中学校新絶対評価の手引

中学校新絶対評価の手引

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現在中学校現場の最大の関心事になっている新絶対評価の基本的考え方から実際の評価方法のあり方まで、一線の研究者・実践者が解説した全ての内容に答える1冊。


復刊時予価: 2,354円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-264744-0
ジャンル:
評価・指導要録
刊行:
3刷
対象:
中学校
仕様:
B5判 132頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T章 評価観の転換・何が提起されたか
1 評価の機能と役割の転換
2 新教育課程が目指す学力と評価の在り方
3 指導と評価の一体化
4 絶対評価の意義と考え方
5 個人内評価の意義と考え方
6 評価「規準」による評価のポイント
7 生徒にとっての評価の意味
8 評価における信頼性と客観性についての考え方
9 基礎・基本の確実な定着と評価の在り方
U章 各学校は評価改革にどのように取り組むべきか
1 評価についての基本方針をどのように確立するか
2 評価についての校内体制はどうあればよいか
3 評価規準をどのように設定するか
4 評価方法の開発をどのように進めるか
5 観点別学習状況の評価をどのように行うか
6 観点別学習状況の評価をどのように評定に生かすか
7 個人内評価をどのように行うか
8 相対評価についてはどのように考えればよいか
9 指導計画・指導案はどのように改善すればよいか
10 通知票はどのように改善すればよいか
11 評価の改善の方策―補助簿などの活用
12 評価規準・評価方法に関する校内研修の在り方
13 調査書の作成の在り方
14 学習の評価と進路指導の在り方
V章 評価規準の作成と運用
1 評価の機能と役割の転換
2 評価規準作成の手順と方法
3 評価規準運用の視点と方法
4 各教科における評価規準づくりのモデル
1―国語科での実際
2―社会科での実際
3―数学科での実際
4―理科での実際
5―音楽科での実際
6―美術科での実際
7―保健体育科での実際
8―技術・家庭科での実際
9―外国語科での実際
W章 総合的な学習の時間の評価
1 評価についての基本的な考え方
2 評価の観点はどのように設定すればよいか
3 ポートフォリオ評価の実際
4 体験・交流的な活動の評価
5 課題追求的な活動の評価
6 観察・実験の評価
7 発表・表現活動の評価
8 各単元ごとの評価をどのように各学期や学年の評価にまとめるか
9 通知票の形式と記載の工夫
10 指導要録への記入の手順と方法
X章 絶対評価の実施・今後しなければならない課題と指針
1 評価の信頼性を高めるための手だて
2 情報公開と評価の在り方
3 学習の遅れがちな生徒への指導の改善の在り方
4 学習の進度の速い生徒への指導の改善の在り方
5 評価に関する生徒への説明についてどのように考えればよいか
6 評価について保護者にどのように説明するか
7 学習の評価を学校評価にどのように生かすか
8 「関心・意欲・態度」の評価の改善をどのように進めるか
9 学習過程の評価をどのように行うか
10 観察による評価をどのように行うか
11 自己評価,相互評価をどのように行うか
12 振り返り評価をどのように行うか
13 作品やレポートなどによる評価をどのように行うか
14 ペーパーテストによる評価をどのように改善するか
15 標準検査の生かし方

まえがき

 平成11年4月に明治図書から刊行されました『中学校新教育課程「特色ある学校」をどう創るか』の中で,先生方の教育に対する意識を変えるためには「学習評価のあり方を変える」ことがツボだと安齋省一先生は述べられています。安齋省一先生は教育課程審議会の委員で,指導要録の改訂にたずさわった先生で,今回の目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)への転換が何をねらっていたか,が上記の書から端的に読み取れると思います。

 絶対評価に転換することで,個々の児童生徒に即した基礎・基本定着の指導を充実し,学力の向上を図ろうとしたのだと思われます。また,教師の位置を相対評価における評定者の立場から自分の指導の結果に責任を持つ当事者として明確に位置付けたのだとも考えられます。

 今,この絶対評価重視に現場の関心が集まっています。その背景にはこのような教師自身を取り囲む状況にかかわる変化への反応があると思います。絶対評価への変更がもたらす影響がどのようなところまで及ぶのか,見極めができていないからとも言えましょう。

 本書は,そのような現場の先生方に絶対評価の基本的な考え方から具体的な方法まで,知っておきたい基本的な事項を絞って解説をしていただきました。

 簡潔でポイントを絞った解説は,絶対評価を理解したいと考えられている先生方のお力になれると確信しております。T章の「評価観の転換・何が提起されたか」からX章の「絶対評価の実施・今後しなければならない課題と指針」まで約60の事項は,どれも欠かせない事項です。どうぞ絶対評価の中枢にアプローチしてください。

 最後に,ご多忙の中原稿をお寄せ下さった執筆の各先生に深甚の謝意をささげます。誠にありがとうございました。


  2002年4月   /教育改革研究会

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      明治図書

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