授業に見る社会科授業観
あとがき

まえがき

 この度は,木村博一編著『思考の流れ&教材研究にこだわる! 「わかる」社会科授業をどう創るか―個性のある授業デザイン―』の頁を開いていただき,ありがとうございます。本書の編者は私ですが,主役は第1章から第5章を分担執筆した方々です。

 より詳しくは「あとがき」をご覧いただくとして,ここでは私たちの自己紹介を簡単にさせていただきます。本書に実践報告を寄せたのは,次の3つの社会科サークルに参加している実践者や研究者の方々です。

 @岡崎社会科授業研究サークル(愛知県岡崎市)

 A広島社会科サークル(広島県広島市)

 B教職人の会(広島県三原市)

 これら3つの社会科サークルには,いくつかの共通点があります。

 第1は,私を中心とする集まりで形成されたサークルということです。これらのサークルのリーダーは私,理論的指導者は私などといった方がわかりやすいかもしれません。しかし,私がリーダーシップを発揮して実践者の方々をぐいぐい引っ張っているのかといえば,必ずしもそうではありません。どちらかといえば,サークルのメンバーが実践したい社会科授業を少しでも改善していくための支え役を務めているといった方が,イメージに合っているように思います。あくまでも,主役は一人ひとりなのです。

 第2は,社会科が好きで好きでたまらない人たちのサークルということです。「どうすれば社会科の授業を面白くできるのか,わかりやすくできるのか」という話であれば,何時間でも語り合っていられる人たちのサークルです。もちろん,教材研究が好きで好きでたまらない教師もいれば,どのように社会科の授業を構築すればよいかという理論的側面に強いこだわりをもっている教師もいます。子ども一人ひとりの思考に寄り添いながら,少しでも子どもが理解しやすいように授業を展開していきたいと考えている教師もいます。いずれにしても,子どもたちの健やかな成長と発達を願って,互いに切磋琢磨し合っている教師の集まりです。

 何年前のことだったかは忘れましたが,広島社会科サークルに1回だけ参加した学生さんの一言が心に残っています。二人の学生さんは,口を揃えて次のようにいいました。

 「こんなに多くの人がサークルに集まって,どうすれば社会科の授業を面白くできるのか,わかりやすくできるのかと目を輝かせながら嬉しそうに話し合っている。こんな世界があるんですね。本当に驚きました」

 なんだか異星人に出会ったかのような表情を浮かべていましたが,失礼な一言だとは思いませんでした。今日の学校では,社会科は最も不人気な教科になっているといわれています。子どもの嫌いな教科が社会科というのは珍しくありません。最も苦手な教科が社会科だという教師も少なくありません。そのようななかで社会科が好きで好きでたまらないという人たちの集まりに連れてこられたのですから,驚くのは無理もないことです。

 第3は,長く続いているサークルだということです。岡崎社会科授業研究サークルは今年で30周年です。広島社会科サークルは16年,教職人の会は9年になります。岡崎社会科授業研究サークルは,そのころ30歳前後の若い教師が集まって結成されましたが,創立メンバーの半数以上が既に退職してしまいました。社会科授業実践のバトンを若い教師に引き継ぎながら今日に至っています。岡崎社会科授業研究サークルは月例会を基本としていますが,1995年に私が愛知教育大学から広島大学に転任したために,私が参加できるのは年に2〜3回ほどになってしまいました。広島社会科サークルと教職人の会は季節ごとに年4回程度の集まりを目安としています。少ないと思われるかもしれませんが,それでも私は,ほぼ毎月のように,どこかの社会科サークルで至福の時を過ごしていることになります。

 さて,7年前のこと,私の夢が実現する日がやってきました。「一度でいいから,3つのサークルを一堂に集めたサークルを実現してみたい」という念願が叶ったのです。社会科サークルは自主的な活動ですから,通常の例会も含めて,交通費も宿泊費も自弁です。一生に一度のわがままを叶えて欲しいという思いで実現した「合同サークル」だったのですが,それまで互いに交流のなかった各サークルの個性や特色に触れたことで,それぞれのサークルの教師たちの社会科授業の幅が大きく拡がっていきました。より詳しくは「あとがき」で述べますが,岡崎社会科授業研究サークルは子どもの思考の流れに寄り添う授業づくり,広島社会科サークルは授業づくりの理論的側面,教職人の会は教材研究に強いこだわりをもっています。互いの授業報告をいくつか聞いた後で,次のような声が自然に飛び出してきました。 「岡崎のサークルの先生方は,小学生だけでなく中学生一人ひとりの思考を追いながら社会科の授業を組み立てている。小学校の教師である私たちができていないことを実践されているので,とても刺激になりました」

 「まずは教材研究からという授業づくりは,私たちのやり方と全く違うけれど,あそこまで徹底して教材研究するのには驚いた。子どもの目線での教材研究もなされているので,子どもは面白いと思って惹き付けられるよね」

 一生に一度という思いで実現した私の夢だったのですが,その後,どのサークルからも「今年は合同サークルをやらないのですか」という声が出るようになり,今年で5回目を数えています。

 長い「まえがき」になりましたが,このようにして本書は生まれることになりました。3つのサークルに共通している私たちの最も大切なコンセプトは,「一人ひとりが自分らしい社会科授業を追い求め,みんなで支え合うこと」です。本書のタイトル『思考の流れ&教材研究にこだわる! 「わかる」社会科授業をどう創るか―個性のある授業デザイン―』には,この思いを込めました。私たちは,教師一人ひとりが自分らしい社会科授業を展開し,個性ある授業デザインを楽しんでこそ,生きることの素晴らしさ,個性ある生き方の大切さを子どもたちに伝えることができると考えています。

 この本を読んでいただいた皆様から貴重なご意見をいただくことができればというだけでなく,一人でも多くの方が私たちのサークルの輪に加わって下されば幸いです。きっと楽しいですよ。


   /木村 博一

著者紹介

木村 博一(きむら ひろかず)著書を検索»

1958年和歌山県生まれ。

広島大学教育学部高等学校教員養成課程社会科卒業。

広島大学大学院教育学研究科教科教育学専攻博士課程前期・後期修了。

愛知教育大学助手,同助教授,広島大学学校教育学部助教授などを経て,現在は広島大学大学院教育学研究科教授。広島大学附属三原幼稚園・小学校・中学校長(併任)。

博士(教育学)。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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    • 「社会科」の授業づくりの方法が、様々な視点から書かれていて分かりやすい。自分の授業づくりにも活かしていきたい。
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