- まえがき
- T 面白宿題とは
- 1 面白宿題とは
- 2 面白宿題の特徴
- 3 自学への移行
- 4 楽しみながら取り組める工夫
- U 各教科における面白宿題のポイント
- 一 国語
- 1 音読に関する面白宿題の作り方
- 2 文字に関する面白宿題の作り方
- 3 作文に関する面白宿題の作り方
- 二 算数
- 1 変化のあるくり返し
- 2 選択性
- 三 生活
- 1 「健康で安全な生活」について
- 2 「身近な人との接し方」について
- 3 「公共物の利用」について
- 4 物の製作
- 5 身近な自然とのふれあい
- 6 季節の変化と移り変わり
- 7 自分の成長
- 8 基本的な生活習慣と生活技能
- 四 体育
- 1 変化のあるくり返し
- 2 選択性
- 五 音楽
- 1 変化のあるくり返し
- 2 選択性
- 六 図画工作
- 1 変化のあるくり返し
- 2 選択性
- 七 その他
- 1 自分自身に関すること
- 2 友達に関すること
- 3 学級に関すること
- V 面白宿題の実際
- 1 四月の面白宿題(4例・ポイントと解説)
- 2 五月の面白宿題(3例・ポイントと解説)
- 3 六月の面白宿題(3例・ポイントと解説)
- 4 七月の面白宿題(2例・ポイントと解説)
- 5 八月の面白宿題(1例・ポイントと解説)
- 6 九月の面白宿題(3例・ポイントと解説)
- 7 十月の面白宿題(3例・ポイントと解説)
- 8 十一月の面白宿題(3例・ポイントと解説)
- 9 十二月の面白宿題(3例・ポイントと解説)
- 10 一月の面白宿題(3例・ポイントと解説)
- 11 二月の面白宿題(3例・ポイントと解説)
- 12 三月の面白宿題(3例・ポイントと解説)
- W 面白宿題の評価
- 1 評価のポイントはこれだ!
- 2 ポイントの解説
- 3 評価を早くするための工夫
- X 面白宿題Q&A
- Q1 面自宿題はいつから始めるのがよいか?
- 1 入学当初(入学第一週)『なかよし! 友達づくり』
- 2 四月中旬(入学第二週)『かんたん! しゅくだいくん』
- 3 四月下旬(入学第三週)『おやおや! やってみよう』
- Q2 いつ作って、いつ見て、いつ返すのか?
- 1 いつ作るのか
- 2 いつ見るのか
- 3 いつ返すのか
- Q3 プリントの保管方法は?
- 1 プリント保管の流れ
- 2 保管の仕方の説明
- 3 こんな工夫はいかが?
- Q4 やってこない子への対処は?
- 1 自分一人だけでは、できない場合
- 2 ただ単に怠けている場合
- 3 メニューを工夫する
- Q5 子供がもっとやりたいと言った時は?
- 1 問題のバージョンアップ
- 2 補助プリントや紙裏の利用
- Q6 保護者から「子供がしないんですが……」と言われたら?
- 1 保護者の悩みを受けとめる
- 2 実態を聞く
- 3 解決方法を保護者と共に考える
- 4 具体的な方法を提案する
- 5 アフターケアをする
- Q7 ネタ切れの時は? こんな本が参考に
- 1 ネタ切れの時
- 2 これらの本の使い方
- Q8 基礎的学力はつくのか?
- 1 基礎的な学力はつくか?
- 2 面白宿題のメニュー
- 3 面白宿題の三つの要素
- Q9 授業でどう生かすか?
- 1 授業内容→面白宿題へ
- 2 面白宿題→授業内容へ
- 3 授業のシステム化
- Q10 自学へとつなぐには?
- 1 選択して学習する段階
- 2 自分で決めて学習する段階
- 3 自学メニューをふやす段階
- 4 自学ノートへの移行の段階
- あとがき
まえがき
これまでの宿題に対するイメージは、やらなければならないものとして子供たちに受け取られてきたのではないだろうか。
また、教師自身もそうしたイメージをいつの間にかうえつけられてきたのではないだろうか。
ここでいう面白宿題のもつイメージは、従来の宿題とは異なる面をもつ。
いわば、『宿題観の発想の転換』を図るといってもよい。
ねばならない思考からやりたい思考へ転換を図ることである。
どうせやるのなら楽しく、おもしろく、続けたい。そして、それは白学へとつながる。
おもしろくなければ、続かない。これは子供だけでなく、教師にとってもいえる。
私たちは、一年生の子供たちが、「もっとやりたい、もっとやりたい」という姿を思い描きながら、問題を作成してきた。
面白宿題というネーミングに、私たちはこのような意味を見つけ出し、実際に取り組んできた。
ここで、本書の構成を述べることにする。
第T章は、面白宿題の特徴について述べた。特に、他の宿題と異なる点についてお読みいただけたらと思う。
第U章では、各教科の面白宿題のポイントを実際のメニュー例を挙げながら解説した。メニューづくりをする場合の参考になろうかと思う。
第V章では、面白宿題の実際として、一学期・二学期・三学期の実物を挙げ、その解説を加えた。
第W章では、面白宿題の評価に関して、その方法を具体的に示した。
第X章では、面白宿題Q&Aと題して、面白宿題を進めていく場合の指針となるものを示しておいた。
特に、今から面白宿題を始めようと考えていらっしゃる方は、第狙章からお読みいただいたほうがわかりやすいのではないかと思う。必ずしも順序通りに読まなければということはない。
本書が、一年生を担任しておられる方や自作の宿題に取り組んでおられる方、今から面白宿題に取り組んでみようと思われる方の参考になれば幸いである。
一九九八年一月 むべの会代表 /山田 一
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- 明治図書