21世紀の授業はこう変わる新教育課程の授業−研究のポイントはここだ−「“学ぶ楽しさ、生きる喜び”に満ちた子供の育成」を目指して 研究のポイントはここだ!

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学ぶ楽しさ、生きる喜びーということを目指して研究せしてきた成果を、各教科の基礎基本の育成のための単元をどう構成するか、豊富な具体例で追求した。


復刊時予価: 2,783円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-262713-X
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 192頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
T 「“学ぶ楽しさ,生きる喜び”に満ちた子供の育成」をめざして
研究主題をどう設定したか
1 これからの学校教育の在り方を求めて
1 学校教育を取り巻く現状
2 教育目標及び研究開発の実践から
3 生涯教育と小学校教育とのかかわりをとらえ直す
2 私たちが求める子供の姿
3 研究主題及び求める子供の姿
4 子供にとっての「学ぶ楽しさ」「生きる喜び」とは
U 求める子供の姿の具現を目指して
研究の内容・方法はこれだ!
1 「学ぶ楽しさ,生きる喜び」に満ちた子供が身に付けている資質や能力とは
1 資質や能力を明らかにする
2 学習の基盤となる「自信」をはぐくむ
3 「基礎・基本」をとらえ直す
2 「個に応じた基礎・基本」の育成のための単元構想とは
1「個に応じた基礎・基本」を想定する
2「共通の基礎・基本」の設定により,学習内容を精選・重点化する
3大単元構想により,学びの連続性に対応する
4各教科,領域の特質,存在意義を見直す
5大単元構想による新しい年間カリキュラムづくりへ
6大単元構想から総合的な学習へ
3 個と集団の学びを生かして「自信」をはぐくむ
4 子供の学びに応える学習環境
1 人間に開かれた学校
2 空間に開かれた学校
3 時間に開かれた学校
研究の全体をこう構想した
V 「“学ぶ楽しさ,生きる喜び”に満ちた」実践づくり
国語科 共に言語活動に取り組み,言語能力の高まりを実感する子供を求めて
1 このような子供を求めて
1 楽しく言語活動に取り組む美子
2 力の高まりを実感する美子
3 自分の言語生活に生かそうとする美子
2 これが大単元構想
1 大単元構想には,こんなよさがあります
2 「学び単元」と「活用単元」とは?
3 大単元を構想する際のポイントはこれ!
3 授業はこうなる!
1 一人調べの充実
2 個に応じた交流(互いのよさに気付く学びの深まり)
3 「振り返り」の充実
実践1 心のことばをスケッチしよう(第3学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
実践2 ぼくは,わたしは随筆家(第6学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
社会科 「人間の生きる姿を見つめ,共に生きる社会に働きかける子供」を求めて
1 このような子供を求めて
1 自分の在り方を考え,社会に働きかけていく千賀子
2 社会科で求める子供の姿
2 大単元構想の充実
1 社会科における大単元構想のよさ
2 ここが大単元構想のポイント
3 大単元構想だから授業が変わる
1 えっ本当? 調べてみたいな―自分なりの課題をもつ場―
2 なるほど,そうなのか。でもあれっ?―自分なりの追究を深める場―
3 こんなことができそうだな―学習の生活化や行動化を促す場―
実践1 りんごのたび(第3学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
実践2 みんなの願いをかなえるために(第6学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
算数科 対象に自らはたらきかけ,数理を創り上げる子供を求めて
1 算数科で求める子供の姿
2 単元構想を変える〜疑問を連続させる単元構想の在り方を探る〜
1 「疑問の連続」の重視
2 疑問が連続する単元をどうつくるか
3 授業を変える〜疑問を連続させる授業のポイント〜
1 授業創りに対する基本的な考え
2 子供の側から発想する教材開発
3 授業過程の見直し〜形式に当てはめる授業からの脱却〜
実践1 資料を調べよう(第6学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
実践2 のこりはいくつ(第1学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
理科 自然と人間とのかかわりを見つめ直す子供を求めて
1 理科で求める子供の姿
2 大単元構想の充実
1 理科における大単元構想のよさ
2 大単元構想をする際のポイント
3 大単元構想により授業はこう変わる
1 一人一人の見方や考え方のずれから問題意識を高めるための話し合い活動
2 新たな追究意識を高める表現活動
実践1 「水の不思議な旅」(第4学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
実践2 「生命のメカニズム」(第5学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
生活科 仲間とともに思いや願いをふくらませていく子供を求めて
1 生活科で求める子供の姿
2 子供の思いや願いのふくらみを大切にした大単元構想の充実
1 生活科における大単元構想のよさ
2 大単元構想を充実させるために
3 思いや願いがふくらむ授業
実践1 ともだち いっぱい つくるんだ(第1学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
実践2 とび出せ あおいキッズ(第2学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
音楽科 「わたしの音楽」を心を込めて歌う子供を求めて
1 音楽科で求める子供の姿
2 音楽経験を重視した題材構想―「大単元構想」による題材構想―
1 子供の音楽経験を見取る
2 大単元構想による題材設定・配当の視点
3 音楽や人とのかかわりを重視した授業を目指して
1 交流を生かした授業の推進
2 多様な教材の選択,活動の設定
3 子供が主体的に活動できる教師のかかわり方の工夫
実践1 美しい音色でふこう 2つの音色をかさねよう(第3学年)
1 題材の構想/ 2 題材の計画/ 3 授業の実際
実践2 わたしはプロデューサー(第5学年)
1 題材の構想/ 2 題材の計画/ 3 授業の実際
図画工作科 自分らしい想いをふくらませ,つくり出す子供を求めて
1 図画工作科で求める子供の姿
2 想いのふくらみに応じる大単元構想
1 図画工作科における大単元構想のよさ
2 大単元を構想するために
3 授業はこうなる
実践1 スパークジャングル大ぼうけん(第4学年)
1 題材の構想/ 2 題材の計画/ 3 授業の実際
実践2 ぼくらは12歳のアーティスト(第6学年)
1 題材の構想/ 2 題材の計画/ 3 授業の実際
家庭科 自分や家族の生活に進んで働きかけていく子供を求めて
1 家庭科で求める子供の姿
2 家庭生活をまるごととらえる大単元構想
1 大単元構想のよさ
2 大単元を構想する際のポイント
3 授業を変えるために
1 目的をもった試しの活動
2 交流の場の設定
実践1 元気のでる朝ごはんを作ろう(第5学年)
1 題材の構想/ 2 題材の計画/ 3 授業の実際
実践2 健康で快適な夏の暮らし(第6学年)
1 題材の構想/ 2 題材の計画/ 3 授業の実際
体育科 「身体への意識」を高めていく子供を求めて
1 「身体への意識」を高めている姿
2 「身体への意識」が高まる単元構想の在り方
1 体育科における大単元構想とは
2 大単元を構想するために
3 新しい体育の授業を目指して
1 動きを「観る眼」をはぐくむ
2 「やってみたい」という思いを高める環境づくり
実践1 ゆかいに変身〜表現運動〜(第3学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
実践2 スピードにのって〜陸上運動〜(第5学年)
1 単元の構想/ 2 単元の計画/ 3 授業の実際
道徳 「ひびく心,感じる心」をもち,「個のよさ」を発揮する子供を求めて
1 道徳教育で求める子供の姿
2 子供の学びの連続性を大切にした大主題構想の充実
1 道徳における大主題構想のよさ
2 大主題構想の実際
3 授業改善の方策
1 生活の資料化,資料の生活化
2 学びを連続させる道徳学習シートの活用
3 価値ある体験の振り返り
4 大主題の実際
1 大主題名 友だち(第3学年)
2 大主題の構想
3 大主題における授業の実際
特別活動 共に学校生活を創り出す子供を求めて
1 特別活動における求める子供の姿―
2 大単元構想を生かした望ましい集団活動の充実
1 思いや願いを生かす集団活動
2 大単元構想の考え方を生かし,子供と共に創る年間計画
3 望ましい集団活動を充実させるために
1 個を生かした話し合いの工夫
2 みんなで話し合うべき内容の焦点化
3 振り返り
4 望ましい集団活動の実際
学級活動 私たちの係活動 パワーアップ(第4学年)
1 活動の構想/ 2 授業の実際
クラブ活動 子供一人一人の思いや願いを生かし,仲間づくりを大切にしたクラブ活動の工夫
1 どうせ先生が決めるんでしょ
2 クラブ設定の在り方を考え直す
委員会活動 思いや願いを生かして,子供が創る委員会活動
1 一人一人の思いが生きる委員会の編成
2 動物好き集まれ!
3 子供の思いや願いを生かす人材バンク
あとがき
主な参考文献
研究同人

まえがき

 2000年に入り,いよいよ21世紀へのカウントダウンという実感が強まってきました。みなさんは,21世紀という言葉にどんな思いを抱かれるでしょうか。新世紀を迎えようとしている今,科学や経済,芸術…どの分野においても,私たちは,20世紀までの在り方や考え方を,大きく転換する必要に迫られています。

 新世紀は教育界にも,今までにない大きな転換を求めています。「ゆとり」「生きる力」「心の教育」をキーワードとして挙げた新学習指導要領の完全実施まであと2年。まさに今回の改訂は,私たち教師に「観の転換」を求めています。それは,子供観であり,学校観であり,教育観の変革なのです。21世紀の教育とは,子供自身が,自らの才覚と努力によって,激動する社会の荒波に立ち向かい,乗り越えていくための「生きる力」をはぐくむことが大切であると考えます。今こそ学校は,それに貢献するために機能しなければなりません。そのような学校像を踏まえ,教育活動を見つめ直していく必要があるのです。

 本校では,平成7年度より「『学ぶ楽しさ,生きる喜び』に満ちた子供の育成」という研究主題を掲げ,5年間実践研究に取り組んでまいりました。私たちの研究は,どの学校,どの子供にも当てはまる基礎・基本ではなく,本校の目の前の子供一人一人に身に付けさせたい資質や能力,即ち「個に応じた基礎・基本」を育成したいという願いから始まりました。「個に応じた基礎・基本」を育成するためには,「子供の学びの連続性」に着目した「大単元構想」によってたっぷり,ゆったりと学ぶことができる授業を展開して,「ひと,もの,こと」に開かれた新しい教育課程を創造していくことが重要であると考えています。

 実践を深める中で,「個に応じた基礎・基本」が育成されている子供は,自信をもっている存在であり,さらに,「学ぶ楽しさ」を実感していることこそ「生きる喜び」を感じていることにほかならないと確信しました。そして私たちは,子供自身がそのような学びを展開するために,子供に寄り添いながら支援に努めてきました。

 毎朝,スキップをしながら子供たちが学校にやってくる。そんな21世紀の学校への扉を開きたいと願って,私たちはこの研究図書を執筆いたしました。ご一読いただき,忌憚のないご批正をいただければ幸いと存じております。

 最後になりましたが,本校の研究推進に当たり,適切なご指導,ご助言を賜りました福島県教育庁,福島市教育委員会,並びに福島大学教育学部の諸先生方と,今回の出版に当たり,無理なお願いをたびたび引き受けてくださいました明治図書の樋口雅子様に敬意と感謝の意を表し,まえがきといたします。


  平成12年6月   福島大学教育学部附属小学校校長 /澤 正宏

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